第3話 鏡の世界の秋
今回は椛のマイナスの名前がついに明らかになる回ですっ!
あとがきでは少々今年の目標について…
お楽しみに!
ーーー始業式から2週間が過ぎた。
登校は僕と雪子先輩と楓の3人で、下校は僕と雪子先輩の二人きりだ。
理由としては楓は書道部に入部し、僕と雪子先輩は部活には所属していない。ただ、それだけ。
*
「…………お前に教えてやる。近々雪の天使が堕天する未来がある。止めるか止めないかはお前次第だ…。お前の選択で天使になるか悪魔になるかが決まる」
(…また、夢の中だ、だが今回は見える。動ける…!)
倒れている身体を起こし、聞き覚えのある声の主の方へ向かう。
「君は誰だ、そして、ここは何処だ。答えて欲しい」
声の主は僕に近づき、こう言った。
『……俺はお前の負の寄せ集めだ』
「…は?」
何を言ってるのか全くわからない。
『そしてお前は俺の負の寄せ集めだ』
そして、僕は再び問う。
「……ここは何処だ…?そして君の名前は?」
『ーー俺はアキノ。そしてここは……お前…こ……ザザザザッ』
*
「……じ君、椛君!大丈夫…?」
「んんっ……」
どうやら僕は眠ってしまっていたらしい。
「ここ…は?」
確実に初めて見た天井だ。布団からもほのかにいい香りがする…。
思考を巡らせていると、雪子先輩がお茶を持ってきてくれた。
「ここは私の部屋。椛君、家の前まで送ってくれて、いきなり倒れちゃうんだもん、慌てて家の中に入れたよ…」
雪子先輩は相当僕を心配してくれていたらしい…。
「雪子先輩、ありがとうございます。この恩は10倍にして返します」
僕は頭を下げた。
「いいよいいよ、気にしなくて。だって私達は友達だから、ね?」
……ほんとに天使。
「あ、お茶新しいの入れてくるねっ」
雪子先輩は立ち上がって階段を降りていった。
1人になった僕は思考を巡らせる。
……さっきの夢はなんだったんだろうか…雪の天使の堕天…アキノ…マイナスの寄せ集め…
「またあの夢が見れるまで、待つしかないか…」
思考を終了し、部屋を見渡す。すると、壁に写真が飾ってあった。
雪子先輩の幼い頃と両親の3人で撮った家族写真だ。
…家族か……楓は両親の事をどう思っているのだろうか…。
不安だけが増えていく…。
「ダメだダメだ!せっかく100%理想形の先輩の家に来たんだ!切り替えていこう!」
両手で頬を叩く。そして目を開けたその先には、
ーーーーーコップを落とした、雪子先輩がいた。
新年、あけましておめでとうございます。
斑目です。さて、ここまで読んでいただき、ありがとうございます。今回、いかがでしたでしょうか
椛君が自身の負の力と初の接触、ここからどうなっていくか楽しみですね!
アニメやゲームの紹介をしたいのですが今回は僕の
Twitterのアカウントの紹介を。
@madarame_narou
↑こちらが僕のTwitterのアカウントになります!
今は〜を投稿しました!とかしかないですが、コツコツゲームやアニメのつぶやきをしたいなーっと思っています。
是非フォローしてあげてくださいね。
ではまた。