第12話 存在しない別の世界
秋野楓編第7話、楓が眠っている間、椛がとっていた行動。それは一体なんだったのか。
あれから1時間と少しが経った。
雪子先輩が帰ってくる気配はない。
(……何があったのだろうか……。)
『おい、椛』
「はっ、はい!?」
しまった。声をっ……!
「どうかした?」
案の定、看護師さんが来てしまった。
「いっいえ、特にはなにも…!」
「そっか。でも、病院内ではしずかにね?」
「……ごめんなさい…」
看護師さんは注意をして出ていった。
『クッ、惨めだなぁ……』
(ばかやろう……。元をたどればお前が悪いんじゃないか…。)
「そんなことよりだ。お前の妹、治す方法が分かったぜ」
(ホントか!?やっと目が覚めるのか!!)
『あぁ。条件はな……待つことだ』
(………本当に、待つだけなのか…。)
『……これはヒントだお前の正義を頼りに、妹を救ってみろ。じゃあな』
(…待てって!答えを教えてくれた方が早いんだって!)
返事はない…。まったくあいつ…。
「…僕の正義ねぇ……」
そんなものはとっくの昔に捨ててしまった。
僕に誰かを救う力はない。むしろ逆だ。
今回の楓が倒れてしまったのも僕が原因。
「なに…か……僕に…できる……こ……」
周囲が霞む…。白い…何かに包まれ…。
ーーーーーーーーーー
……!! ここはどこだ……!?
ふと、目を開けるとそこは全ての命の息吹を全て失ったような場所だった。
『貴方は、再びこ心の世界の世界に来てしまった』
目の前には仮面をつけた同年代の女性がいる。
「……君は誰だ。そして、ここは何処だ」
『…ここは貴方の心の世界』
『そして私は…貴方の協力者』
(……理解ができない。何故僕がここにいるんだ…。)
「…アキノの事は知っているのか…?」
『えぇ。彼は貴方あり、貴方は彼である』
「…僕の中に僕を含めた人格が二人いる…ということなのか」
『彼は貴方の負によって誕生した』
「……それはアキノから聞いた。…じゃあ、僕の負は一体なんなんだ!?」
『……その答えは限りなく近い未来に存在する』
『全ての難を退け、その先で白きアネモネの花を得たとき、真実を知ることになる』
『二ノ難は春に咲くはずのない楓。今の世界を望んでいない。そして、未来を変える力がある』
『……私の本がそう告げています』
「…はぁ…?」
……なぞなぞはあまり得意ではない。
『……近い将来、私達はまた再会します。貴方のいる世界で』
『……その時、答え合わせをしましょう。貴方の負について』
彼女はこう告げると何も無い奥地へと去っていった。
「待ってくれ!まだ……話…は……」
今度は蒼い光に包まれる。何故僕は心の世界に導かれたのか…。答えは…………白紙のままだ。
第7話、いかがでしたでしょうか。
今回は日常とは少しかけ離れた世界が出てきましたね。
心の世界と呼ばれる世界。
こちらは後のストーリーにも出てくるかと。
ここからは作者からの謝罪を。
この度、マイナス同士は惹かれ合うは1週間に1〜3話更新になりました。
理由としては、私事ではございますが、自分は現役の学生です。
つまりは……冬休みが終わってしまったのです…。
ここから勉学しながらの投稿になりますので、多少余裕を持って投稿するためです。
少しでも楽しみにしてもらっている読者さんには誠にに申し訳ない。
ですが、1話1話を長くする予定ですので、ぜひ。




