始まりは突然に
今回が初めての投稿になります。よろしくお願いします。この小説に対してアドバイスなどがあればよろしくお願いします。
瞬間、目の前から全てが消えた。その暗闇の中には足掻き、もがいている自分がいた。慣れない異次元での生活にきっと苦しんでいるのだろう。
「このジュース新発売かー」
独り言を言い、新発売のジュースに興奮している西尾 樹。中学3年である。若干陰キャで1.2年のときは友達とも遊んでいたが、なぜかいきなり友達から見捨てられた。中学3年にしては悲しい人生を体感している。
「大会も終わったし、受験勉強やるか!」
ちなみにサッカー部である
「やっぱこの新発売のやつ気になるから買ってみよ」
「さてと、帰るか」
-「え、」
その時はいきなりきた。全てが無になり、全てが新しくなった。目の前には見た事のないものがありとあらゆるところに広がっている。
「どうなってる?」
「今俺は自販機にいたはずだよな?」
とりあえず人に声をかけることにした。
「すみません」
「ん?なんだね」
「ここはどこですか?」
「どこって、サヘトっていう国のルーシェってとこだよ。君どこから来たのよ?」
(それは今の俺に一番してはいけない質問な気がするが)
言葉は通じる。
(てか、金ないし文字読めないし完全にアウェイだな。どうしたらいいんだ?)
考えるとともに、元の世界に戻りたいという後悔を脳の片隅にしまい絶望のふちに立たされた瞬間であった。