11 生存者の砦を発見するも、トラブルの予想しか無いですね。
<ガサ ゴソ> と、敷地内にある防犯倉庫に来て鍵を開ける・・
「へえ・・ボウガンが山積みだねえ。槍やナイフも・・」と言うと、村上巡査は恥ずかしそうに・・
「私が回収担当だったのですが、処分先がきまらなくて・・1年分残っているのです」と告げた。
山上君は「ショットガンは無いの?」と聞くと・・「無かったよ。あっても銃砲店に委託保管するので、警察署に銃器類は置いていないよ」と、村上さんが普通に話す様になった。
俺が「銃砲店にも行ってみたいのだが」とお願いすると・・「鶴亀市には1箇所しか無いので行きましょうか。でも歩くとかなり遠いですよ・・」と答えると、山上君は「じゃあ私の電気自動車なら、音も出さないし大丈夫なのでは?」と言うので
<シン シン>と言うタイヤが地面の蹴る音だけを出し・・電気自動車で警察署から南進し、銃砲店に向かうのだった。
+++それからどうした+++
「ああ・・やっぱり」当然ながら銃砲店のガラスケースは割られており、しかも店内は滅茶苦茶だった。
村上巡査は<ニヤリ>として・・「こんなの想定内ですよ。宝の眠る場所に行きましょう!」と言い、店内の鍵箱から一本の鍵を取り出したのだった。
<シン シン>と静かなまま電気自動車は更に南進し、とある田んぼの真ん中にある土盛りに向かう。
<ガチャリ>と、鍵を開けて懐中電灯を照らすと・・「「オオ!」」俺と山上君が思わず声を出してしまう。
「散弾銃とライフルが、20丁は有るなあ」と言う俺!・・「ダイナマイトは無いの?」と聞く山上君。
村上さんは「許可が銃砲関係の火薬類だから、ここには工事用のダイナマイトは無いよ」と答える。
俺は当然ながら、銃器と銃弾(多数)を「収納」させていただくのだった。
俺は二人に「斜内病院で医師ら2名を発見していて食糧を置いてきたのだが、他に生存者が居そうな施設は無いかなあ」と質問すると・・
村上さんは「四川ショッピングモールに行ってみますか」と提案するのだった。
<シン シン>と走る電気自動車。パニック映画ならば、道路は乗り捨てられた車でイッパイだと思ったのだが、地域性?なのか、車はキチンと横に寄せて在り中に人は見当たらなかった。
四川町に入ると・・「あ!鮮魚配送センターだ」と言う山上君が喜びの声を上げる。
俺は「ゾンビ騒動があってから2カ月が経っているので、食料品は腐ってダメなのでは?」と言うと・・
「私は以前、労災事案があってここに来たのですが、その際見せてもらった冷蔵庫には【カチンカチンの鮮魚】が山積みされていたのです」と言うので3人で中に入ると・・
「ワハハハ!これは大した量の魚だね」季節が冬ということもあり、冷蔵庫の電源が切れても魚たちは新鮮なままだった。
そして次はパチンコ店に行って見ると・・<シーン>とした店内に無言で台に座るゾンビたち・・
俺が「パチンコ玉を持って行けないかな?」と質問すると、許認可に詳しい村上さんは「裏側に行けば鋼鉄製の玉の入った金属箱があるハズですよ」と言うので、行って【収納】する。
俺は「武器にはならないかな?」と聞くと、今度は山上君が「鋼鉄は鉛より比重が軽いので、銃弾には適していないそうですよ」と教えてくれた。
村上さんは「散弾の銃弾を手詰めする猛者もいますが、パチンコ玉よりもスラッグ弾丸の方がハイパワーですよ。今回【回収】した弾丸にも含まれています」と、教えてくれた。
そして目当ての【IZONモール】に行くと、入り口は閉鎖されており【金属鎖】でシッカリと固定されていた。
電気自動車を停めて<バタン>とドアを閉めると・・<グルルルル><ブウウウウ>と言う声を出したゾンビが寄って来たので・・<バラバラ~>と、今しがた略奪<ゴホン>収納した【パチンコ玉】をばら撒いた。
<スッテン ドスン> <スッテン ドスン>と言う鈍い音と共に、ゾンビが転倒して歩けなくなった。
「おお・・これは良いな!」と、有効な使い方に気が付いた3人に・・・
「余計な事を・・何処から来た!」と言う男性の声が聞こえた。
3人が振り向くと数名の男女がモールから出て来て、警戒しながら俺達3人を見ていたのだった。
俺が「中に入れてくれないか?食糧があるんだ」と言うも・・「警察?いや・・駄目だ。こちらも限られた食糧しかないのだ。帰ってくれ」と警戒していた様子だった。
俺が食糧を排出しようと手を伸ばすと・・「チョット待って」と言いながら村上さんが俺を止めた。
そして「私達は本当に食糧を持っています。あなた方に分けるために来ました」と言うが・・
別の女性が「フン!電気自動車のトランクを開けてみなさいよ!」と言うので、山上君が開けるが当然何も無い。
「ほ~ら。やっぱり私達の食糧が目当てなんでしょう!心配ご無用です。こちらにはかなりの日数を生き残れる・・」
という女性に対し<待て!>と男性がたしなめる。
男性は食糧が【無い】と言う事にしておきたいのだろう。
「悪いが帰ってくれ。俺達に援助は必要無い!」と言う男性は・・少し考えて・・「ところでお巡りさん。拳銃は持っているかな?」とニヤニヤしながら聞くので、3人はアイコンタクトをし・・村上さんが「いいえ。持っていません」と答えると・・男性は<ニヤリ>として「こっちには有るんだよな」と言いながら、黒光りする拳銃をチラつかせたのだった。




