8 鶴亀市からのSOS・・俺が行くの?
++++(12月)ステータス画面+++++
NAME:井上食道
AGE:25歳
RACE:ヒューマン
JOB:ASSASSIN
LVレベル:25(成人平均30)
アビリティ:【走法C】【体術C】【泳法C】【刀法B】【盾術C】
MP(魔力):65(成人平均30)
HP(体力):65(成人平均30)
AGI(回避):55(成人平均30)
STR(攻撃力):70(成人平均30)魔道具使用時
VIT(耐性):60(成人平均30)
INT(知性、並列思考):47(成人平均30)
MNP(精神力):46(成人平均30)
状態:健康
スキル:【隠密S】
ギフト【空間魔法B】※オート解体未開放※運動収納未開放※運動排出未開放・・
資 産【低級魔石 200】【魔物素材 300】【装身具型魔道具】【銃型魔道具 1】【不明な通貨】【金属素材】【不明なポーション】【不明な丸薬】【不明な食材】【禁書籍】
+++++++++++++++++
と出ていた。
エロ本が15禁?異世界仕様のステータスなのだろうか?
知性が上がらないのはどうして・・魔石?素材?なんでしょう。
空間魔法の【ボード】を開くと<ブーン>と言う音と共に、新しいボードが現れたので確認したのだった。
※オート解体未開放 使用実績に応じてランクがアップし、解放されます
※運動収納未開放 使用実績に応じてランクがアップし、解放されます
※運動排出未開放 使用実績に応じてランクがアップし、解放されます
※時間制御未開放 使用実績に応じてランクがアップし、解放されます
※生物収納未開放 使用実績に応じてランクがアップし、解放されます
「ほお・・スキルには先があるのだな。ご遺体はありがたく所持しておこう!」と、嬉しくなる俺であった。
そんな時<おい!鶴亀市からSOS通信が入ったぞ!>と言う声がする。
俺は「ステータス表示終了!」と言い、半透明画面を閉じる。
高さ10メートルもの無線アンテナ?が庭にそびえたつ民家に入ると・・
家の中から<CQ CQこちらは戸隠地区!そちらは鶴亀市の何処だ?>と交信している声が聞こえたのだった。
俺も家に入り、玄関で靴を脱いで茶の間に入ると、一人の中年男性が数台の箱型の無線機を操作していた。
俺は男性に対し・・「ネットが繋がるの?」と前の人に聞くと、男性が振り向き・・
「この家の持ち主はアマチュア無線が趣味だったのです。今日は天気が【悪い】ので、通じたのでしょう」と言う。
俺がポカン~と言う顔でいると・・「アマチュア無線の電波は電離層で反射するので、晴天だと上空に抜けてしまうのですよ。今日はラッキーでした」と語る。
「私はダンジョンで火魔法が使える様になりましたが【ファイアバレット】程度なので、ゾンビを焼くには弱いのです」と語る男性は、温川ダンジョンの洞穴に避難していた方だった様だ。
そして俺は・・・<シャー シャー> と、酷道777号線をアシスト自転車に乗り【単独】で北進するハメになった。
+++++それからどうした++++++
季節は【冬】になった。
Y県の冬は内陸部と沿岸部が交互に【大雪】に見舞われる。
今年は沿岸部が【大雪】の当たり年になった。
<シャー カツン!カラカラ・・> 「チェ!チェーンが外れた・・」
異常気象なのだろう・・12月だと言うのに寒波が押し寄せ、沿岸部では【高波】が頭から降って来るのだった・・「ペッペ!・・塩辛い!【波の花】ってタダの塩分だ!」と思い知る俺だった。
沿岸部から右折し、小高い上り坂に至る。無線でSOSを発信した人は鶴亀市の中心部に住んでいるらしいので、俺は一夜漬けで覚えた中心街を目指すのだった。
「SOSが有れば見逃さなようにしよう・・」と、ゆっくり目に進みながら・・ガソリンスタンドを見つけたら・・
「ハイ!【手回しポンプ】いただきま~す」等と自分を励ましながら、ガソリン・灯油・軽油をタンクに詰めることも忘れない。
スタンド内の売店を見ると、ゾンビが10体?ウロウロしていたので、重いガラス戸ドアを開けると・・<ビュー>っと湿った雪が中に入り・・ゾンビは<グルルルル・・>と悲しい声をあげていた。
「誰も外に出て来ないのだな・・」と可哀そうになった俺は<バタン>とドアを閉める・・
<グルルルル~> <クルルル> と、ゾンビはまた狭いスタンド売店内をウロウロするのであった。
<ブロロロ>という【音への反応】よりも、【寒さ】に弱い自分を守る事を優先している感じだったので、後で情報共有しておこう。
「道の駅【鶴亀】だ」俺は久々に見た大型店に、年甲斐もなく興奮してしまう。
<グルルルル> <ウオオオオ~ン> 思い思いに唸るゾンビたち・・道の駅にはこれまで見た中でも最高に【キモイ】空間であった。
「チョットごめんよ!」<ウゴ!・・・?> ヤバイ・・思わず声を出してしまった俺!
戸隠地区で普通に会話して来たものだから、気を抜いていたのだろう・・・【俺だけゾンビに襲われない】と言う訳ではないのだから、慎重に行動しねくてはいけないのだった。
俺は【マスク】を付けて、頭には【バラクラバ】をかぶって、手袋も【防水】の厚い丈夫な物に代えたのだった。
「収納! 収納!」道の駅は【とにかく広い!】空間であった。自動ドアを入ると壁の仕切りが全くなく、売り場には【野菜】【こけし】【古代布バッグ】などが残っていた。
「お菓子が踏みつけられてボロボロだなあ・・」おそらくは、誰もが食糧を奪うために訪問し・・ゾンビに齧られ・・誰かを齧り・・略奪する前にゾンビの【孵化場】と化してしまったのだろう。
そもそもが【お土産屋】なので、スーパーマーケットとは異なり、食品類は少ないのだが【漬物】や【イカ一夜干し】などの長期保存可能な食品は床にころがり、誰かの足跡が付いているものの、食べる分には問題なさそうだった。
※略奪<ゴホン!>・・回収物品は別紙にて。




