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スキル

 次は≪浄化≫かな。浄化っていったらゲームだったらアンデットとかによく効く魔法だよな。でもここにはそんな存在いないだろうし。多分。

 う~ん……まぁ一度試してみるか。

 いきなり自分で試すのは怖いから……


「よし、爺よ。ワシは神通力が使えるようになった様じゃ。ちと爺に試してみるので、少しそこでじっとしておれ」


「へ? 神通力、ですか。はぁ、分かり申した」


 少し呆れつつも、俺に言われた通り姿勢を正して微動だにしない爺さん。流石武士って感じだな。姿勢が様になってる気がする。

 ではさっそく。


「≪浄化≫」


 俺が言葉を発すると、俺を覆っていた光の一部が爺さんまで伸び、そして爺さんを包み込んだ。

 

「なっ! なっ!!」


 いきなりの出来事に慌てふためく爺さん。そして光は一瞬きらめいたのち、何事もなかったように消え失せてしまう。


「若! い、今のは一体……」


「あ~、もう少し黙っていてくれ。ちゃんと後で話すから。それよりも爺、何か体におかしなところは無いか?」


「むっ……、きちんと説明してくださるのですな? でしたら少しばかし我慢しておきましょう。っと、おかしなところですかな? そうですなぁ、何となくですが憂鬱であった気分がよくなった気がいたしますな。それに体も水で拭いたようなさっぱりとした心持ちがいたしまする。これは中々に気持ちが良うございますなぁ」


 気分がよくなった、か。精神の浄化がなされたとかかな? まぁプラセボ効果かもしれんが。それに体も綺麗になったか。服もなんか綺麗になった気がする。なるほど、これは色々と使い道がありそうだ。

 しかしこの力、なんの代償もないのか? ゲームだったらMPとか消費する訳だけど。ステータスは……



スキル

【神聖魔法】

 ≪発光≫≪浄化≫≪回復≫≪支援≫

【信仰度確認】

【眷属化】(規定信仰ポイント不足)

【社作成】(規定信仰ポイント不足)


信仰ポイント:30P



 信仰ポイントが10P減ってる。なるほど、俺のスキルは信仰Pを消費して発動する訳か。一人に浄化するのに10P、高いのか低いのか分からんな。

 次は≪回復≫。よし、早速爺で試してみよう。


「爺よ、どこか体で悪い所はないか? けがをしておるとか、腰が痛いとか」


「悪い所ですかな? そうですなぁ、色々ございますぞ。腰も痛みますし、肩も上がらぬようになったきました。歯も固いものが咬めん様になってきましたなぁ」


「おおぅ、結構ボロボロじゃねぇか」


「むぅ! 何を申されますか! 爺はまだまだ現役ですぞ!!」


「わ、分かった。わかったから、顔を寄せるのやめて下さい」


 大げさな爺はほっといて、とりあえず≪回復≫をかけてみよう。

 腰や肩やその他もろもろ、良くな~れっと。


「≪回復≫」


 すると先ほど同様、光が爺さんを包み込み、一瞬激しく発光した後何事もなかったように消え失せる。


「どうじゃ、爺、身体の具合は」


 俺に尋ねられて、身体の節々を回してみる爺さん。


「お、おぉぉぉ!! 動く、動きまするぞ! まだ多少違和感は残っておりますが、先ほどとは軽さが全く違いまする!」


 そう言って、肩や腰をグリングリン振り回す爺さん。そうか、完全に良くなった訳じゃないんだな。ステータスはっと。



スキル

【神聖魔法】

 ≪発光≫≪浄化≫≪回復≫≪支援≫

【信仰度確認】

【眷属化】(規定信仰ポイント不足)

【社作成】(規定信仰ポイント不足)


信仰ポイント:0P



 あぁ、ポイントが0になってら。多分ポイントが足りなくて完治まではいかなかったんだろう。

 ≪支援≫についてはまた後でだな。

 よし、スキルについては大体わかった。あとは、爺にどう説明するかだが……

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