第4話 綸、襲来
もう1人の主人公でるよー!
残り5分前に二人は学校に到着した。
「何とか間に合った。案外綺麗な建物だな」
「そうだね。受験とかも無かったから、この学校に来るの初めてだよ」
「何故かオレら二人は推薦だったからな。目立った事はしてないのに」
不安がる誠。不安な顔になっている誠を見て不思議な花丸。
「勉強ならまだ納得行くのにな。なぁマル」
誠の成績はごく普通の成績だ。一方花丸は常に100点を取る秀才。花丸の推薦ならまだ納得するが自分の様なごく普通の人間が推薦なのはおかしいと思うのである。
「やっぱりマルって呼んでくれた」
満面の笑みを浮かべる花丸に顔を赤く染める誠。
バタバタバタバタ!!
誰がが近づくくる気配を感じた。
「おはよー!花丸ちゃーん!!今日も素敵な笑顔をありがとう」
走り寄ってきて花丸の手をギュと握りしめたのは小学校からの友達である火城綸出会った。
「おはよー綸くん。元気いっぱいで羨ましい」
相変わらずの笑顔でほっこりした綸。
「さぁ早く行こう。オレと一緒のクラスだから行こう花丸ちゃん」
手を握ったまま行こうとする綸
「あの、オレも同じクラスなの綸?」
勝手に行こうとする2人を止め質問する誠。
「誠のクラスは分からねーから掲示板見てきな」
180度変わって誠に対しては塩対応する綸に戸惑う花丸。
花丸を連れて自分のクラスに行く綸。
「完全に離された。相変わらずだなぁ。綸のやつ。花丸相手だとニヤケちゃうんだから草」
綸の行動は毎度の事なのでもう気になる事はなかった。
呆れつつも学校掲示板にあるクラス表を確認した。
「わぁ。本当に10人10クラスある。当ったりー!」
予想が的中して嬉しい誠だった。
「オレのクラスは10組かよ。花丸も10組。綸のヤローもか。」
「!」
誠がぐちぐち言ってる後ろで、鞄を落として誰かが驚いていた。
「神谷誠くん?」
彼女はそう誠に問いかける。
「葵?」
小さな声で尋ねた。
火城綸って読むだぞ!byリン