リビングデッドに再就職…しない!
世界は広い
このグリーンアース大陸だけでもすっごい広い。何せまだ魔境と呼ばれるエリアがあったり未開の土地が沢山ある
住んでいる住人だってそうだ
人間、魔法使い、猫人、ドワーフ、エルフetcetc
モンスターだってドラゴン、ユニコーン、グリフォン、ビックスネーク
魔王も勇者もいやしないが無駄に世界は広い。
でも世界広しといえどお肉食べれなくて面接落ちたのは俺だけだと思う
「ハァ……」
シャルル=マヨ=リーファン、絶賛おうち、尚且つ布団下でカビの生えたレタス状態なう。
そう、俺が面接でお肉食べれない事を露呈して3日経っていた……
そう、3日間布団かぶって引きこもりゾンビしてます。
『マヨマヨ、手紙来てるゾってクッセェ!?』
パタパタと窓から入ってきたのは一話のハトだった。伝書鳩のクルッポー。
ハトヤマ郵便の伝書鳩は、迅速な配達が売りでグリーンアース大陸では当たり前のように普及してる。
普通はハトが郵便物を置いていくだけだが、俺はハトと動物会話れる
人見た瞬間にクセェ言うな!リビングデッド族だと臭いとか敏感なんだぞ!デッドハラスメーションで訴えられるぞ!との思いを込めて布団越しにハトを睨む。ついでに声に出す
「うるせぇマヨ言うな、オレンジソースかけて食うぞハト野郎」
『食えねぇ癖に言うな賞味期限切れマヨ。ミョルニル信用銀行からお祈りメールだゾ』
「なんでお祈りってわかってるだよ!?」
慌てて布団から這い出て手紙を受け取ると、封筒に十字架、裏面には梵字、さらに祈祷呪文!まさにこれはお祈りメール(魔法攻撃)!
と言わんばかりの郵便物が煌々と輝いていた。
いやこれ受け取ったのがリビングデッドとか吸血鬼族だったら即死だろ……何してんのミョルニル信用さん!暇なの?
「もうやだ、開けたくない…絶対お祈りメールだよ!これでお祈りしてなかったらもうよく分かんないもん!」
『開けなきゃ終わらねぇダロ!人生とか』
「そう簡単に人生終わってたまるかぁ!!!!」
『開けたらオイラが読んでやんヨ!さっさと開けやがれ消費期限切れマヨ』
こいつ、いつか必ず食ってやるオレンジソース掛けて食ってやる!と決意を新たにし、手紙を開けてクルッポーに渡す。
『あー、何々?お祈りしています』
いきなりお祈り!?文面の一番最後じゃなくて!?
『いきなり正社員は、貴殿がお肉食べれないので無理ですが、貴殿の動物会話能力は極めて稀有な能力。良ければ取り立てお手伝い課にてアルバイト生から始めませんか?正社員登用有り』
何その理不尽な断り文句。あとノリが軽い、おちょくってんのか!
そんなにお肉は食べれないのがダメなのか。
正社員登用有りとかよくわかんな……
えっ?
『アルバイトならオッケーだってヨ!良かったなマヨ!』
お母さん、お父さん
俺バイト生に……フリーターになりそうです。
ところで取り立てお手伝い課って何?




