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32.一人暮らしで暇になると料理にこだわりだすやつも居る。

「夜ご飯はどうしますか?」


「まだ家では料理できそうにないし、買って帰るか、食べていこう。

それから明日の朝ご飯も買っておかないとな。」


俺たちはしばしご飯を探して歩き、結局サンドイッチのようなものを買って食べた。


パンはそれほどおいしいものではなかったが、中に入っている野菜と、肉はなかなかおいしかった。


明日の朝用にパンも買った俺たちは家に戻った。


「明日も狩りにはいかずに、家具を運ぼう。

それからマジックバックを買いに行こう。」


「マジックバックですか?」


「そうだ。

そろそろ買っておいた方が便利だと思う。

それと確か家具屋に冷蔵庫が売ってあったはずだ。

それも買いに行こう。

食品を買おうにも入れておく場所がないとめんどくさいだろ。」


「そんなものもあるんですね。

分かりました。」


特にやることもない俺たちはそれぞれの部屋に戻った。


俺は部屋に戻ると元々持ってきていた桶を床に置いた。


今までは井戸に行って身体を拭いていたが、もう水を出せるのであればわざわざ行く必要はない。


俺は目をつむって集中し、魔力を集める。


集めた後は少しだけ水を出していき、桶に水をためた。


火魔法も同時に使えるようになれば温かいお湯も出せるのだが、まだ屋内で使うほどの自信はない。


身体を拭いてきれいにした後はベッドに座って魔力を集めたり、発散したりして訓練した。


魔法の訓練は特に場所を取らないし、剣を振りまわしたりしなくていい点、剣の練習よりもやりやすい。


いくら異世界と言えども、家の前で剣を振り回せば近所の人に気味悪がられるかもしれないし部屋も剣を振り回せるほど広くない。


しばらくすると魔力酔いになってしまったので、魔法の練習はやめて布団に入った。



次の日、日が昇る前に起きた俺は訓練所に向かって剣の練習をした。


いくら魔法も使えるようになるからと言って、今の俺たちのパーティーは俺と魔法使いが一人だけ。


ナハナさんは前衛としては戦えないから俺が剣の練習を怠るわけにはいかないのだ。


しばらく汗を流した後、家に帰ってから再び桶に水を出し、身体を拭いた。


部屋から出てきたナハナさんと朝ご飯を食べてから、今日の予定について話し合った。


「今日はまず、家具屋に行って冷蔵庫を見るわ。

それから調理器具も買っておこう。」


「はい。」


「それとギルドに行ってマジックバックについても聞いておこう。

もしかしたらもう少し稼がなきゃいけないかもしれないし。」


俺たちの今の所持金は共同でためている分で金貨500枚ほど。


俺たちはそこまで散財する方ではなかったのでかなりたまっているが、今回の買い物でかなり減ってしまうだろう。


またしっかりと稼がなくては。



まずは家具屋に向かい、冷蔵庫を見る。


こちらの世界の冷蔵庫は魔石によって動くものが多い。


魔石を燃料として、冷蔵庫に付与された魔法を発動させるのだそうだ。


なんだか色々と難しい魔法が使われているらしく俺はいまいち理解できなかったが問題ないだろう。


どうせ日本にいたときにも冷蔵庫がどうなっているかなんて知らなかった。


ちなみにこちらの世界の冷蔵庫は基本的には冷蔵機能のみで、冷凍庫は別のものとして売っている。


冷蔵よりも冷凍の方が魔力をよく使うらしく、一緒にしてしまうと燃費が悪くなるらしい。


魔石は交換式になっており、オークの魔石1個で大体2か月くらいは持つらしい。


もっと高い魔石も使え、それらを入れると交換頻度は少なくなる。


ただ、あまりに大きな魔石は入らない為、入れられる魔石には大きさの制限がある。


俺たちは2人で使うには十分な大きさの冷蔵庫を買い、家に運んだ。


冷蔵庫自体の値段は金貨5枚だった。


結構高く感じたが、ナハナさんが言うには普通の価格であるらしい。



その後は金物屋に行って調理器具を買ったりした。


こちらの世界のキッチンは火が使われる。


と言っても、多くの場合はこれまた魔石を燃料にしており、キッチンに火魔法が付与されているらしい。


魔石の大きさによって使える火力も変わり、大きな魔石だとより大きな火を出せる。


俺たちは何種類かのフライパンやら、鍋やらを買った。


全部合わせて金貨3枚ほどであったが、これが高いのかどうかは正直分からない。


一応、大事に使えば一生使えるぐらいの強度はあるらしい。



一度家に帰った俺たちは買ってきたものを整理した。


キッチンの横に冷蔵庫を設置し、フライパンや鍋も置いた。


なんだかそれっぽくなった。


「今日の夜ぐらいからは料理できそうですね。」


「そうだな。」


「ちなみにナハナさんは料理できるんですか?」


「一応私も一人で旅をしていたんだ。

基本的なことぐらいはできるぞ。

・・・多分。」


「そ、そうですか。」


こっちを見ながら言ってくれれば信用できそうだが。


「そんなセイタはどうなんだ。

料理は出来るのか?」


「できると思いますよ。

人に食べさせたことはないですが・・・」


俺は大学に入ってから、一人暮らしをしていた。


1年生の時はバイトもあまり入れておらず、暇だったので自炊をしていた。


そのため料理も一応できる。


ただ、家に呼べるような人はいなかったので誰かにふるまったことはない・・・


まあ、大丈夫だろう。


「じゃあ、今日はそれぞれ一品ずつ作ろう。

それで勝負しようじゃないか。」


ナハナさんがそんなことを言ってきた。


「ギルドでマジックバックを買った後、それぞれ街にいって食材なんかを買う。

それで夜ご飯を作るときに勝負だ。」


「僕は良いですけど、ナハナさんは大丈夫なんですか?」


「当たり前だろ。

見ておけよ、絶対に勝つ。」


なぜかすごくノリノリになってしまったナハナさんの提案を俺は承諾した。


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