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01 プロローグ

見切り発車の小説です。

ここから先には誤字、脱字、ご都合主義的展開が多く存在してますので、お気をつけてお進み下さい。


また、作者が息抜き程度に書き始めたもののため読む人によっては矛盾や違和感を感じる可能性があることが予想されます。


以上のことを踏まえた上で

どうぞご覧ください!(X)

温かい目で見てください!(O)


 

「あーあーこのゲームも外れか…私の5980円返してええええええ――!」


 ALT+F4でゲームのEXEをシャットダウンして、私が叫ぶ。


「中盤までは良かったのに、またこういうパータンかああああああ?」


 確かに万人向けのシナリオかもしれないですけどメインキャラクターは馬鹿なの?馬鹿ですよね?

 クエスト出発の前に『一時の感情に流されるな』と師匠に諭されるくせに敵を見た瞬間、単騎敵陣に突入して自分と仲間を危険に晒す、挙げ句の果て師匠はあいつを庇うために落命。


 ヒロインの方はもっと酷い。

 多分『他人の苦しみに寄り添い、あまつさえ自分のことのように怒ることができる慈愛に満ちた聖女』という人物像を作ろうとしています…が、正直、脳内お花畑の平和馬鹿にしか見えない。


『人に傷を負わせたくない。仲間も、敵も。』


 は?何言ってるの?

 もし悪役が憎めない人として描かれていて、悪を手に染める理由が切ないならともかく、そういう描写はゲーム本編に一切ない。


 あとは悪役、ストーリー前半にて、いいキャラしてる。

 おや?このゲームまだ見所があるかもしれないと思うからやり続けた。


 そ れ な の に。


 計画の完成が目前ですよ?ヒーローとヒロインは虫の息ですよ?

 なぜトドメを刺さない上に計画の説明を始めます?

 ていうか、なにを求めているのですか?

 メインキャラクターたちの認め?敗北宣言?諒恕?


 おまけにプレイヤーの選択は結末に影響を与えない。

 どんな行動をしても、死ぬ人は死ぬ。

 まるでマス〇フェクト3のようだ。


 見るだけで腹が立つ。


「今回結構有名なシナリオライターだから大丈夫だと思ったのに。はぁ~」


 ……虚しい。わたしの50時間を返して。


「やはりSLFOのほうがいい、少なくともキャラクター(わたし)のした選択に意味がある。」良いことも悪いことも自分に返ってくるけど……わはは。


「セコンド・ライフ・ファンタジー・オンライン」。略してSLFO。

 複数の企業が共同開発した世界初フルダイブ(FD)仮想現実(VR)大規模多人オンライン(MMO)ロールプレイゲーム(RPG)

 多種種族、多彩なスキル、高度なAIによる現実感のあるファンタジーが味わえるゲーム。そして最も特別なフィーチャーは、テーブルトップ(T)ロールプレイゲーム(RPG)みたいにキャラクターの「ライフパス」(出自や人生の遍歴)を自由に書くことができる、そのキャラクターのメインストーリーラインはライフパスの内容によってクエストが変化する。膨大なスキルの取捨選択と組み合わせ、一人一人のキャラクターは差別化され、一層生き生きとし、冒険の楽しみを増加させ、無限の自由度があるとも言える。


 今日は待ちに待った3.0大型アップデートの日。膨大な更新データのダウンロードには5時間ほどかかるので他のゲームを軽くプレイして時間をつぶすつもりだがあの意味不明なストーリーのせいでイライラする。


 VR機器のヘッドセットに表示されるアップデートのプログレスバーを覗いて、

 85.8% 終了予測時間:あと 1時間 05分


「うーん…他のことはお風呂に入って気分転換したあと考えよう。」


 30分後、私は濡れた髪を拭きながら公式サイトを開く、リリースノートを確認する。


「えっと、なになに」



Ver.3.0.20アップデート


・主要


-上限レベルが75から100になります。

-レベル上限解放クエストを追加します。

-マップ『ホルーイーム 北方氷雪地帯』、『囁きの(Whispering)(Sea)』、『タリアナ大陸』、『エーテル海 霧に包まれた島』、『エーテル海 フェレンッカ遺跡』、『エンスコジェン軍政国境地帯』、『バリニュエ協商連合』を追加します。

