4694話
淡き海の果て蟹星達は緑き森の破壊文学の碩学達が口から
エメラルド色の灼熱の清水を沸き上がらせて町々を村々を
焼き潰していく所を見た。
真っ先に着いた蟹星の蒼き鋼の五星の戦車から緑き森の破
壊文学の碩学達に向けて火矢の雨が放たれた。
漆黒の赤き虹に遮られ全ての矢は碩学達の頭に刺さる前に
燃え尽きた。
緑き森の破壊文学の碩学達の目から今度は黒き雪が滴り天
に舞い空を汚してゆく。
五星の内三星が雪に凍らされ地に落ちて赤き山羊達の群れ
の餌食となる。
二星は77人の生き残りを連れて東へと逃げていく。
青き聖者と黒き聖者が逃げ出した始原の天岩へと続く天冠の青き
湖達は悉く邪悪の色に犯され最後まで濁されていったのだ。
牛人の男達は怒り狂い緑き森の破壊文学の碩学達に戦いを挑むが
緑き森の破壊文学の碩学達の眷属の1割も殺せずに捕らえられ耳
と眼を抉られ腸を引きずり出され砕かれた角は西の地の果ての谷
の墓場へと捨てられたのだ。
西の地で牛人が死に絶えると噂は瞬く間に旅人の輪の問答の宴に
広がった。
蟹星達は行って見たが全て終わっていた…蟹達は嘆き悲しみまた
地の果てへと詩人の旅人を探しに行き言った。
とうとう示し合わせた緑き馬の眷属が白き悪徳を手に暴れはじめ
たのだと・・・
カリ人の旅人がふとこの噂を洞窟の夜に見たのだ。