4699話
緑き森の破壊文学の碩学達が口からエメラルド色の灼熱の清水を
沸き上がらせて滾っているのだ!
青き!青き巨大なる赤蜥蜴と黒き巨大なる頬青鮫が逃げてゆく!
緑き森の破壊文学の碩学達の眷属たるに追われて・・・
緑き牛人喰らいの悪しき馬の誕生に恐れをなし緑き森の破壊文学
の碩学達は旅人達を裏切ったのだろうか?
問いは無限だが迷いも無限だ。
死が地を舐め多くの牛人が生贄に捧げられた。
西の山々の聖域たる聖なる魔なる所の淡き輝きの湖の青き巨大な
る赤蜥蜴と黒き巨大なる頬青鮫は逃げ出したのだ。
緑き森の破壊文学の碩学達はこの世で最も恐怖を司る者達の一族
であったのだ。
青き聖者と黒き聖者が逃げ出した始原の天岩へと続く天冠の青き
湖達は悉く邪悪の色に犯され最後まで濁されていったのだ。
牛人の男達は怒り狂い緑き森の破壊文学の碩学達に戦いを挑むが
緑き森の破壊文学の碩学達の眷属の1割も殺せずに捕らえられ耳
と眼を抉られ腸を引きずり出され砕かれた角は西の地の果ての谷
の墓場へと捨てられたのだ。
西の地で牛人が死に絶えると噂は瞬く間に旅人の輪の問答の宴に
広がった。
蟹星達は行って見たが全て終わっていた…蟹達は嘆き悲しみまた
地の果てへと詩人の旅人を探しに行き言った。
とうとう示し合わせた緑き馬の眷属が白き悪徳を手に暴れはじめ
たのだと・・・
栗の森の旅人がふとこの噂を宴で見たのだ。