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《2》
正面のデッカい太陽の方に向かっていくと
それ自体もコチラに向かって来ていることに気付いた
太陽ではなかったんだ・・・
ん?なんだ?
瞬間で理解した
あれは人だっ!
ただの光の塊を人の魂だと理解した
思った通り・・・ぶつかった
痛みは無いが
ぶつかった拍子に稲光の様な閃光が空間に広がった
どうやら俺自身も光の玉になっていたようだとその時理解した
俺と大きな光は
聞いた事のない衝撃音を残して弾かれて
進行方向がお互いに大きく変化した
真っ青な空の色が瞬間で
まるで裂けたように真っ白になり
俺はその白い空間に吸い込まれて行った
・・・
意識が無い期間・・・
眠っていたような時間
夢を視た
・・・・・・・・・
おっかねぇオッサンが俺をガン見してアタフタしていた
・・・・・・・・・
周囲に光の玉が浮かぶ円形のステージの真ん中に
絶世の美女がいた
・・・・・・・・・