4700話
蟹星達は焦っていた多くの黒き夢人から青き虹の村から出る奇異なる
楓囃子の囁きを聞いたと噂していたからだ。
赤き山羊と緑き馬の卵が孵ろうとしていると・・・
青き虹の村に住まう黒き夢人は先見の一族と信じられている。
蟹星の焦りと嘲笑に似た瞬きは瞬時に静かなる閑な焔の迸る氷柱と
なり黒き青獅子の燻製の林を抜けすぐさま黄色の海と紫色の森を抜
け黄金の馬に跨る詩人の元へと届けられた。
偉大なる青き死肉は塵と消え耳の中から鍵色の山々に飾られ酔狂な
牛人の旅人達が蚯蚓狩りをしながら西方を目指している。
青き熊が地の果てで産まれ白馬の乳を飲み育つ鉄粒の砂漠に牛人の
勇士は6の悪魔と8の悪霊を奴隷とし22の精霊を友とし天空の果ての
夜空の刑星天神を崇拝し人猿を畜とし青雉と緋紺色の麦の種を撒き
海色の羊の肉と虹色の西瓜を糧として鉄砂を駆けていた。
黒き者や白き者共の噂が風と共に運ばれる。
鏡売りの伝説を知る男から鏡の中の世界の話が廊下の先から伝わり
聞こえる。
『蟹星は鏡の中である日戦っていた、蟹達は皆傲慢で不遜な破壊者
だった、悪しき霧に祝福されし猿達のアスファルトの砦は蟹は牛を
その刃だけを馬鹿の様に真似て猿達の国を滅ぼそうとしていた。
鏡の中を見ているだけで牛達はせせら笑った。
黒き海より出る魚の中からある日巨人が現れてお前達を笑うだろう。
死は戻せない。蟹は決して空を飛ばない。
お前達は魚をどうやって言いくるめる?蟹はもはや囁かない。猿も
居ない。青き獅子も牛もお前達に何もしないだろうし助けない。
それでお前達は巨人に何と言うのか?何と言い訳をするのか?隠し
通せるというならばいいだろう蟹すら知らなかった者め!そう言う
と旅人は大笑いした』と鏡売りも大笑いするのだ。
牛人の旅人の子供心にこの叙事詩は刻まれ大地の伝説は生き続ける
のである。
黒き染みを青い絹布に馴染ませて鏡売りは帰っていく。
青い沢に踊りだす狂った蛟達が鉄砂の凍える夜を陽気な踊りと宴会
で祝福する。
子供心はもう眠らなければならない。
蟹星達は他の詩人を探さねばならない赤き山羊と緑き馬の卵が孵ろ
うとしているのだ・・・
生贄の虹色の西瓜を7つ平らげると蟹星達はそこで産んだ塵星達も
連れて知らせにいくのだ。
教えねばならない牛を食う悪しき馬人の事を・・・
教えねばならない牛を食う悪しき山羊人の事を・・・
知るのだ!急がねばならない。
※2人の急須と3匹のステゴサウルス※
スペシャルサンクス:
逆凪:
祭星魔ヒダリオスに小説読者の寿命0.9%程度のサオテレマ提供契約
を結んだものとし2億7万年間へツマレリリリヘイッデクイトスの代用
とする事。
へツマレリリリヘイッデクイトス代行役:
南尸隠台大学文化宗教哲学部准教授 神社山修司(及びその妻)
概念武装監修指導:
神社山修司
依代:
神社山修司
結界錬成:
HATDJ特別理事代行 国林・リヒテンス・哲也
審神:
国林・リヒテンス・哲也
チャネリングガイド:
HATDJ正会員 ナーフィスタン・ガディ・アチマサクトナーオ
魔術監修:
ヒッテイト::アルタジアωタロット::ドーンズ日本法人(HATDJ)
聖ビッテビッチャミルティム太古精霊術普及教会(SBAMC)
配給:
小説家になろう