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4696話

アポロトロイメンのカーディナルジッグラトの星見の観る星座の

果て静寂なる静謐なる叙事詩を象り書く巻貝髪の鈴色の風が青く

染まる頃七つの森の樹洞湖の根暗洞の最果ての最新部にあるとい

うボロムトイグ魔窟に住むキモイ文書を戴くと有名なソソロコフ

司祭の始まりの部屋にそれは居た。

栗色の志々見貝をすすりながらホロンブエンの国々の赤き黄き雲

色の夕焼けが白白と赤虹を淡き森色の肌をしたビャビャ人達の一

団の団欒が眺めていた。

ビャビャ人達はトロウビオウス・カトロイオウスルスを筆頭とし

て旅を勤しみ今日は昨日から蒼き盤上将棋に黒き駒と赤き駒を並

べて蟹将を奪い合っていた。

「98の32」

カトロイオウスルスが熊殺の攻塔を仕掛けてきて詰み、モロニウ

ムの棋士たるガラジ・ミャッテムは己の弱さに途方にくれながら

思ったカトロイオウスルスが言うシャモンの川を超えカトロムニ

スの山岳をピピキノムリニスを得るという伝説は真実なのだろう

か?

カロニウムリッテの渓谷を超えた所に蟹星たちの戦場があるのだ。

既に789の城と村が例の碩学達によって焼き払われたと聞く。

プリムニッテからカロニウムリッテまではまだ遠い3月半はまだか

かるだろう。

その瞬間、背後からタラタラ矢が飛んできた!カトロイオウスルス

は「弓士は南へ逃げた」と叫んだ!

タラタラ矢に餌食となったのは黒耳のパフロクだった。

ミャッテム達ビャビャの黒豹騎士の投石戦士達は隊列を組み南へと

駆けて追っていった!

ところがゴゴルベオスの山々の奥へと弓士の影は消えたのだ。

ビャビャの黒豹騎士達は次々と普通に動揺し「何という事だ!プリム

ニッテのゴゴルベオスに入る愚か者が果たして居たというのか?!」

と口々に叫んびカトロイオウスルスでさえ言葉を失い呆然と佇んで

いた。

その夜、静かにパフロクの砂漠の墓前に花と爪を捧げミャッテムは

一人でゴゴルベオスの山々の奥へと消えていった・・・


カリ人の伝説

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