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Underworld Ruler  作者: 蒼華
第零章
2/6

二つの玉ねぎと賊

国家体系とか国際情勢考えるのめんどぉぉい!!

敵組織作るのめんどぉぉい!!

じゃあどうするかって?

フィーリングさ!!

主人公の仲間作るの楽しいぃぃい!!

この世界ひろぉい

それが僕の第一の感想。

第二の感想、まんま中世だぁ!!

第三の感想、魔法があるぞぉ!!


さて、この世界に来て10年たった。

僕の実家はある王国か帝国の辺境伯らしい。つまり、王国と帝国の国境に接しているというわけだ。

それによって僕の実家はいろいろと問題を抱えているらしいんだけど、僕にとって知ったこっちゃない。

僕は僕で忙しいのだ。


さてここで、僕が理想を叶えるための努力の成果について話したい。

支配者たるもの強くなければならない。それが僕のモットーだ。

というわけで、戦闘における力を鍛えていた。

結果、面白いことが分かった。

この世界には魔力がある、魔法がある。

魔力でも面白いことが分かったんだけど、僕が注目したのは魔法だ。

この世界の魔法ってはっきり言ってゴミ。現代世界に生きていた僕から言わせれば、カス。

知っているだろうか?一円玉を作るための費用は三円だということを。まぁ、友達の受け売りなんだけど。


はっきりってこれよりひどい。

いや、現代社会の貨幣製造に関して僕は何とも思ってない。まぁ、そのくらいかかるよねっていうスタンスだ。

話を戻して、魔法っていうのは、魔力を幾分か消費して打つ。これが不変のルールだ。

では、魔力と魔法を通過でいうのなら、『魔力を100ドル分払って、1セント分の魔法を出せる』

はっきり言おう、ゴミ、カス、非効率の塊。中臣鎌足。


では僕ならどうするか?

そこで『玉ねぎの身理論』と『玉ねぎ圧縮理論』について説明しよう。名前は適当。

ここで大前提、この世界は魔法を現出する前に『魔力空間』ともいうべき空間を介する。そしてそこでは、ありとあらゆる形の魔法陣が形成される。長方形・正方形・ひし形・円・楕円etc。大小もさまざまだ。ここ重要!!

それをもとに二つの『玉ねぎ理論』を説明しよう。

皆ご存じ玉ねぎ、異世界にも同じものがあった。文化って似るんだなぁ。

玉ねぎって、見れば分かると層状になっている。まぁ10層もないだろうけど。

同じように魔法陣を球の層状にして重ね合わせ続ける。

ちなみに僕の最大量は10000。記録は常に進化し続ける。

ではこの『玉ねぎ』魔法陣をどうするか。二つ目の名の通り、圧縮する。

するとあら不思議、一枚の魔法陣になる。

では、問題の現出における効率はどうなるのか。

簡単だ。最低でも一ドル分の魔力が二ドル分の魔法として現出する。

これが僕の二つの玉ねぎ理論だ。

ちなみに僕はこの一連の魔法陣構造を『術式』ってよんでる。面倒だからね。


分かりにくい?

ならこう考えてくれればいい。

魔法陣を100枚用意して積み重ね、一枚の魔法陣になるように圧縮する。

そうするあら不思議、一ドルが二ドルになって帰ってくる。


そして、これをかれこれ5年間追求し続けている。

最大倍率は千倍。

夢は一億倍。できなくないと思っている。


今は『魔力魔法交換理論』を探っている。詳細は省くけど、これさえあれば最小魔力で膨大な魔力を供給することができる。


ではではぁ、実践に行こうか!!







めちゃくちゃ深夜、めちゃくちゃきれいなお月様みてはぁねる。

僕は元々ショートスリーパーだったんだけど、回復の術式を応用した結果、30分の睡眠だけでよくなった。つまり、夜も鍛錬し放題ってわけさ!!


