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3 なにやら世界が騒がしいのだが、俺は普通に仕事をする日々

【9月】のある日のこと・・「マネージャー!鶴亀市の体育館でラストの【ワクチン6回目】打って来て下さい」と声を掛けられた。


政府によって、年に2回の注射が義務付けられており【5月】【8月】だったが、世界中で奇妙な感染症が流行しはじめた事から、ワクチンとの関連が疑問視され【反ワクチン運動】が盛んになる。


「たしか8月の接種は【見送り】になったんじゃあ?」と言うと・・「いやですよ。テレビ見ていないんですか?警察・消防・病院・運送業などは優先的に摂取すべし!と言っていたじゃあないですか?」と返された。


「しかたがない。ヤクを打って来るよ」と言い、俺一人で鶴亀市内に向かった。


<南米・アフリカでゾンビが出現したぞ!ワクチンが原因だ!> <ワイワイ>


広場では反対派の人が看板持って講義していたのだが、関わるのは面倒なので、サッサと【接種】して帰った。


ホテルに車を駐車すると・・<ポロ ポロ>と、小石が裏手の山から落ちて来た。


山に近づくと、古い石段があり【祠】が建っているのが木の陰から見えたのだ。


「これは!探検家としては行って見るしかあるまい!」


俺は直ぐには登らず、一旦ホテル内の自室に入ると・・<ガチャガチャガチャリ>と【ガンロッカー】を開ける。

【ガチャが3回】鳴るのは、3重ロックだからである。


「久しぶりだな!ハッサン」俺はロッカーからエアライフルを取り出し、丸いプラスチック弾倉に鼓弾を5発装填し~同じ様に別の断層にも5発・・


「よし!行こうかハッサン」ちなみに銃の名前は「ハッサン・ヘラクレスバリー」と言い、機関部が後方についているので、通常よりも短く設計された【ブルパップ】ライフルである。圧縮空気を銃本体のタンクに充填しており、発射威力が世界有数のパワーを誇るのだ。

弾丸は【7.62ミリ】であり、NATOとかが使っているアサルトライフルと同じ口径になる。空気で発射するのだが、威力は高くイノシシなどの【止め刺し】に使用される。

洞穴に入ると・・<ギギギ>と言う懐かしい声が聞こえた。


<シュ~パシャ>と言う小さな発射音と共に、高速の金属弾が小鬼の頭を貫通した。


「地下1階?はゴブリンか・・2階はコボルト・・3階のオークは・・無理~無理!エアライフルでは相手にならん!」そんな時・・


<ピコン!スキル【空間】を取得しました。『持たざる者は嫌だ』という願望を持つあなたにピッタリの【権能】です。誰よりも『持てる』者をめざしましょう!> 


 <ピコン!体内に充分な【魔力】が確認されました。F→Cにランクアップします> 


と、アナウンスが頭の中に流れたので、俺はダンジョンの真ん中で・・「ステータス!」と叫ぶのだった。


++++(初期)ステータス画面+++++

NAME:井上食道 

AGE:25歳

RACE:ヒューマン

JOB:NINJA

LVレベル:5(成人平均30)

アビリティ:【走法C】【体術C】【泳法C】【刀法C】【盾術D】

MP(魔力):30(成人平均30) 

HP(体力):55(成人平均30)

AGI(回避):45(成人平均30)

STR(攻撃力):55(成人平均30)魔道具使用時

VIT(耐性):40(成人平均30)

INT(知性、並列思考):45(成人平均30)

MNP(精神力):45(成人平均30)

状態:健康

スキル:【隠密A】初期ステータス反映

ギフト:【空間魔法C】※以降スキルと表示

++++++++++++++++++

「しかし、ギフト?って自分で選択できんのかね!隠密とか空間とか・・魔力がある?ハテ・・」等と言いながら地下?2階で狩った『コボルト✕10匹』と1階で狩った『ゴブリン✕10匹』を空間に収納すると・・


<ブーン>と言う音と共に、半透明のタブレット画面が別表示され・・


〇ゴブリン素材✕10

〇コボルト素材✕10

〇魔石(小)✕20


と表示されていたのであった。

俺は、祠の入り口を杉の木で覆い隠すと・・何食わぬ顔でホテルに戻るのだった。


++++それからどうした++++

「マネージャー!予約がイッパイです。電話対応の応援お願いします!」と、フロントの女性に言われ、俺もトラブル処理をする・・


<ワタシハ!ココニ、トマリタイ。オカネ、タクサンアル(英語対応)>


俺は、大学を出させてもらったおかげで英語での応対には困らなかったので、フロントに外国人の旅行者や代理店から掛かって来たら、俺が応対したのだった。


テレビでは・・<パンデミックが原因でしょうか?外国人による【日本避難】が問題となっており、政府は対応を検討しており・・>と曖昧な報道をしていたのだった。


「スーパーから缶詰・ミネラルウォーター・乾麺などが消えていましたよ!」と言う板前さん。


俺は「地震や災害が来ないだけマシじゃない?」とオットリした返事をするのだった。









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