第十六話:美の王国の完成(ルキウス・エンディング)
ヴィオラとルキウスは、魔王城を離れ、人間界の裏側にある吸血種族の巨大な地下王国を拠点とした。彼らは、表の社交界と裏の権力構造を、ヴィオラの知性とルキウスの魔力で操り始めた。
数百年後。 吸血種族の地下王国の玉座の間。そこは全てが深紅と黄金で統一された退廃的な空間だった。
玉座に座るヴィオラは、永遠に完成された美しさを誇っていた。彼女の肌は透明感に満ち、アイスブルーの瞳には、冷徹な支配者の光が宿っている。
「愛しいヴィオラ。貴女の指示通り、人間界の最大の王国は、来月には完全に我々の傀儡となります。彼らは、影の支配者の存在にすら気づいていない」
ルキウスは、ヴィオラに、数百年前に彼女が欲しがった宝石を加工した、永遠に輝く王冠を捧げた。
「完璧ですわ、ルキウス。彼らが気づかないところで、最高の優越感に浸れる。この背徳的な支配こそが、私の存在価値です」
ヴィオラは、悪役令嬢としての野心を、永遠の支配者として昇華させたことで、自己肯定感を完全に満たした。
彼女は、裏切りや衰えとは無縁の、永遠の美と権力の中で、ルキウスと共に最高の悦びを享受し続けるのだった。




