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拝啓 魔王様  作者: 白猫
一部
4/19

4



「怖い‼︎怖いよこの勇者‼︎

 ナチュラルにやばい奴だよ‼︎

 ビビるんじゃなくて、引いちゃう奴だよ‼︎


 はぁー。

 しかもガッツリ狙われてるしぃー。

 何故か手紙は届くしぃー。


 我、なんぞ恨みでも買ったのか?」


 「そりゃあまおうさまですからねー。

  ゆうしゃからしたら、最も倒すべき存在ですし。」



ため息を吐きながらぶつくさ文句を言う魔王と、それを切って捨てる魔物。


勇者からの手紙は、魔王へと確実なダメージを蓄積しつつある。



「これはどうしたら良いんだ?

 というか、どうやって手紙は届いているのだ?

 ここ、魔王の城ぞ?

 我の居城ぞ?

 一応最果てとか呼ばれる場所ぞ?」


 「うーん。

  朝起きたら、お城の前に置かれてましたよー?」



「それがおかしいのだろ。

 一体誰が運んできておるのだ。

 少なからず、ここに辿り着く為には我が部下達の警戒網を突破しておるのだぞ?」


 「そうは言われましても、実際届いてしまってますからねー。

  いっそのこと、返事を書いてみたら良いんじゃないですか?

  ゆうしゃも望んでいるようですし。」


「何と返事を書くというのだ。

 というか、そもそも届く訳がないだろう。


 こちらは一応同じ場所にはおるが、奴はどこぞ知らぬ国の、知らぬ土地を彷徨っておるのだぞ?」


 「そうですねー。

  とはいえ、このまま放っておいても手紙が届き続ける未来しか見えませんよ?」


「うーむ。

 それはそうなんだがの。」


 「まおうさまから返事が来ないことにゆうしゃが腹を立て、その怒りを手紙に書き連ねて送る。

  その内手紙だけでなくゆうしゃ自身もこの城に辿り着いて、気がつけばまおうさまの洗っていた首がバッサリと・・・。」


「怖いをことを言うでない!

 それに首なんぞ洗っておらぬわ!!」


 「えっ、まおうさまそれは不潔ですよ。」


「首は洗っておるわ‼︎

 言葉の綾じゃ!!」











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