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2章 彼女は運命の人だったのかもしれない。

運命の人はこの世のどこかにいる。

運命の人とは、恋人のことだけを指しているわけでわないと、私は思う。

その人がいたら、運命が変わっていたかもしれない、そんな人のことを私は、『運命の人』ということにしているのだ。つまりその人の行動が、私の分岐点。

つまり私の生活は、無責任に人に押し付けているのである。


ネガティブに言えば、

「優柔不断だから決めてくれ。」


ポジディブに言えば、

「君のことを信じているから。」


   2章 彼女は運命の人だったのかもしれない。

 

「よし、じゃー号令」

「起立、気おつけ、礼。」

「「「「「「ありがとうございました。」」」」」」

 

 そう言って僕らは自分の居る教室で元クラスメートとお別れをしたあと、発表された自分のクラスルームに向かう。教室の出入口が混むのが嫌だったから、僕は、みんなが出ていくのを待ちながら、心の中で''ありがとう''と、お辞儀をする。

 

 この教室を使うのであろう生徒が、入ってきたあたりから、僕は用意していた荷物を持って、教室を出て階段のある所に向かう。ふと前を見た時に目が合う奴がいた。…さっきの女の子だ。

 

 そいつは少し柔らかな笑みを浮かべた。

 と思えばすぐに【シャキーン】と音を立てたように真顔になり、そそくさと教室に入っていった。同じクラスか、と思いつつ僕もその教室に向かう。3年2組に。


 教室に入ると今年のクラスメイトが机やロッカーの確認をしている。さっきの女の子は…と。

 あ、1番窓側の1番後ろの席に座ってる。

 もう既に彼女は、椅子に座ってゆったりしている。


 ってあれ? 

 僕より早く教室に入っていたけど…

 準備が早すぎませんか?。

 椅子に座ってゆっくり絵を書いてるよ。多分裏が白紙のいらない紙に。


「僕の席は…あ、あった!」

 クラス替えの発表の後に聞いた主席番号。僕のは17番だった。大体のクラスは40名弱いるから真ん中くらいだ。


 僕は、席に着く前に、後ろにあるロッカーの配置を確認することにした。

 ロッカーは左上から順に下に向かって1,2,3と主席番号順にロッカーが並んでおり、縦1列で3人分ずつ右にズレている。


 案の定、僕のロッカーは真ん中辺りにあった。

 最後の方に教室に入ったこともあって意外とみんなは自分の椅子に座っていた。

 ロッカー自体は39人分あった。


 ロッカーの1番左端とその隣に少し隙間を開けて壁が存在している。

 人によってはこの隙間にハマってゆったりする人も出てくるのだろう。と思いつつ自分も席に着く。


 少しすると先生が教室に入ってきた。

 俺は今年1年間お世話になる先生の顔を見るべく顔を上げると、僕は少し嬉しくて頬が緩んだ。


 ''戸田英恵(とだ はなえ)''。と心の中で唱えると同時に

「これから1年間このクラスを担当する''戸田英恵''です。よろしく」と先生は言ったのであった。


          ※


朔永(さくえい)頑張ってー」


 体育祭のクラス対抗リレー。

 特に足の早い訳でもない僕は、応援席で応援し疲れ、校庭に持ってきた椅子に座り呑気に水を飲んでいるところ、そんな声が僕の耳を通り、頭の中に響かせた。


 声の聞こえる方へと目をやると、そこには隣のクラスの担任が、少し楽しそうに自分のクラスの生徒を応援をしていた。戸田先生だ。


 頭の中になぜ響いたかと言うと、みんな、序盤で大声で応援していたせいで、僕のように、水分補給を取る羽目になっていたにも関わらず、ちょっとガラッとした声が突如聞こえてきたからである。


 確かこの先生も最初から声を出していたはずと、疑問に思いつつ、僕が先生を物珍しそうに見てるのにきずいでいるのかいないのか、分からないが、先生は余りいない救護テントに向かって歩いていった。


 1年の頃、まっさんの担当教師だったから知っていたが、戸田英恵。そういう名前らしい。生徒からは、「戸田ちゃん」と呼ばれ親しまれている女性教師だ。


 元気でポジティブな30代から40代くらいの人だ。まぁそれ相応の見た目をしている。この人はとても強い。ポジディブという負けでこの人の周りにいる人はみんなは勇気や元気をもらっている。


 まっさんの担当教師だからと言ったが、僕の国語教師でもある。だから、この人のことは知っていて、僕は四人五脚の競技で怪我をした後びっくりした。まだ、救護テントにいたからだ。


 怪我をしたのは奇跡的に僕一人。一番端にいてバトンを渡し終わった後に勝手に転んだのだ。膝や肘の皮が剥けて血が流れてきている。僕が出る競技はこれで最後だったから助かったものの他に競技があったら困っていただろう。


 結局僕は、救護テントで戸田先生と少し話した。その間も、他の競技は実行された。さっきも言った通りその競技に僕が出場する競技はないのであった。


 先生と話している時間はとても有意義だった。おかげですぐに、体育祭の閉会式の時間になった。


          ※


 そんなことがあって、僕は先生のことを知っていたのだ。だからこそ、僕は少し嬉しくなってしまったのだ。

どうもー鈴風一希です。

最近また某ウイルス感染者が増えているような気がしますが、皆さんは大丈夫でしょうか?私は生活習慣の乱れと雨に打たれたせいで1日暇を貰うことになりました。

最近やたら話を読んで欲しいのに、更新が遅い自分を恨んでいる時があります。まぁ読んでくれたら、何かしらの方法で、感想を書いていただけると嬉しいです。

この話を読んでいただいてありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。

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