一学期後半新聞4ページ
「はい、どーも!こちら撮影係のB班の賢人です。今回は役目を終えたまいさんをお迎えして実況をやらせてもらうわけやけども」
「こんにちは、解説のまいです。早くも凛ちゃん達が15名を相手に交渉中ですね」
「交渉?今交渉しているんやったですか?」
「な、何か言葉がおかしい様な気がしますが、まずは今まで取った金を返すように、さっき撮った映像などを使い自首を進めている訳ですね」
「あの〜、私は何をすれば……というかノった方がいいんですか?」
「相澤は……カメラマンでええやろ」
「皆さんの勇姿をしっかりと写して下さいね。」
ノリについていけそうに無いのでそうします……
「おっと、先輩の野郎が祐希の胸ぐらを掴んだですね。」
「ええ、これは宣戦布告の合図とみて間違いないですね」
さらっと満点スマイルで……2人共怖いです。
「おっと、凛さんが身長の低さを利用して懐に……そのままアッパーショット!」
「いやー、一瞬凛が龍にみえたですね」
「……よく分かりませんが、すごい迫力という事ですかね」
「凛が龍なら祐希はアムールトラやな」
「ん……まあ、いいでしょう」
その後もこの変な実況が続き
「祐希面あり一本!」
「綺麗に決まりましたね、何のためらいも無く振り切ったのがよかったです」
路地裏は戦場と化し
「そうこう言ってる間に死体の山が出来てんですね」
「まだ死んでませんよ、トドメさしに行きますか?」
喧嘩は圧勝した……
「はい注目〜」
カツアゲ事件の翌日から、賢人、明を中心に本格的な旅行のプランを考えているが問題が発生した。
ちなみに、新聞部の活動は主に数学準備室で行われている。
「さて、皆さん待たせたな……スピーチ対決!」
6人しかいないにも関わらず、物凄い盛り上がりをみせる新聞部。
〜ルール説明〜
・審査員である圭介、凛、祐希をその気にさせれば勝ち
「じゃあ、まずは俺からやな」
エントリーナンバー1、賢人
「俺は海押しやな、白い砂浜、青い海ーークラゲ、ウミヘビ……なんでも来い!海には可愛い子がいっぱい居るんやぞ!?圭介、祐希、そろそろこいつらのまな板は見飽きたやろーがぁぁぁ!それに……」
言い終わる前に襟首掴む凛
「すいません部長、私達焼却炉へゴミ捨てにいってきます」
ほどほどにな……
エントリーナンバー2、凛
「やっぱり山じゃない?動物とかもいるし……」
「単に泳げないだけだろ」
図星か……
エントリーナンバー3、相澤
相澤が参加するなんて珍しいな、発表とか嫌いそうなイメージあるのに
「私はサメとクマが怖いです。消去法で川ですね」
趣旨変わった!まさか旅行先を消去法で決めるとは思わなかったよ。