辺境伯領、つまり、国と国の狭間の地

つまりそこには密入国者が跋扈する。

彼らは僕のおもちゃだ。

四日から五日に一回来るんだけど、まぁ、多い多い。たくさんの護衛を引き連れて上に、だだっ広い森の中を、暗視のアーティファクトか何かを使ってやってくるもんだから、親父殿も困っているのだろう。

まっ、掃除も兼ねて、今日もひと狩り行くか。


僕は風の術式を応用して空から俯瞰する。

おお、今日はあたりのようだ。

・・・大体二十人くらいいる。多いなぁ。

まっ。あんま関係ないんだけどね。

面倒だから十人くらい殺すか。

『風刃』


ザシュ、ザシュ、ザシュ、ザシュ、ザシュ、


おっと、命中しなかった。狙撃能力もちゃんとしないとなぁ。


「敵襲!!」

「どこから来やがった!!」

「周囲に敵の影なし!!」


密入国者たちが松明を掲げながら、ごちゃごちゃなんか言ってる。

まあ、降りてあげるか。上からだとあてにくいし。


「ハロー。国賊さん。殺しに来たよー」

「お前は誰だ!?」

「そっちこそ誰?」

「我々に何のうらみがあってこんなことを!?」

「恨み?そんなものないよ。この森は僕の遊び場、そして、君たちはさしずめ・・・・玩具(おもちゃ)かな?」


僕はケラケラと彼らを嘲笑する。


「ふざけるな!!『ファイヤー・アロー』」

「児戯だね。『ウォーター・バリア』」


名前通りの炎の矢が、僕めがけて飛んでくるが、僕はでかくし過ぎた水の障壁でかき消す。


「で、でかい!!」

「ひるむな!奴は子供!!魔力の使い方もわからんガキだ」

「まぁ、否定はしないよ」


実際、玉ねぎ理論を扱いこなせているかといえば微妙ってとこだしね。


「囲え!!」


僕が思案しているうちに密入国者どもは僕を囲い、包囲殲滅をたくらむ


「命乞いなら今のうちに聞いてやるぞ?小僧」

「命乞い?それよりも感謝してるよ」

「何!?」

「わざわざ、一網打尽にする機会を与えてくれたことにね」

「何を言っている!?やれ!!」

「狂い舞え、『ライトニング・ダンス』」


チリッ・・ビッシャァアアアアン!!


「「「「「「ギャァアアアアアアアア!!!!!」」」」」」


「チリと化せ・・・・なーんてね。・・・!!」


僕はとっさに防御術式を発動させた。


「あれ?斬れたと思ったんですがねぇ・・・」

「意外と強そうな人もいるんだね」

「いえ、私は臆病でして」

「よく言うよ。僕の攻撃が終わるのを影から待って、奇襲したくせに」


こいつは戦況が分かるタイプの人間だ。しかも、攻撃も効率的で合理的。この世界の人間としては非常に珍しい部類だ。


「・・・今日のところは退かせてもらいます」

「僕が行かせるとでも?」

「そうですね。貴方と戦うのは非常にまずそうだ。ですが、すでに私の術中です」


こいつの姿が揺らぐ


「幻影魔法・・・随分とレアな魔法を持っているんだね」

しかもめちゃくちゃ高度な魔術構造だ。少なくとも僕が追える範囲にコイツは居ない。


「誉め言葉として受け取っていただきます。貴方とはまたどこがで出会いそうだ」

「奇遇だね。僕もそう思う」

「次は敵でないことを祈ります」

「次会ったら殺す」


応酬が終わり、奴の姿が掻き消える。


「面倒なのに遭ったな。今後の活動を控えないといけない気がする。それはそれとして」


密入国者の荷物は本来であれば、親父殿に行くのだが、それは書類上の話。

今この場に親父殿はいない。

つまり、これは発見者及び撃退者である僕の物。


「運ぶかぁ」


風の術式を応用。

荷台を浮かせ、この森にある僕の隠れ家に行こう・・・そう思った直後


ゴトッ


荷台から音がした

次回(予定)、一人目の仲間との出会い

僕は敵組織を作ることができるのか?方針を立てることができるのか?

乞うご期待!!

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