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48.『集』

 ボクたちは街を発展させた。

 あれからもうこの世界にはこの『集』領しかなくなっている。


 みんなが集まる世界。それがこの領。これが僕なりのこの世界の答えだ。


 どの領も一つの領で暮らす。もちろん、ギルドは設立した。そして字兵という職業もしっかりと根付いている。


 しかし、それは以前は戦うためにあった職業だったが、今は字獣から市民を守り、人々の困り事を解決する。それが字兵だ。


「シュウイ? レンのことちょっと抱っこしてて?」


「うん。いいよ。どうしたの?」


「ちょっとパン屋さんの手伝いしてくる」


「お疲れ様。レンは任せて」


 ボクはミレイさんと結婚し、子供が産まれた。ボクたちは夫婦円満だ。パワーバランスで言ったらあっちが上かもしれないけど、幸せな人生を歩んでいると思う。


 あの女好きなシゴクはどうなったと思う?


「シゴク! そっちの窓口早く対応お願いね!」


「わかってま! ランさんの為なら何でもします!」


 シゴクはなんと『粋』領のギルドの受付嬢をしていた、ランさんと結婚したんだ。ボクが直視できないくらい綺麗だった人だ。


 モーザさんはというと子供と力一杯走っている。


「ハッハッハッ! アッシが負けるなんてぇぇぇぇ!」


 今子供に抜かれているのがモーザさんだ。

 この子は『魔』領の施設にいた旦那さんを亡くした女性の子なの。モーザさんがギルドを管理しているところに字兵登録をしたみたい。


 面倒を見てくれたモー座さんに女性の方が惚れたんだって。良かったよね。モーザさん。


 コウジュはというと、いまだに独り身だ。ただ、いい人は居るみたいで。それが、『色』領から来た橙の人。この人たちは男女という括りはないんだって。


 なんだか特殊な種族みたい。なんでも、橙の人がコウジュの根性に惚れたみたいで猛アタックしてるんだって。


 ただ、コウジュは少し悩んでいるみたい。子を生したい見たい。『色』の種族は子をなす仕方が特殊なんだとか。よく知らないけど。


 こんな感じでみんな幸せに暮らしている。


 ねぇ、タイガさん。

 ボクたちは自分たちの思う天下統一を果たしたよ?


 これでよかったかな?

 タイガさんは「シュウイが領主なら大丈夫だ」って言ってくれることだろうと思う。


 いまだに胸の中からタイガさんが話しかけてくれているように思う。だから、あの字を受け継いで良かったと思っているよ。


 色んな領を『集』める領を作れたボクは天漢の通りに生きているのかなって思う時があるよ。


 使命を感じるね。


 ボクはカッコよく『粋』に『生』きていこうと思うよ。


 みんなは粋に生きているかな?






        完

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