イベント四日目 3
また人手不足になりました。来月は忙しい月なので補充出来ないとおそろしいことになるかも
浮遊島イベントでのキャンプも残り半分になった。やる気を出させる為の途中経過で、生存ボーナスにポイントが多い事がわかったのは、良い事なのかは微妙なところだよね。
うちのサーバーは現在二位、頑張って一位を目指すためにもノーデス組みにデスペナをとらせない事が必須だろう。それで消極的に動いて順位が転落という事は避けたいから、バランスは難しいところ。
『個人ランキングの一位のヤツってポイントおかしくないか?』
『レイって人?誰か知ってる人いる?』
『俺知ってる、レイはソロ攻略なのに前線に挑めるくらいのヤツだ』
『一位サーバーってレイの力が大きそうだな』
かなりハイペースで討伐しててもこんなポイントいくのか?ってくらいの桁違いのポイントになってる。ソロでも上手く稼ぐ方法があるのかも知れない。
「個人ボーナスにアイテム識別マスターってのがあるんだけど」
『全部うまってるんだ』
『マジで?』
「全員ボーナスもらったら、だいぶ差が詰まるんじゃない?」
『良いのか?』
「良いよ」
個人プレイよりサーバーとしての貢献を選んだ、出来ることをしようと思うとこれが最善だろう。
『今日の予定は?』
「次元城に突入出来ないし、情報収集しとこうかと」
『アテはあるのか?』
「アングラントに行こうかと思ってる」
『発見されたところだっけ?』
「そう、そこのオルヴって人が何か知ってるかもしれないから」
『じゃあ、アングラントで合流してマスターさせてもらってから、マスターしたやつを増やしてくで良いな』
シグルドさんの言い方だと俺が感染源みたいに聞こえるが、やっていることは似たようなものなので反論出来ないし。
『何か分かったら掲示板にでも書いてくれ』
「うん」
俺たちは再びアングラントへと向かうことにした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
アングラントへと戻ってきた。
ラクダとダチョウを合わせたような鳥のモンスターの背中に乗せてもらった、スピードはかなりのもので背中にあるコブにしがみついていたら、あっという間だった。
この鳥はラーナという名のモンスターらしいのだが、他の場所では見かけないので後日に実装予定モンスターだろうと、テイムしたミライさんの予測だ。
直前のヴァージョンアップで増えたテイム関連のシステムといい、ジョブシステムを導入するのではと噂がたった事を思い出した。
周りにテイマーが増えればフーといつでも一緒にいることが出来るかな?
フーは犬っぽく見えるけどドラゴンなのでバレると騒ぎになる、おもに現地人が騒ぐわけだ。バレないように偽装しないといけないけどね。不満は無さそうとはいえいつも翡翠晶の中では可哀相と思ってしまう。
ラーナ酔いを回復させつつ翡翠晶を触りながら、そんな未来を想像するのは楽しかった。




