イベント五日目
アクセス数が伸びるなぁと思ってたら、日間ランキング86位入ってました。ありがとうございます。
アイテム識別マスターのばらまきを終えた後は、次元城突入に備えて一休みすることになった。
ミノタウロスロードを倒したのが日付けが変わった後だったので、カウンターが0になるのも日付けが変わってからだ。
「一番乗りするつもりはないけど、そろそろ行こうか」
『楽しみだね』
『任せとけ』
アングラントを出て次元城に向かっている間にカウンターが0になった。
0になると同時に魔術が次元城へと殺到するように放ったらしい、障壁が無くても無傷だという書き込みを見ながらダンジョンへと向かう。
次元城は初めは北側へと移動を開始したようで、推測通り北側ダンジョンから、次元城へと無事に転移出来たようだ。
次元城へと突入したメンバーの書き込みによると、1Fはスケルトンしか出なかったらしい。
問題はこのスケルトンが数は多くないのだが強さが桁違いのようだ、まるでPVをしているような連携と戦い方でアッサリとパーティーを撃退したらしい。
「うわぁ………」
『どうしたの、リューちゃん?』
「次元城の書き込みを見てたんだけど、ただのモンスターじゃなさそうだよ」
『………えっとスケルトン!?』
『スケルトンって言うと骨のモンスターか………そんなに強いのかよ』
見ていた掲示板を表示してモニカに見せる。
6本足の河馬のようなヒップルというモンスターに馬車を引いてもらいながら移動しているんだが、揺れが少ない変わりにそれほど早くなかった。それでも馬よりかは早いのだが
北側ダンジョンには間にあわなそうだったので東側ダンジョンへと向かっている最中だ。
検証組みが頑張ったみたいで、デスペナについての仕様をまとめてくれていた。デスペナで能力が下がるのは3回までで、10%、30%、50%とステータスが下がっていくそうだ。
似たような行動をしてた人で、デスペナ4回の人と3回の人の中間発表に差があったから4回以上のデスペナは能力が下がらないがポイントにダメージが入るようだ。
掲示板の情報を覚えつつ準備をしていたら、あっというまに東側ダンジョンへと到着した。途中で遭遇したモンスターはヒップルが置き去りにするように回避した。
次元城に挑む前に消耗してられないしね。モンスターの情報を書き込みしておいたので次元城に挑まないパーティーが狩ってくれるだろう。
東側ダンジョンから次元城に侵入する装置の前は、人で溢れかえっていた。まだ距離があるからか次元城には入れないみたいだ。
『多いね………リューちゃん、大丈夫?』
「なんとか、まるでゴミの『リューちゃん!?』」
人ゴミは苦手だから、すぐに気分が悪くなった。一昔前の有名アニメのセリフで誤魔化しながら避難しようとしたところで、前の人を回避出来ずにぶつかって、避難もセリフも失敗に終わる。
「すみませ………ん?」
『リューイか?』
謝りながら起きあがって、押し倒してしまった人物に声をかける。俺が押し倒したのはリョータだった。なんでリョータがここにいるんだろう?




