ワールドイベント
二章スタートです
昨日は、ゲーム内だと一昨日になるのか、無事にギルドカードをもらうことが出来た、ログアウトして風呂に入って、公式サイト見てたとこまでは覚えてる
初めてのVRゲームで疲れてたのだろう、いつの間にか寝てしまい朝だった、ゲーム内は時間4倍だから寝ている間に1日過ぎるのがもったいないと思うくらいハマっている
朝飯を済ませログインした俺が今何をしているかと言うと、シロと並んで広場の人間観察、ログインした俺を見つけたシロに誘われた、ギルドでの出来事を話ながらシロの露店でまったりと過ごしている
『もうリーゼに会ったなんて、リューイはついてるね』
「ついてるっていうのかな?始めたばっかなのにイベントでしょ」
駆け出しGランクには手伝えることはない、まだ戦闘だってしていない、警戒状態だから外に行けないのが原因だね
『会いたくても、なかなか会えないからね』
リーゼロッテさんに会うには神殿に行かないといけないみたい、リーゼリア一帯の調整で忙しく、神殿に行っても会えるとは限らないようだ
「そういえば、公式サイト見たけどイベント告知されてなかったよ」
風呂あがりで見た公式サイトには、異世界にようこその文字と美しいスクリーンショットしかなかった
『DDOのイベントって大きくわけて2種類あるのよ、管理AIによるワールドシミュレーターイベント、運営による加速イベント』
公式に告知がないってことは今回のゴブリン暴走はワールドイベントになるようだ
『ワールドイベントって告知がないから、私達にはわからないしイベントが終わってから気付くってのもあるのよね』
天人はやはりプレイヤーのことだった、プレイヤーはやられても熟練度減少のデスペナルティを受けるが復活出きる
DDO内で生きるNPCはやられたらそれまで、リポップすることはないらしい、シロはベータ版の時にワールドイベントで村人全員焼かれ全滅して地図から村が消えるのを経験したようだ
「今回はギリギリでも対策間に合ったんだから、被害を抑えないと、俺にも何か出きることあるだろうし」
思い出したのか悲しい顔になったシロに明るく言った
『そうよね、私達が頑張らないとね』
ポーンと音が鳴りウィンドウが表示された
「ん?、覚えたみたい」
シロと観察してたのはスキルを覚えるためだった、ある行動をすると覚えることがあるんだそうだ
『おめでとう、便利だから熟練度あげてね』
NPCだから助ける、プレイヤーだから助けないってわけではないんだけど、プレイヤーと見分け方が本当にわからないって話をしたら観察してれば覚えるってことで朝から雑談しながら観察していたわけだ
今回覚えたスキル観察眼は熟練度をあげれば見分けることが出来るようになるみたい、使用するには凝視するだけでいいらしい