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胡蝶之夢

 子供の頃から夢を見て、「胡蝶之夢」を体現していたら、厨二病になっていた。自分自身ではわからなかったけれど、周囲からは、厨二病という扱いを受けて、学校生活を過ごした少女「葛城祥子」

 子供の頃から、祥子が好きで、祥子に知られないようにするために、身体を磨き上げること、手芸や美理容に嵌って、祥子をモデルにしていたオタク少女「渡辺彩」

 コスプレを作成して、動画投稿することで、引き篭り生活する「渡辺彩」と、彩のモデルとして動画に出演する「葛城祥子」の日常生活編

 私の名前は葛城祥子、「胡蝶之夢」という、まぁ厨二な夢を見て、夢を見た人間にとっては、現実に見えたとしても、夢である以上は他人に理解されるわけでもない。スポーツとかではなくて、近くでやっていた、古武術道場に通って、小学校から過ごしていた。中学にあがって、竹や藁束を斬れるようになり、体術とかも身につけれるようになっていた。「胡蝶之夢」では、魔法も使えたが、目が覚めればこっちの現実(リアル)、魔法が使えるわけではなかった。

そんな私は、高校生になっていて、今は私のマンションで、幼馴染と二人で暮らしていた。


 家で朝にご飯を炊いて、パックの塩鮭を焼いて、海苔を用意してと、和風な食事を二人分造っていた。


「おはよ、祥子」


 眠そうな目をこすりながら、起きてきたのは、渡辺彩だ。一緒に育った幼馴染で、私の「胡蝶之夢」を聞いてくれて、ネット小説にしたら、それなりに人気になったらしい。


「彩、寝不足は身体に悪いよ、昼は弁当にしたから、食べてね」


「はいはい、でも、今回は自信作だから、早く帰ってね」


「あ、できたんだ・・・」


「うん」


 眠そうな目を擦りながら、食卓に着く、彩は引き籠りのニートで、中学にもほとんどいかなかった、先生が何度か家に来て、在宅学習とかいう形で卒業したけれど、高校には行っていない。手芸が趣味で、私をモデルに様々な、衣装を製作しては、私を着せ替えにしている。今日は、「胡蝶之夢」で、向こうの私が着ていた服を、造り上げたから、着せて撮影会をするらしい。剣と魔法のファンタジー世界だけど、スーツのような仕立てで、シャツ襟にフリルを使ったドレスシャツのスーツで、生地が魔物の毛であったりする以外は、今の服に近い構造だった。加工も魔法技術が使われていて、私にはよくわからないが、裁縫も凝っているらしい。まぁ、下着とかも造ってたから、かなり大変だったろうと思う。


 仮縫いの時に試着していたけど、本当にそっくりに造られていて、話に聞いただけで造れるもんだと感心していた。


 学校は帰宅部なので、友達とかもほとんどいないから、学校が終われば、夕飯等の買い出しをして、家に帰るだけだ。


 帰宅すると、彩が飛びつくように抱き着いて、キスをしてくる。


「祥子ッ、御帰り」

 私は、買い物袋を、落とさないようにしながら、

「おい、彩、卵が割れる、最近高いんだ」

彩が、私の身体を確かめるように、弄るのを受け入れながら、倒れそうになるのを耐えていた。

「え、あ、わかった、後でね」

彩はネッキングしながら、キスをして、離れると荷物を預かるようにして、台所に向かっていく。

「ふぅ・・・」

 彩が弄ったことで、昂った身体を、少し落ち着かせる。彩は、私を好きだと言って、私自身はそれを受け入れていた。最近は、多様性とか言って、多少は理解されるけれど、あまり良い感じで,

扱われないことが多い。私自身は、彩を大切にしたいというのはあるし、引きニートだけど彩は可愛いし、まぁ良いかと思っている。


 夕飯を終えると、リビングに敷かれたマットに、裸で横たわった。リビングは床暖房を外して、大きな湯舟に改装されて、マットが敷かれていた。湯面の高さは足湯程度だけど、全身を流せるくらいに広くとられて、一間四方のマットは、水面ぎりぎりに据えられていた。

「まずは、美理容よねぇ・・・」

椿系の油と粗塩を使った、彩のマッサージが始まる。

「あぁッ」

 ゆっくりと左足首から、マッサージが始まり、足首からふくらはぎに、指で流れるように、体液の流れをサポートしていく。彩のマッサージは、気の流れが見えているように、私の身体を整えていく。左右の足指から足首を、ゆっくりと粗塩で刷り込むように、老廃物が吸い取られるように、流れ出していく。体幹を整えるように、彩のオイルマッサージは、新陳代謝を整えるように、身体機能の活性化している感じだ。向こうの魔法で、気を巡らせて身体機能を上げる、気闘法と同じ感じで、自分自身で巡らせるよりも、彩のマッサージの方が上手い。

「ほんとに、魔法みたいだな、彩」

 相変わらず、気持ちよくて、体調も良くなって、彩を受け入れてからは、体調が悪くなったことが無い。

「そうかな」

 彩の掌は、暖かいだけでなく、熱量が高くなると、吸いだすように流れを作って、彩は私に合わせるように、気の巡りを整えられていく。首筋から両肩、両腕、手と流れるように、マッサージが続けられていく。


 彩は、簡易シャワーを使って、軽く汗を流すようにして、洗髪と頭皮のマッサージで仕上げに入る。髪を梳すように、シャンプーとコンディショニングを施し、洗い流して完成する。身体を拭き、髪を梳り整えながら、乾かしていく。


 彩は、そのままフィッティングに移って、小さくは無いと思う私の胸乳(おっぱい)に、彩手製の下着を着けて、着付けを進めていく。「胡蝶之夢」で私が着ける、貴族の服装は、ドレススーツのような感じに、仕上げられていた。

 顔を覆うように、マスクを着けると、完成となる。


 CM付き動画撮影は、私が彩の創り上げたコスプレをして、型稽古や藁斬りとかをするだけの内容だ。撮影後は、マスク部分にコスプレ対象のキャラを、AIで作成して、フェイク動画として完成させる。

 AI動画のひとつだけど、かなり客が居るので、儲けはでているらしい。私が型稽古を終えて、ソファーベッドに腰掛けると、無料動画の終了。CMの配信は、エロゲ系の配信がメインとなっていて、コスプレ内容もエロゲ系が多い。


 有料動画部分は、型稽古の後で、全裸にマスクをした彩が、私にキスをして、コスプレ衣装を脱がして、裸に剥いていく流れが、有料動画になっている。ライブ配信ではなく、編集して配信するスタイルで、服飾の製作とマスクにキャラを合成するのに時間がかかるので、二ヶ月から三ヶ月に一本程度の撮影がやっとだけど、収入はそれなりにあるらしい、彩は私のマンションで引き籠り生活を続けている。

 決済や申告とかは、彩が作成して、税理士に私が提出している。外向けは私の仕事で、経理等の事務作業、撮影や動画編集とAI生成作業とかは彩の仕事だ。


 私は淫らに弄られて、裸に剥かれると、昂った身体で、彩を抱き上げて、ベッドに連れ込んでしまう。


<<<<<R-18規制中>>>>>


 動画投稿は、制作自体がかなり面倒であり、動画投稿しても儲かるとは限らない。そんな動画投稿で、

ちまちまと稼ぐ、そんな日常を描いてみました。

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