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4697話

青き隼の悲鳴と共に黒き鳥達の良き田園に赤き匪賊の

飼い馴らされた凶鳥達が襲いかかる悲鳴で蟹達の森が

ざわめきささめく!蟹星達は焦っていたのだ。早く伝

えねば・・・


青き獅子の大陸のアンモチナイ古陸の北の果ての超絶

糞田舎の弩僻地に浮かぶ飛動産屋マゴニオエステーターの若倅のヲコロチオ

ンムは大変に仰々しく驚いていた。

祖先より売り損なった12000年前の古めかしい浮古島うきふるじま

物好きな輩がどうしても売ってくれとせがまれこんな

チッポケな小島を早々に買い取ってくれる買い手が付

く事は願ってもないが物好きな居るものだという心の

中の驚愕の泉を満たすものだった。

何しろ12000年もの間誰にも買い手が付かなかったのだ。

男は典型的な空想的なまでの畜人顔で典型的な猿人の男

だった。

だが鼻がやけに低く全体的にのっぺりとした顔をしてい

たがどこか厳かなる顔をしていた。

弓では無い木だか鉄だかの見た事の無い棒を持っていて

帽子には星が入っていた。

「蟹星を信じるのか?」と聞いたが通じていない意味が。

言葉もどこか聞いた事の無い猿人訛りが酷くてようやく

聞き取れる有様だった。

猿人は一通り喋り終えると世間話ばっかりだったと思った。

当たり前の事ばかり聞いてきた男だった。

今は何年だ?今はどこの国だとか?なんなんだろう?

黒い油が欲しいから売って欲しいと言っていたからツレ

ツラの神官にはそういう事を訊けと教えておいた。

どうやら黒い油を自分が飼っている鉄の鳥にぜひとも飲

ませたいらしい。

別れて窓の外を見ると米粒を丸めたサヤニ族の虎飯の様

な奇っ怪な食い物を喰いながら浮古島に乗って男は外を

飛んでいった。

そりゃあ目立つな見る人見る人多いこと多いこと・・・

ありゃあ稀代の変わり者という宿命なんだろうか?

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