転生三日目
こちら『異世界教育に物申す~正しい魔法の覚え方~』に登場するある生徒の日記というか、独白的なサイドストーリーとなります。
本編『異世界教育に物申す~正しい魔法の覚え方~』
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転生三日目
今までと別の意味で死にたい一日だった。
今日は魔力適性を図ってもらったけど、その道具を壊してしまった。
それは怒られることもないからよかったんだけど、それ以上に馬鹿なことをしてしまった。
壊してしまったことも申し訳ないなとは思っている。
でも、おじさんの説明不足はひどかったと思うんだ。
魔力量と属性の適性を図るけど、壊れるようなことはめったになくこれが壊せるのは勇者くらいだといわれたから言われたまま水晶に魔力を流したら割れてしまった。
そんなのを見たら、普通自分にすごい力があると思ってしまう。実際に口走ってしまったんだけどさ……。
そしたら、口元を隠して震えながら謝られた。使徒には例外で魔力が少なくても割れることがあるようだ、と。
っていうか、絶対にあれ笑ってたよね?
説明不足のせいで変なことを言ってしまったのに、ひどいよね?
後で奥さんにも『可愛いわね~』とか言われるし。
私は厨二的な人ではないとこの日記に断言しておく。
おじさんが最後に『お前もか』とか言っていたけど誰か同じようなことを言ってしまった恥ずかしい人がいたのだろうか?
それを聞いて少し安心してしまったけど、今日のことは早く忘れたい……。