満月記念・ウサギ紀行おもに神社編
期間限定のお話です。
適当な時期に消えるでしょう。
今宵は満月。その記念に書いてみた。
まずないとは思うが、葛城山中に、ウサギ大明神を求めて、旅をする方がいらっしゃると申し訳ないので、モデルとなった神社などを紹介することにした。
ウサギと聞いて思い出す物語の一つは、「因幡の白兎」ではないだろうか。
白兎さんを助けた大国主様を祀っていらっしゃるのは、縁結びのご利益でも有名な「出雲大社」である。
出雲大社には、何回か参拝している。
境内にはあちこちにウサギの像があり、その数46だそうな。ウサギ好きが参拝すると、ウサギ像探しに夢中になれる、幸せな神社である。
参拝後、「出雲そば」を食するもよし、甘味処ならば、夏はふわふわのかき氷、冬はお汁粉が大変美味。お土産屋さんには、色とりどりの天然石がお手頃価格で売っている。
なお10月の神無月には、全国の神様が出雲に結集するそうなので、県境を越えてお出かけが出来るようになったら、願掛けに行ってみたいものである。
次に、ウサギ大明神のモデルにさせていただいたのは、奈良にある「大神神社」の「なで兎」像である。
お耳をうみゃっと開いて、笑っているようにも見える、この兎像をなでると、あらゆる体の不調が治るという。筆者は前回参拝した時、兎像に見とれて、ついなでるのを忘れてしまった。
大神神社は三輪明神の名で親しまれている。
三輪といえば、三輪そうめん。
神社の周辺には、三輪そうめんの名店がそろっているので、参拝帰りに立ち寄られる方も多い。もちろん、筆者も暖簾をくぐり、そうめんをいただいた。
ちなみに、大神神社のなで兎像の分身が、葛城山中でウサギ大明神として活躍なさっている、とウサギテイマーTKは妄想しているらしい。
関東で、ウサギ繋がりの神社としては、埼玉県さいたま市浦和区(旧浦和市)にある、「調神社」が挙げられる。
この神社は、狛犬の代わりにウサギ。お手水にもウサギ。御朱印にもウサギ。ウサギだらけである。
レッズファンの皆様、浦和にお出かけの際は、浦和駅から少し歩いて、のぞいて見ては如何だろう。
調神社のそばで、ウサギグッズの縁日なども、時折行われているという。
ところで、埼玉といえば、拙作に何回か登場する地域である。
完結している「異世界から戻ったので、とりあえず復讐します」では秩父山中が登場し、ペンションの一室に、男子が二人きりで泊まるという、あやしげなエピソードがある。
なぜ秩父か。それは都心部からアクセスしやすいことと、筆者に土地勘があったからである。
秩父に行く機会があれば、三峯神社をおすすめしたい。楼門では、狛犬というより白い狼のような、目つきの鋭い守り犬様がお出迎えしてくれる。
最近、この山中で、幻の日本狼を見たとかいう噂も聞く。深夜には鹿が群れをなし、たまに野ウサギや猪が飛び出る秩父の地は、今も自然豊かな、神秘の場所である。
野ウサギといえば、秩父の他、箱根山中や和歌山の山中でも見かけた。
ペット用のウサギは、全体的に丸いのだが、日本の野生のウサギは、全身が細く後ろ足がデカい。山道を走る自動車に、並走出来るような脚力なのだ。
そんな野ウサギや奄美の黒ウサギや、各ご家庭のウサギたちが、人間が寝静まった頃に、月に向かってジャンプしたり踊ったりしているのを想像すると、ささくれた心が少しだけ、柔らかくなるように思う。
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