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マイナス同士は惹かれ合う  作者: 斑目紫音
第2章 梅の季節に咲く楓は儚く散る
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第9話 閉ざされた未来を変える力

第2章第4話、楓編です。

…特に語ることは…。ないですかね……。


ですが、少し告知を後書きの方で。

(…とりあえずついて行くことにはなったけど……。)


「ただいまー!おばあちゃん!」


靴を脱ぎ捨て、洗面所に向かう幼いお兄ちゃん。


「こらー!くつはちゃんとそろえないとだめだよー!」


脱ぎ捨てられた靴を整えてその後を追う幼い私。


「お、お邪魔します…」


(今のおばあちゃんの家とほとんど変わらない…。)


玄関前にある小さな植木鉢にはいった仙人掌(サボテン)は今でも健在ある。


記憶を頼りによくおばあちゃんがよくいる和室の前まで歩く。


(……なんて説明しよう…。正直に話すべきなのだうか…。いや、到底信じてもらえるとは思えないしな…。)


「あの……」


「あら、あの子達大きいお友達を連れてきたわねぇ……」


「私は、秋…、じゃなくて…。春田雪子です」


「はじめまして、私は秋野一夏(いちか)と申します。うちの孫達がお世話になりました」


(…おばあちゃん今とそんなに変わってないなぁ…。)


「いえいえ。むしろ私の方がお世話になりました。泣いてた時に椛くんが元気にしてくれたんです」


「まぁ、そうだったの!」


おばあちゃんはどこか嬉しそうな表情をしていた。


「えへへ…。高校生にもなって泣いてた私と違って椛くんはとっても立派ですよね」


…さすが私のお兄ちゃんになる子だ…!


「もし差し支え(さしつかえ)がなければ泣いていた理由、教えてくれないかしら」


おばあちゃんはこんな見ず知らずの私も心配してくれている様子だ。




「…実は私、なんでここにいるか分からないんです」


それを聞いた途端、おばあちゃんは酷く驚いた。


「……記憶喪失ってやつかい?」


「おそらくそうです……。自分の名前も正しいか分からなくて…」


(………違う。私が本当に分からないのは、私がここにいる理由だ。私は何をしたらいいのか、いつになったら戻れるのだろうか………。)


…不安に飲まれそうだ。


「そんな顔しちゃダメ。安心して。あなたが良ければ記憶が戻るまでうちにいていいからさ」


(…お兄ちゃんにそっくりだ。すごく……。)


「僕は、椛と一緒ならそれだけでいいんだよ。だから…父さんと母さんは……」


(…っ!……お兄ちゃん…?)


どこからか声がしたような気がした。


「あ、ありがとうございます……。一夏さん」


「いいんだよ。その代わり1つお願いがあるんだけど、いいかい?」



「…?もちろんいいですけど…。一体何を?」


「あの2人と遊んであげて欲しいんだよ。私じゃ、あの子達を満足させてあげれるほど若くないから……」


「そんなことで良ければ、よろこんで!」


(これで……あの子達を助けられる…!!)


……たとえ、これが夢の中だとしても。

こんにちは、斑目です。


さて、今回のストーリーどうでしたでしょうか。

椛くんのおばあさん、いい人でしたよね。

作者もあんな人になりたいです。


さて、まえがきの方で書いていた告知のことですが。

作者斑目紫音なのですが、実は昨日からカクヨムさんにて、「俺は、転生しても仲間なんていらない。」を投稿させていただいています。

まだ本日分含め2話しかないですが…。

こちらは毎日20時に更新させていただきます。是非、1度読んでみてください!

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