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Underworld Ruler  作者: 蒼華
第零章
4/6

初めての仲間とプロパガンダ

こう見てみるとめっちゃきれいなエルフだなぁ。


頬に赤いバラの花の痣ができた銀髪美少女エルフ。

そんな寝ているエルフを僕は見下ろすような体制で凝視し続ける。


そうして僕は気づいた。これ変態っぽいって。

不味い不味い。あまりの美少女過ぎて、見とれていた。


僕は隠れ家に作ったベットにとりあえず寝かせる。

そろそろ拡張したいと思ってたんだよね。

仲間も得たことだし、後日拡張しよう。

そんなことを考えながら、僕は銀髪エルフを抱き上げ、ベットに寝かせる。


「んんぅぅうん?」


あれ、私何を・・・白い腕・・・・・黒くない・・・・良かった・・・・え?


「私・・・元に戻ってる?」

「え?なんで?なんで?」


全身の肌が白い。黒くない。


私は気づく。


「ここ・・・どこ?」


見るからに上質なベット、感覚的には狭いのにあまりにも広い部屋、屋根の隅に小さな空気穴。

拷問部屋でもなさそうな、それでいてなぜだかあん死できる空間。


「ここどこ?」


少なくとも私を直した誰かの部屋。


その時部屋の外からパチパチと何かが音がする。


「この音・・・火?」


灼け殺される。そう直感した私は部屋から出て、玄関らしき扉から外に出る。

そこにいたのは少年だった。


「ん?ああ、起きたんだ。おはよう。調子はどう?」


不自然状況なのに、あまりのも自然に私の状況を聞く少年。


「あなたは誰?」


私の口からはその言葉が無意識に出ていた。


「僕?そうだなぁ。ナハト。僕の名前はナハトだ」

「ナハト?」

「そうナハトだ。気づいていると思うけど君を直したのも僕だ」


あっけらかんと隠すこともなく少年は私に真実を告げた。


「何が望み?」

「ん?」

「私に何を望んでいるの?」


私を直す理由などないはず・・・目的を聞き出す。それが私が今すべきこと。


「仲間になってほしい」

「は?」


仲間?何の?


「君が患っていたものは古代に栄えたある血族によるものだ」

「血族?」

「そう、名は『華の民』別名は『華族』だ」

「華の民?」

「そう。古き時代、この世界を支配していた者たちの名だ」

「世界を支配!?そんな!!ありえないわ!!」

「そう、普通はそう思う。それは真実を知らないからだ」

「・・・・・」

「華の民は史上最も栄華を極めた。だが同時にそれは他種族からの妬みを買った。」


彼の言いたいことが分かった。


「滅ぼされたというの?」

「そう!ある時、史上最も最悪の災厄が華の民を襲った!!その隙に他種族は華の民たちを虐殺したのだ!!!」


あまりにもひどい行いに私は思わず唇を強く噛んでしまう。痛みはない。それ以上に憎しみがわいてくる


「そして他種族たちを支配した血族どもは華の民たちのを利用しようとたくらんだ!!」

「どうやって?」


華の民は虐殺された。利用する方法がない。

彼は何も語らず、視線をあらぬ方向に向けた。

私もその視線につられ、その方向を見た・・・見てしまった


「ヒッ!!」


私を思わず、膝から崩れ落ちた。

そこには黒い塊が、肉塊が所狭しと並び、肉の山を創り上げていた。


「あれは何?」

「もうこの世に戻ってこれない者達だよ」

「救えないの?私を救ったように・・・」

「あの人たちは僕が殺した」


私は怒りがわいた。あれだけ語っておきながら自分は私と同じ道を歩んだ者たちを殺めたのだ!!


「僕が未熟なせいで・・・・」


次の句を聞いて、私は勘違いしていたことを知る。

彼は救おうとしていたのだ。私のような人々を・・・・


「君が初めての成功者だ」

「・・・・」


私はただうつむくしかなかった。


「君は経験しただろう。蔓の痣が生まれ、徐々に侵食する痣、変わりゆくからだ」

「ええ」

「その症状が出た者達は発現者と呼ばれる。利用される者達だ」

「何のために?」

「発現した者たちは適切な行程を踏み、処置が完了した者たちは例外なく魔力量が増加し、肉体が強化される。君も感じているだろう。自分に起こっている変化を」


確かに、魔力量が大幅に増えた。力も増している気がする。


「でもどうして?それだけでは敵を増やすだけでしょう?利がない行為でしょ?」

「その後、食べるんだよ」

「は?」


は?え?は?


「今なんて?」

「食べる。そういった。適切な処置を行われた状態を『開花』という。そして開花した者たちの血肉は極上の食物だ。喰らうことによって、完全ではなくとも華の民のような強靭な肉体そして膨大な魔力が手に入る。そして喰らいまくれば、不死は叶わずとも不老を手にすることができる!!」


絶句。


「奴らはそれが狙いなんだ」

「そんな」

「だからこそ、僕は立ち上がる!!今、世界を裏から支配している巨悪を倒し、もう一度、華の民たちが支配する世界を!!」

「そのためには君が必要だ。僕の、我の仲間になれ」


彼が、私に手を差し伸べる

私の心は決まっている。


「私は全てを奪われた。でも、私はあなたに救われた。だから!この身が尽き果てるまで、私の心が潰えるまで、貴方にこの命を捧げます!!」


私は彼の手を取る。


「我らは『魔女の宴(ヴァルプルギス)』、我らがこの世を支配する」

「ええ、私たちが、貴方がこの世を支配する」



乗り切ったぁぁぁあああああ!!!

口から出まかせ言ったらうまくいった!!

なんか魔力が高まったっぽいからこじつけで行けた!!

よし、この調子で秘密組織を創り上げて、僕がこの世を支配する!!

とりあえず邪魔な奴らを全員、『華の民』の(かたき)とでもすればいい。

そうして、邪魔な奴らを全員を消し炭にして僕がこの世を支配しよう!!


数分ほど、外で彼女と一緒に鍋をつついているとふと思い出した「あ、この子の名前聞いてない。」って


「そういえば名前何?」

「前の名前は捨てました。貴方に付けてほしい」


ネーミングセンス×だったら殺されそう。ちゃんと考えないと。

ふと、彼女を頬を見る。綺麗なバラの痣。


「ローズ。今から君の名前はローズ・ヴァレンタインだ」

「ヴァレンタイン?」

「ああ、今のなし。ローズね」

「フフッ。なら、貴方はナハト・ヴァレンタインね」

「今のなしって・・・」

「結束を強める上で同じネームを使うのはいい方法だと思うのだけど?違った?」

「もうそれでいいよ。あ、パン持ってきたんだけど食べる?」

「・・・食べる」


そうして夜が更けていった。

これ以降、『魔女の宴』の最高幹部にはヴァレンタインのファミリーネームが付くこととなった。

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