9 道の駅~病院~警察署へと向かう俺!
<シャー シャー>と、上機嫌で晴天の鶴亀市内へと走る俺!
道の駅から暫く東進すると、市街地に入る・・「コンビニを覗いてみるか」と、立ち寄るも<ボロボロ>の状態であり、付近の民家は【火災】で何件も燃えてしまっている状態であった。
<シャー シャー>と、残雪が残る車道を自転車で颯爽と駆ける俺!<ゼエゼエ・・> では無かった。
「け・・けっこう平野に見えて登りなのね・・」と、弱音が出る中年への階段を上っている事を感じる俺!であった。
そんな時【HERP】と書かれた民家や【助けて】と書かれた民家を見つけ訪問するも・・・
「みんな食糧を求めて家から出たのだな・・」思えばゾンビ出没から【2カ月】も経っているのだ。大体平和な日本で食糧備蓄を行っている家庭など皆無だろう。
終末論者ですら【2カ月の備蓄】は無いはずなのだ。
道沿いに何軒か訪問はしたが、生存者か皆無だったので【市立病院】のベランダから掛けられたシーツのヘルプも無視しようと思ったが・・
「風邪薬などは残っているのではないか?」と独り言を言いながら・・無施錠の病院に侵入する俺!
「階段を上るのか・・たしかシーツが出ていたのは10階だったな・・」と言いながら<ハアハア ゼエゼエ>と階段をゆっくりと上ると・・流石にゾンビは階段を登って来れないのか?危険は少ない感じがした。
<コンコン>とドアを叩きながら、俺は小声で「誰か生存者はいませんか?」と声を掛けて回ったところ・・
「う~ん・・ここです!うう」と言う弱々しい声が聞こえたので・・
ドアを開けようとしたが・・<ガチャン>と、10センチ程度しか空かず、薄暗い部屋を懐中電灯で照らすと・・
「ウッ!眩しい」と言う男女?が毛布にくるまって座っていたのが確認出来た。
「大丈夫ですか?お腹が空いていませんか?」と俺が声を掛けると・・<ヒソヒソ>と、二人が何か話し始めてしまう。
「私は温川でホテルマネージャーをしている井上と言う者です」と声を掛けるも・・
「進化型なのでは?」「信じていいのでは?」等と混乱している様子だったので・・
俺は「スキマから【食糧】を差し入れしておきますね。私はスキルの恩恵でゾンビに襲われないのですよ。これから数日は市内を回わるので、帰りには必ず寄りますからね!」と言いながら<ゴロ ゴロ>と、スキマに積み上げられたバリケードに缶詰、水のペットボトル、アルミ鍋、カセットコンロなどを投げ入れたのだが、暫くは動かなかったので、俺は病院の階段を下る。
「う~ん・・出来れば荒事はやりたくないのだが・・」俺は生き残った2名の生存率を上げるために・・
<ザシュ ボトリ > <ズバッ ボトリ> 9階から1階にかけてゾンビの首をマチェットで落として廻り、体を収納したのだった。
「そう言えば・・歩きまわるゾンビは空間魔法で回収出来なかったが・・死んでいる訳では無いのだろうか?」等と疑問が沸いたのだが・・それだと俺が行っている行為に問題が出るので・・「ハイ。なしなし」と、都合の悪い事は直ぐに忘れる俺!であった。
+++それからどうした+++
「やって来ました鶴亀警察署!」ゾンビが出たら【拳銃】を奪え!が定番だったはず・・と、気が付いた訳では無く、看板を見てから気が付いたのであった。
「たしか【ゾンビだらけのときに読む本】にも銃器は気にするな」と書かれていたな・・
自動ドアに人が挟まれて停止していた。中にもゾンビが徘徊しており・・<グルルルル> <ウウウ~>と、何かを求める様に歩き回っていた。
俺はゾンビをすり抜けながら右へ左へ歩いていると【拳銃保管倉庫】と書かれた思い扉が目に入ったので・・
<ギギギ~>と空けて見ると・・「見事にカラだな」一見して拳銃を保管していたであろう、重厚な金庫の扉が開いており、何も無かったのだ。
2階~3階と、階段を上がって行くが<ウゴゴゴ> <ギギギイ~>と言うゾンビしか発見できなかった。
「帰ろうかな・・」と、俺が5階にある会議室から出た時・・横の【倉庫】で<ガタン>と言う音が聞こえたので行って見ると、湯沸かし室の隣の入り口にバリケードが【外側から】敷き詰められていたのだった。
俺がバリケードを収納!し、扉を開けて見ると・・<ううう~> と唸る【白いゾンビ】が1体床にうずくまっていた。
ゾンビは俺を見ると<ハッ>とした顔をし・・<ガサガサ~>と、ダンゴムシの様に奥の方に素早く逃げて行ったのだ。
俺は一瞬<ビクッ>したが、隠密スキルが発動しているため<俺の姿は見えないはずだ>と気が付いて、自分を落ち着かせた。
<バタン>と一旦扉を閉めて考える俺・・ゾンビは【制服】を着ていたので警察官なのだろう・・そこへ私服の俺が隠密を解除しても攻撃される?かもしれないと考えた俺は、今一度下へ降りて【制服】を探すと・・【外勤課】と書かれた部署のロッカーが開けっ放しだったので、適当に自分に合う寸法の制服を探し・・【ニセ警官】として再び倉庫に向かったのである。




