天人
ゴブリンの暴走ってイベントなのかな?、対策を話し合った
リーゼロッテさんによる結界の強化で街を守りつつ、討伐隊がゴブリンを叩いて数を減らして耐える、他の街にも協力を要請して、足りない戦力が集まるまで待つ
戦力が揃ったら一気に反撃、これしかなかったんだけどね、減らすスピードと増えるスピードどちらが早いかの勝負だ
ハインツさんによって、なんとかローテーションが組まれて解散となった
『リューイさんは冒険者登録に来たんでしたね、では私の手に触れて下さい、登録しますから』
他の街にサイレイクが危ないと状況を伝え、ゴブリン討伐の支援の連絡をしていたリーゼロッテさんの仕事が終わったのだろう、側まで来ると右手を差し出してきたので握る
『……これは!?リューイさんは天人でしたか』
「天人?」
『天人とは外の世界から来た人のことですよ』
外の世界って現実世界ってことかな?だとすると天人=プレイヤーってことだと思う
『登録完了しました、次は加護ですね』
リーゼロッテさんは手を離すと、俺の額に手をかざす、暖かいような不思議な感覚が身体を包んでいくのがわかる
ポーンと音が鳴り水竜の加護を入手しましたとウィンドウが表示された
無事に加護をもらうことが出来たようだ、リーゼロッテさんは結界強化の調整をすると言って帰っていった
一階に降りて近くの受付で無事に加護を貰えたことを伝えた、女の人に用紙を渡されて必要事項を記入していく
ハインツさんの姿が見当たらないので聞いてみたらお偉いさんを集めて今回の件について説明しているらしかった、雑談しながら用紙を埋めて返す
『ギルド登録完了しました、ギルドカードは身分証になりますので無くさないようにして下さい、再発行出来ないってことはありませんが再発行には手数料かかりますから』
受け取った用紙を機械に置くと、反対側から青銅色のカードが出てきて、カードを渡された
『登録したばかりだとGランクからのスタートになります、依頼をこなしてギルドに貢献してくれればランクはあがって行きますので頑張って下さい』
強制ではないので依頼を受けて無理にランクをあげてく必要はないようだ、全然活動してなくてもカードを取り上げられることはないらしい
『最後にモンスターのランク説明しますね、同一ランク6人と1ランク上のモンスターが同等になります、無理しないようにして下さい』
「わかりました」
ギルドカードも受け取ったし、今日の目的は達成だな
なんとかここまでたどりつけました