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狂気

      「不命川お前は弱かった」

   黒屋がそう言ってデヴァーマンを見下す

   その時黒屋の顔に投げナイフが飛んだ

          カキン!

      それは当然のように防がれた

       「アイツは弱くないわ」

     不実生がそう言って前に出た

         「訂正して!」

「それは出来ない事だ。敗北は弱者の証それを訂正するには奴自身が証明しなければならなかった」

奴は冷心の目でそう言ったそれは弱者に対する憎悪の目だった


そして黒屋が黒体で出来た槍を手に不実生に投げつけた

不実生は躱そうとサイドステップをする…その時槍が軌道を変えた

          キン!

それは不実生を貫いてはいない剣斗が何とか刃を入れていた

          「くっ!」

だがその時槍が弾け飛ぶそれは爆散して黒い粒が針に変わる

         グサッ!

     それが剣斗の左目を貫いた

        ポト…ポトポト…

         「痛えな…」

その時剣斗は身体の黒い剣を操り黒屋に総攻撃をした更にリンも同時に突っ込んで黒屋を狙う

         「黒輪こくりん壁烈へきれつ

   その時リンの身体から鮮血が舞った

これはまずいね…止まらなきゃ死ぬ!そう思いリンは堪らずバックステップをした!

そして辺りに竜巻の如く風が舞ったそれは剣斗の攻撃を切断していたそしてこの攻撃全てを無意味とした


黒屋の身体周辺から細く黒い糸のような物が無数にそして途轍もない速度で回転していたそれは攻防をこなす荒技であり最も有効的な技だった


   「アイツはまさしく化け物ってわけか」

 リンは言葉とは裏腹に顔から笑みが溢れていた

    「なら…俺一人で相手しようかな」

リンはそう言って笑ってみせたそう言ったリンを見て黒屋は僅かに期待する表情を見せた


    「ならば勝ってみよ殺し屋リン!」

   黒屋はそう言って刀を片手に突っ込んだ

   そして激しい攻防がお互いを包み込む

その時黒屋の後ろから何かがリンの下へ近づくそれは黒体で作った分身だった

2対1不利なのは当然リンだ。だがリンの手数が増えるあっという間に斬り合いは拮抗した

しかし黒屋も手数の出力を上げたすぐにリンから血が飛ぶ

     グサッ!ザク!ザク!ザク!


 その間に不実生と剣斗がデヴァーマンに駆け寄る


        「デヴァさん!」

 そう言ってデヴァーマンに刺さっていた剣を抜く

         「嘘…」

  そう言った不実生の表情は絶望に満ちていた

デヴァーマンには、息がなかった…デヴァーマンの体は呼吸をやめていた


     この理由は黒屋が知っていた

黒屋の黒体は情報をも吸収するそしてその事は黒屋のみが知っていた。今まで蓄積した情報を全てデヴァーマンに流し込んでいた。その情報を一度に浴びたデヴァーマンの脳は機能を停止していた


 「デヴァさん!不死身のあなたがなんでどうして!」

    剣斗の顔にも絶望が宿っていた


   「剣斗…今は戦わないといけないわ…」

不実生はそう言ってはいたが顔は悲しみと悔しさが隠せてはいない

     「はい…必ず仇は取りますから」

そう言って目を黒屋にやったその時剣斗の目が捉えたものそれは…


      血に塗れたリンの姿だった

       「こりゃキツいねでも…」

 その時リンは嬉しみに溢れた顔をしたそして…

「楽しいな黒屋海どこまでも楽しく面白いスゴイ敵だ!!!」

      リンは笑ってこう言っていた

   その時リンが突っ込むそして炎を放った

 その炎は先ほどの攻撃を遥かに凌ぐものだった

      ボオオオー!!!!!!

近くに居るだけで火傷しそうな程の熱、正に灼熱と言える代物だった

         「これは…」

    この窮地で成長するか殺し屋リン!

黒屋は気付いていたリンの成長と血を上げるたびに強くなる高い潜在能力に

       黒屋が防御に入る

    その時黒屋のもとに鎌が飛んできた

        シュー!!!

 それは耐熱の鎌だこの灼熱の中を斬り裂いてきた

   だがそれすら黒屋は屈んで躱して見せた

    その時灼熱の中から人影が見える

        それはリンだった!

        「あっついな!!!」

   そしてリンの剛拳が振り下ろされる!

         ブァァン!!!

   それが遂に黒屋にダメージを入れた!

だがその時黒屋の手が漆黒の刃に変わるそしてリンに突きを放つ!リンは掠るが回避だが追撃が走る

         ザキ!!!

   そうして煙が晴れただがそこには…


脇腹が斬られ左腕が切断されたリンの姿があった…

      「フッ…面白くなってきた」

  そう言ったリンはとても嬉しそうだった


         第25話完



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