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枠の外

作者: 青井 爽良

起きる頃には忘れているんだろう。

僕の夢はいつも白黒

四角いテレビの奥で今日も踊ってる君が誰かも 知らないまま。

なにか大切なものがあったはずの場所、わかんないけど何が待ってるのかすら根拠はないのだけれども。

気になってるんだよね、胸のこのあたりが

ほら、ざわついてる

大きな樹は言った「生きてる」と

根の1つ1つから1枚の葉の先までを震わせて

歌っているんだ。呼吸に合わせて


幸せな時はいつですか?そう聞くと子供は笑って、当然というように僕を見て「夢を見てる時」と言った。

まだ僕が知らないあの踊り子を知っているようなその態度に声に笑顔に大変腹が立って

羨ましくて。

今日もテレビに向かって言うよ。


「君は一体誰?」

将来の夢は何ですか?って自分のプロフィール決めつけて書くのが大大大嫌い。

行き先不明な電車に乗っていた皆は途中途中で降りてって。気が付けば座っているのは僕だけでした。

「どうして」

ほら立ち上がれば終点。

「本日のご利用誠にありがとうございます」

耳を貫く放送はチャイムになってる。

気付けば 枠の外



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― 新着の感想 ―
[一言] 読ませていただきました。夢を見てる時が幸せって言ってる子供は、現実は幸せではないのでしょうか……? 枠の外はイヤですよね……考えさせられる詩でした。
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