4698話
栗の森から濁った燕色の虹の入った箱を携えて鏡売りのキャラバンが
旅立って東へ東へと逃げ去っていく。
緑き馬の眷属と赤き山羊の崇拝者の一団が栗の森の果てにある白き森
の墓守の赤き縞馬の一族を誘惑しにやって来るという噂に恐れをなし
逃げて行くのだ。
栗の森では旅人達と隠者達が瞑想し白き森の墓守の赤き縞馬の一族に
伺いを立てる事にした。
白い星と黒き柏木の積木と黄金の蔦を魂に7つ念じ問いを携え22の精霊
と共に白き森の墓守の赤き縞馬の長老にイザイゾゴヤゴヤー伺いを立
てようとしたので、白き森の墓守の赤き縞馬の長老は応えた。
イザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤー
蟹星の言葉と預言と伝説を昨日と4千年の古と4千年の来世の後に我等
も確かに聴いていた!
蟹は武運を斧士に挙げ捧げよ!斧士の娘と妻達は鎧を編み斧士を助けよ!
老獣は敵に不作の呪詛を唄い捧げよ!我等は竜に跨り愚劣なる犀の戦士
と奸智に長けた狼共の盗人共の罪を許し牙と爪を携え緑き馬の汚らわし
き赤汁臭き谷に赤岩を投げ入れを焼き滅ぼすだろう!
蟹星は更に天運を授けよ!千の若き獣達が万の畜軍を率いて青き矢と黒
き剣と白き鉄槌とが不作なる敵を砕き潰すのだ!今日こそは青き薫香と
された気高き青獅子の弔いの火蓋の狼煙ぞ!
イザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤー
イザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤーイザイゾゴヤゴヤー・・・
あまりにもイザイゾゴヤゴヤーが長く多くなってしまったので旅人
達は途中で眠ってしまいある者は聞き漏らしある者は聴いても何の
声かを忘れて眠ってしまったが。
おお、戦うというのだな?挫けなかったのだ、心強い果実の小気味
良い大声の味が4つの胃に染み渡るのか!勝てる!勝てるぞ!牛人
は滅ばぬ!と隠者達はしっかりと聞いていたが、旅人達は隠者を怪
しんでとうとう信じなかった。
牛人の旅人達は鏡売達と共に東に逃げる事にしたのだ。
東の旅路の輪の宴の問答の中で旅人達は鏡売り達と猿戯れしながら
狂った子供心を晒しあって隠者と赤き縞馬を罵り舞いながら馬鹿を
嗜んだので、こう行って言ったと伝わる。
赤き蜥蜴と黒き鮫の不甲斐無き無様な宴話よ!何と子供心の嘲笑と宴
の辱めし晒し者よ!何とした事か!許せぬ!一族最初の大恥者めが!
緑き馬を17ツ裂きにした暁には蜥蜴と鮫は子供心の宴菓子の付物出召
しにして食してくれようぞ!それにしても赤縞馬様と隠者牛共の馬鹿
嗜みには恐れ入ったものよ。
はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは
牛人も畜人も猿人も鏡売りも乱れ宴は馬鹿を大いに嗜んだが蟹星はこ
れを怒り狂い世に大洪水を起こすべきかどうか迷ったそうだが、明日
の朝に全ての生類の腹をぶち壊し痛糞で泳がせ酔い水を吐かせ馬鹿を
示しする事で我慢したというぞ。