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与えられたスキルは一つ

8/13に最終話をあげます。

 突然、異世界の孤島に飛ばされ、俺達は約一名を除き絶望した。なぜ異世界とわかったか、それは太陽だ、二つもある。おかげで死ぬほど暑い。


「皆の者!海だ。海水浴しようじゃないか!」


 無道……お前のプラス思考は、今とってもいらない。


「さっき、クジラサイズのサメがいたわよ」 


 勉子に言われ無道が固まった。さすがの無道もクジラサイズは勝てないようだ。


「それより竜退治、本当にするんですかぁ~。竜ってあの山の上で寝てるやつでしょ。クジラザメより勝ち目なさそうですよ~」


 きららさんが、暑苦しそうに制服の胸元をはたきながら言う。汗ばんだ白磁の肌が見え、俺は慌てて目をそらした。


「おやナナリン。なんの手紙を持ってるの?」


 おーい織田、いきなりなんだ。ナナリンと手紙ごっこするな。


 だが、織田は真面目に手紙を俺に寄越して来た。どうやら辰野からの手紙だったようだ。


『君たちに各々の個性を活かしたスキルを与えておく。スキル!●●っと唱えてごらん。辰野』


 手紙を呼んだ俺達は、辰野への殺意を払い、スキルを試してみた。各々のスキルがこれだ。


 勉子→スキル英単語。単語帳のスペルを唱えるとそれが具現化する。

 無道→スキルヤクドー。物体を伸縮させる能力。伸びたり縮んだりする。

 きらら→スキル竹刀。使い手が竹刀で無双できる。

 織田→スキルいくよナナリン→ナナリンがぎこちなく動く


 だが俺のスキルはわからなかった。だって俺には個性と言えるものがない。勉学も、運動も、執着するような物体もない。

 あぁ皆の視線が痛い。どうしようか。

 

「とにかく作戦をねるか」

 

 せめて班長らしくと俺はリーダーシップをとる事にした。

 

「作戦もなにも、竜にデスと言えばいいじゃない」


 が、勉子の一言で片付いてしまった。よく考えればその通りだ。


「じゃあ、あたしの竹刀持って行ってください。デスの効果範囲は限らてるかもだし~」

「いや、それは筋肉担当の俺の役目だ!! 竜の目を逸らすぐらいはできるはず。勉子はマッスルマックスと唱えてくれ!!」 

「死んでも言いたくない……けどしかたないわね」

「僕は~ナナリンと応援してます」


 

 ということで竜退治が始まった。

 

 

次話で最後です。8/13にUP予定

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