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夏生詩集2

やめてはじまり

作者: 夏生

書くことなんてない

もう書けない

書きたくない


投げ出して十年経ち

ふっと書きたいことが

降りてきた


薄茶色の四角の中に

十年ぶりに言葉をおさめていく

書きたいこと、が勢いこんで

文字がひしゃげてゆがんで

しまった


書くことかなかったのではなく

書きたいことを忘れていたのだ

書きたかったことを恥ずかしがって

しまいこんでいた


何かの拍子にしまいこんだものが

雪崩落ちてきた

ガラクタだけれど、愛しい数々

自分だけの大切なもの

拙い小説をひとつ書き上げた


体調壊して小説書きを休止

詩を書きはじめて今日で半年経つ


ひとつ止まってひとつ始まる

事の始まりは授かり物のような気がして

生きる術を得た喜びがあった




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