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マイナス同士は惹かれ合う  作者: 斑目紫音
第1章 それは雪が溶けるように
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第1話 マイナスの出会いはプラスに変わる?

初めまして。斑目紫音と申します。今回は初めての作品である「マイナス同士は惹かれ合う」を投稿させていただきました。

1話だけでは「これ、タイトル関係なくね?」など色々思うと思います。ですが2話、3話…………と読んでいくうちに理解できると思います。

長すぎるのもアレなので…後書きの方で、また。

………「俺はーーー。もう1人のーーだ」

どこかで聞き覚えのある声が聞こえる。けれども、目の前は霧のようなもののせいで人の姿は見えない。

一体ここはどこなんだろうか。夢ーーにしてはやけに意識がはっきりとしている……。

両目を凝らしてあたりを見まわしみると、文字が書かれた石板のようなものがあった。


1は2つ。2は1つ。汝は1つであり2つでもある。それは宇宙からの賜物だ。


これを読んでここは確実に夢の中であることがわかった。理由はなんだって?そんなの現実でこんな拗らせた文章を書く人がいないと思ってるから、さ。


夢を夢と認知した瞬間、この夢の世界は崩れ落ちる。盛者必衰、たけき者もついには滅びぬというやつだ。地面が揺れて、どんどん崩れていく。目の前にあった石板のようなものもこの一瞬で砕けてただの石ころになっている。


……感心している場合じゃない!このまま普通に落ちる!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ドスンッ

それは、かなり鈍い音で背中に激痛が走った。

どうやらというかとうぜんというかこの音の原因は僕にあり、ベッドから転落したらしい。

目覚まし時計の音にしてはかなり小さくて身体に直接響く。

なにより最高の目覚め。お目目ぱっちり。最悪。


朝の目覚めのことを気にしていると下の階からものすごい勢いでドタドタとこちらに駆け寄ってくる足音が響いてくる。


「兄ちゃん! 大丈夫?すごい音だったけど!?」


少女が特殊部隊も驚きのドアの開け方で部屋に入ってくる。


「ごめん。ベットから転落しただけだから大丈夫」


「なーんだ、問題ないんだ。なら良かった」


ホッと一息つき口元についている歯みがき粉を拭う少女が一人。

そう。この少女こそが僕の妹である秋野楓あきのかえで


僕の家族は妹以外はいない。両親は旅行好きで事故に巻き込まれて二人とも二度と帰ってくることはなかった。けれども今は二階建ての一軒家を叔父さんに無償で貸してもらっていて、さらに学費も援助してくれている。足向けて寝れないランキング堂々の2位受賞。


「起きたなら早く朝ごはんにしよ?今日から入学式でワクワクしてるんだから!」


「はいはい。着替えてから降りるから先に下に降りててくれ」


今日は僕からしたら始業式、そして妹からしたらドキドキワクワクの入学式である。うちの妹は博識で入学試験の成績がピカイチだったから一年生生徒代表としてあいさつをするそうだ。


兄の存在意義と威厳、霞んじゃうなぁ。


ちらっと部屋の時計の方に目をやると7時過ぎだ。

あーあ。テレビの占いを見逃してしまった。


「今日のラッキーアイテムはなんだったんだろうか」

そうつぶやきながら床から起きあがり、制服に着替え始める。

 こうして今朝の夢での出来事は、雪が溶けたように忘れてしまっていた……。


*


僕は、春は好きだ。

ポカポカした温かさと雲ひとつない青空からなるコンボはお風呂上がりのフルーツ牛乳くらい最高だ。


ふわふわとした気分でふと桜の木の幹あたりを見ると一人の女子生徒がいた。制服のボタンを見るに僕の1つ上の学年だ。なにやらハンカチが木の枝に引っかかっているようだ。


助けずに素通りするのは後味が悪いし助けない理由もない。

でも妹の入学式を遅刻させるのは兄として失格だ。


「なぁ楓、ちょっと先行っててくれ」


その一言を聞いて楓は蛇のようにこちらを睨んできた。


「あれほど忘れ物はするな家なら出る前にって言ったのに! じゃあ入学式が終わったら連絡するから!」


楓はツンツンしながら先に行ってしまった。


「ごめんごめん。じゃあまたあとでな」


多分聞こえてなかったと思うが、桜の木の下に向かう。

遅刻するのは嫌だしさっさと取ってあげよう。


ささっと木の上にひっかったハンカチをとってあげ、話しかけた。


「よいしょっと。 風で飛ばされる前にどうぞ」



「あ、ありがとう」


黒髪ロングのいかにもって感じの人で制服との相性が凄くいい。

でも目の下にクマがある。意外と夜行性なのだろうか。


「僕の名前は秋野(あきの) (もみじ)っていいます。先輩のお名前は?」


どうやら戸惑っている様子。

知らない人には話しかけないを守るタイプの人なのだろうか。


「私の名前は春田(はるた) 雪子(ゆきこ)。ハンカチありがとう」


少し弱い風で髪がなびいて、頬を赤らめている様子がチラッと伺えた。


っ危ない、一般男子高校生ならではの「この人僕に惚れたんじゃないか」という勘違いするところだった。


視線を戻すため腕時計をちらっと見る。すると時計の針は9時手前になっている。入学式は9時からで始業式は10時からだ。

まわりに2年、3年の生徒はいない。まぁ1時間前に行くやつのほうが少ないか。


「ええっと、じゃあ途中まで一緒に行きますか、先輩」

動揺を隠すためとりあえず話を変える。


「あ、うん。そうだね」


 こうして思いがけない出会いから、僕の高校2年生の学生生活はスタートした。

どうも。斑目紫音です。

まずはここまで読んでいただき誠にありがとうございます。


未熟者な為、言葉が足りてなかったり、誤字脱字があると思います。(何度も読み返してはいるのですが…涙)なので、もし不備な点や質問がある方はコメントの方をお願いします。


話は変わりますが、この作品のコンセプトについてお話させていただきます。まず主人公である椛君ですよね。

彼今のところ不思議な子なんですがストーリーが進むにつれて彼も、変化していきます。


そして、名前ですよね。基本は花や季節などから来ています。とりあえずはこのくらいですかね。

さて、話はさらに変わりますが、今年ももう終わりですね。(編集時12月31日)

今年はとても短く感じました。

2話はメインヒロインである雪子さんについてのお話です!お楽しみを〜!

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