1章 2度目の出会い
どうもお久しぶりです。
鈴風一希です。
だいぶ空いてしまいましたが、
物語がついにスタートです。
ぜひ読んでってください。
ーーー1章 2回目の出会い。ーーー
僕はどこにでもいる一般男子中学生。
いや、少しだけ、読んでるみんなの思う、一般とは少し感性が違うかもしれない。小学校高学年から暇な時に、「なんで俺、生きてるのだろう」や、「なぜこの世があるのか」とか、「今見ているのは、未来の自分の回想が、とても鮮明に映し出されているものなんじゃないか」だとか思っていた。
まぁ、想像力が豊か(アホ)だったということだ。
今僕は中学生が3年生だ。
もう3年生になる。時が経つのは早いな。
今日は4月7日。
春休みから初の登校日。
「クラス何組だろ?」
昨年度使った教室の真下に行く。
この学校は、学年が上がる事に階が低くなる。
学校は4階建てだから。1番上の階が1年生、2回が3年生になる。ちなみに、1階はと言うと、職員室や事務室、音楽室やらなんやらと、移動教室や先生が仕事をせっせとするのに使う教室がある。
なぜ去年度いた教室の真下に行くかと言うと、クラス替えがあるが、まだそのクラスを言い渡されておらず、学校終わりに配られたプリントに「去年度使った教室の真下の教室集合」と書かれていたから来たのである。
1学年5クラス制のこの学校で僕は2年の頃5組だったから、下の階も同じクラスルーム配分をしていたため、2階の3年5組の教室に向かう。
僕はあまり学校が好きではないが、何となく早く来ている。遅刻するよりはマシだと思っているタイプだ。
だから教室に入ろうとして、ドアノブに手をかけたら思い出す。
教室の鍵が空いていないということに。
一番最初に来ると空いていないことが多い。
通学路は一直線の道だから僕より先に来ている生徒はいないことは把握している。だから僕は、カバンを持ったまま1度1階に降りて職員室にノックしスライド式ドアを開けてから、こう言った。
「失礼します。2年5組の肴です、えーっと、3年5組の教室の鍵をお預かりしたいのですがよろしいでしょうか?」
「あ〜肴か、今日も早いな。」
そういったのは2年の頃担任だった、陸上部顧問の基弘 直也先生だった。
いらない情報だが、先生は、未婚者の*小太りだ。陸上部顧問なのに。…偏見でしかないが陸上部顧問は楽に走れるように、体調管理が上手く、痩せているイメージがあったが、そうでも無いと、この先生を見ていて思えるようになった。
「おはようございます。」
「おはよう!」
先生は、いつものように大きな声で言った。「そこの鍵掛けから持っていきな。」
「了解です。」
と言って僕は職員室入口に入って左にある柱に着いた鍵掛けから、3年5組の教室の鍵をとった。
「失礼しました」と言って職員室を出ると僕は、ゆっくり、3年5組の教室に向かった。
階段は、3組と4組のある、教室の間にある。
登って右手側が1,2,3組だ。つまり反対に4,5組の教室がある。
''ガタン''
「うん?」
いきなり右側の教室から、椅子が引かれ、床に椅子の足がぶつかる硬い音が聞こえた。
誰が椅子に座ったような音だ。
僕は少し驚きつつも不審に思った。なぜなら自分より先に来ている人は把握していないからだ。僕はカバンも置かずに右側の教室をひとつずつ覗くことにした。
学校のスライド式ドアは上半分に正四角形の窓が着いている。黒板がある側つまり教室の前側は曇ったようなガラスで中を見ることが出来ないが、後ろにある窓は、とてもクリアだ。だからそこからひっそり覗くことにした。
3組・2組と見てきて居ない。ということは1組にいるということは必然的にわかった。だが、誰がいるのかが知りたいから僕は1組の後ろ側のドアにかがみながら向かう。人影で違うクラスの人が来たなんて知られたら、少し気まずい気がするし。しかも端っこだから通り過ぎるふうに覗くことは出来ない。
だからこれも必然的にかがまざるおえないのだ。
足音を立てないように、右肩のカバンを脇にしっかり固定。右手に上履き左手に外履きを持った。足は靴下だから足音も聞こえないはず。少しずつ確実に後ろドアに近づく。
あと…5~6歩……
僕はついに後ろドアに着いた。
のもつかの間、目の前の窓を覗こうとした瞬間。ドアが右側に流れた。
「うぁ!」
僕は驚いて、声を上げた上に、後ろに体重が移ったが足が動かず、尻もちを着いてしまう。
ドアのところには、心配そうにこちらを見つめる。背の低めの眼鏡をかけた女の子がいた。
その女の子を俺は見たことがある。
あれは確か約2年前。名前は覚えていないが、中学1年の頃の僕のとたりクラスにいた。小学校からの友達でよく話していた。ゲーム仲間の武石 将と同じクラスの…
……まっさんの友達だったはず。
(まっさんとは、将のあだ名のことである。)
「大丈夫ですか?」
彼女は、開いたドアに手をかけたまま僕にそう言った。
眉間にうっすらとシワを寄せ、困ったような心配しているような顔をしている。
「あ、すいません。大丈夫です。」
僕はすぐに立ち上がってお辞儀して、そそくさと立ち去った。
頭を上げた瞬間、彼女は驚いていたけど、安心したような顔をしていた。そして何かを感じた。
P.S.
僕が外履き持っていたのは
クラス替えと進学で下駄箱の位置が変わってしまうからだよ。