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昼休みの騒ぎ
その日の昼休みは、散々だった。
みんな、早弁したかと思えるほど、弁当を早く食べて、
2年教室に集まって来た。仲が良いと言うか、野次馬根性
丸出しで、中学生全校生徒10人が集まることとなった。
朝の読書タイムの本が怪しいと2年生女子が言うもんだから、
他の奴らにもいじられた。困るんだよね。
極めつけは、3年生の羅王君がイオンモールで
僕がめっちゃ綺麗な女の子と一緒に歩いているのを見たと
言い出すから、みんな、「え~!」となった。
当然、みんなから集中攻撃を受けた。
「ねえ、彼女。」
「違う。」
「付き合ってるの。」
「付き合ってない。」
「めっちゃ綺麗って本当。」
「それは、本当かな。」
「ヒュウ、ヒュウ。」「キャア~。」「よく言うぜ。」
「駆磨のくせに、生意気だ。」
「酷いな。」
山奥の中学校、刺激が少ない生活なので、みんな眼の色を
変えている。職員室でも、話題になっているとか。
正直、芸能人の苦労がわかった気がした。
自分で武勇伝を語るなんてできない内気な僕は、たまたま
遠い親戚の女の子と出くわして、未来書房まで一緒に歩いた
だけだと、説明したが、みんな納得していないというか、
刺激に飢えているような気がした。
逆の立場なら、僕もきっとそうなるから、文句言えないかな。




