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帰宅

そして俺は棺から現れた 正体の分からない


少女を背中に担ぐと 家路を急いだのでした





京太と純平に別れを告げて 家に着いた俺は


玄関の前で立ち止まり 固まっていた


と とにかく 正直に話すしかない・・よな


「ただいま」そっと扉を開けると


「おかえり〜」


怠そうな母の声が 奥から聞こえてきた


その声を聞いて 俺は 思った


少しは心配しろよ!・・・と





少女を担いだまま 居間を覗くと そこには


ソファーに転がり お菓子を頬張りながら


テレビを見ている 母の姿が目に映った


「遅かったわね〜」


ソファーから顔だけ 突き出しこちらを見て


俺が背中に担いでる 少女に気付くと


「あらあらあら 翔太が 女の子を


お持ち帰りするなんてね〜」


そして 意味深な笑みを浮かべた・・・





「いや 違わ・ないけど・・じ 実は」


幽霊屋敷での出来事を 話し始めると


母は 興味津々な感じで聞いていた


全て話し終えた時 母は 難しそうな


表情で 俺を見ると ため息を吐いた





「とりあえず その子 使ってない部屋に


寝かせなさい」


「え?いいの?」


「放り出す訳にもいかないでしょ」


「有難う 母さん!大好きだよ!」


「全く 調子いいんだから」「寝かせたら 変


な事しないで 早くキッチンに来なさいね」


「な 何言ってんだよ そんな事しないよ」


何だよ 変な事って!全く!





ブツブツ 言いながら ベッドに 寝かせた時


服が乱れて 少女の胸元が チラリと見えた


それに慌てて視線を逸らすと 次は少女の


艶やかな唇が目に入り ドクンと胸が高鳴り


それは次第に ドクドクと 早まっていった


その時だった 何やら妙な視線を感じて


部屋の入口を見ると 母が右手で自分の口を


押さえて 笑っていた・・・




「何覗いてんだよ!」


すると口に手を当てたまま 俺から目を逸らし


「別に〜〜〜」


俺は顔を赤らめたまま スクッと立ち上がり


「ご ご飯出来てる?」


「はいはい 出来てますよ〜」


そう言って部屋を出ようとした時だった




「ん?こ ここは 何処だ?」


少女が目を覚ましたのでした


















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