-新武器、新装備、新スキル、新クエストを追加します。


「うむうむ、基本的な内容。」


・スキル関連


-スキル『錬金術 素材』のラインナップに『ホルーイーム 北方氷雪地帯』、『囁きの(Whispering)( Sea)』、『タリアナ大陸』、『エーテル海 霧に包まれた島』、『エーテル海 フェレンッカ遺跡』、『エンスコジェン軍政国境地帯』、『バリニュエ協商連合』で得られる素材を追加します。

-スキル『錬金術 素材』…


「…攻撃魔法ビルドの私にはあまり関係ないのでスルー」


-スキル『龍の血』の解放条件を緩和します。

-スキル『多重(Enhanced)詠唱(Casting)』のダメージ量増加効果を上方修正。

(40%/重=>60%/重)

-スキル『劫火』の耐性低下効果を上方修正。

(20%=>35%)

-スキル『メテオ』の射程・範囲を上方修正。

-スキル『フレア』のダメージ倍率を下方修正。

(600%=>450%)

-スキル『(Simult)(aneous)詠唱(Casting)』のクールダウン時間が15秒から25秒に増加。

-スキル『アイスランス』……


「魔法系スキルの修正リスト、長いね、一部ナーフされたけどバフされたスキルもあります…±0かな?」


・プレイヤー関連


-敵の一部の攻撃をガードした際に状態異常になることがある不具合を修正します。


「やっと修正しました!攻撃をガードしたのに状態異常になるなんてどう考えても変ですね。」


・クエスト関連


-政治、採集、生産関連クエストで手に入る経験値を大幅上方修正。

-討伐系クエストで手に入る経験値を下方修正。

-徘徊モンスターから手に入る経験値を下方修正。


・その他


その他、細かな不具合を修正します。


「え?噓でしょ?これは結構痛い。政治関連クエスト、面倒なやつが多いからなるべく触れないようにしているけど…大幅上方修正…頭を使いたくない人として運営の悪意を感じる。」


「まぁ…考えているだけじゃ何にも始まらない。とりあえずログインしよ!」


 VR機器を付けて、ゲームを起動。

 視界が一旦暗転して、数秒後、慣れ親しんだタイトル画面といつもの合成音声が出迎える。


『セコンド・ライフ・ファンタジー・オンラインへようこそ。』


『クライアントバージョンとリソースデータを確認中…』


『確認終了。メインサーバーへの接続を開始します。』



「お主、このげーむという遊びが好きじゃろうか?」


 何の前触れも無く、先までのシステムボイスと明らかに違う誰かが話しかけてくる。


「!?」


「これはうんえいからの『あんけーと』なのじゃ。」


「はぁ…」


「で、お主、このげーむという遊びが好きじゃろうか?」


 運営(?)の声はわたしの反応を気にせずに質問を繰り返す。


「あ、はい、すきです。」


 とりあえず答えた。多分アップデートキャンペーンの一環かな?

 なにをもらえるかな? ワクワク。


「現実よりも?」


「だと思います。目障りなもの(モンスター)を潰し、ストレスを発散するだけでお金がもらえるなんて最高じゃないですか。」


「次の質問、お主、自分は優しい人と思うじゃろうか?」


「思いません!そんな余裕がないです。優しさは余裕があるときのみ生まれるものですから。故に私は優しくない!」


「…お主に対するわらわの認識とはずいぶん違うじゃが…まぁよい。」


 ………………

 …………

 ……そして質問が続いていく。

 質問が多い、でも報酬のために頑張った。

 無料でもらえるものはもらっておきます!


「最後に一つ、以下の中から一番好きな動物を選ぶのじゃ。」


 おお、ペット配布ですか?

 視界に犬、猫、蛇、亀、鳥、狐、熊、蝶のアイコンが現れる。


「狐!」

 即答。

 狐、かわいいですから。それに、もし本当にペット配布でしたら、いつでもどこでもしっぼをもふもふできる!メリットしかない! 


「くすくす、中々愉快な人じゃのう。」


 え?私、運営に笑われた?


 周囲が眩しいほど光りだす。


「そんじゃ、()()()()()()()()。」


のじゃ口調、意外と難しい。

文章力が欲しいです。

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