イベント三日目 3
予約ミスってました、一応100話目
フィールドボスのブラッドビートルを倒して、インスタントエリアを抜けることが出来た。
俺達は西側ダンジョン攻略隊に合流出来た。
まだ到達してないメンバーもいるので、休憩してコンディションを整えつつ、次々とパーティーを組んで行く。
俺達以外はまともに食事をしてないので、未鑑定アイテムを潰すのが目的だ。
俺と組んでも識別出来ないアイテムを出してもらって、パーティーを解散するのを繰り返して行く。
食べられるアイテムが解って涙を流す男性や、ほとんど状態異常系で食べるのが全然なく項垂れるパーティーなど、ダンジョン前は明暗がわかれていた。
さすがにこれでダンジョン攻略に乗り出すのは良くないってことで軽く料理を振る舞うことにした。
落ち込んでいるパーティーに手抜きのような、まだ未鑑定の食材を使っての簡単なサラダを差し出した。
こんな料理といえないものでも他のプレイヤーは感謝するくらい酷い状況だったようだ、逆に感謝されて変な気分だ………って、そこのやつ、ツンデレとか言うな!!
睨んだら、何故か『ありがとうございます』と感謝された………気を取り直してデザートでも作ろう。
西側は甘味が多いと聞いていたから、モニカに採取を任せて跳ねモロコシとか言う、跳びはねながら攻撃してくる、素早いトウモロコシのドロップ品をポップコーンにする。ちなみに提供してくれたパーティーはドロップ品を料理せず、硬いコーンをガリガリと噛っていたらしい。
ドロップ品のジャンピングコーンの硬い外皮は、推測したとおりポップコーンにするのに適していた。
ポンッ、ポンッとコーンの弾ける軽快な音が少なくなったところで、ポップコーンにかけるソースを作るとしよう。炎を纏った牛のモンスターのドロップ品に、煉乳という見ため練乳で熱くはないけど常に燃えるエフェクトを出してるのがあったからね
ポップコーンをいったん皿に移してから、砂糖と水を入れて煮詰めた。煮詰まって色付いたところで煉乳を入れて全体に手早く混ぜる。皿に移したポップコーンを出来上がったソースに絡めていき完成。
料理名を登録して、後はスキルでの簡単作成でどんどん作って配っていく。
美味しいお菓子を食べて士気もだいぶ回復出来たようだ、女性陣はキャラメルポップコーンを幸せそうに食べている。
『ありがとう、助かったよ』
「どういたしまして」
ダンジョン攻略のリーダーをつとめるロイドさんがポップコーンを抱えながらやって来た。
『遅れてたメンバーが到着したから少し休ませたら、出発するんだけど………』
「………?」
『お前さんは、どこに配属されたい?』
「選べるんですか?」
『採取もできる、料理でサポートも出来る、もちろん戦闘も行けるんだろう?、悩みどころだから本人の要望を聞きに来たんだ』
「最初の通り、後衛での参加でお願いします………できればモニカも一緒で」
目的の甘味は料理中にモニカが頑張ってくれたからあるし、ダンジョンに入ってみたい
『わかったよ、水槍ちゃん』
「………」
水槍ちゃん呼びしたロイドさんにはキャラメルポップコーンを食べてベタベタになった手を拭くようバシバシ叩いてやった
『悪かった、悪かった………ったく、無言で叩くなよ』
どうせすぐ、もと通りになるしいいよね、水槍ちゃん呼びした罰をうけたまえ。
なおも叩いていたら、ロイドさんは退散していった。水槍ちゃん呼びすんなし




