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好き  作者: 浜中千陽
1/2

好き ~王子様への恋~

私の名前は河田瑠郁。

入学して2ヵ月くらい経ってるけど、まだクラスに友達はいないという...いわゆるぼっち。

「今日、転校生くるらしいよ!!」

「あれじゃない?河田さんの隣空いてるから河田さんの隣じゃない?」

転校生...。

本当は超気になるけど、私には関係ないよね...。

だって、どうせ...私なんかと仲良くしてくれない。

いや、したところで、申し訳なさすぎるよおおおおおおおお!!

「ガラッ」

「皆。席に座って!!」

先生が来た。

皆、座り始めた。

「じゃ、今日は転校生が来ます。今から入ってもらうね!!」

転校生は教室に入った。

「桧山聖琉です。皆、よろしく。」

わっ...。カッコイイ。

アイドルみたい...。

「きゃあああああああ!!!」

女子は騒いでる。

「じゃ、桧山くんの席は河田さんの隣ね。河田さん。悪いけど手をあげてくれない?」

う、嘘おおおおお!!

めっちゃ...恥ずかしいんだけど///

「プルプルプル///」

私は震えながら手をあげた

「桧山くん。わかった?」

「わかりました。」

「じゃ、河田さん下ろしていいわよ。」

「ソッ」

私は手を下ろした。

ふぅ...。

「ねぇ、下の名前なんて言うの?」

え...?イケメン転校生が...?

わ、私に...名前を!?////

待って待って待って!!

正気になって!!

イケメンが私みたいな友達いない地味野郎に声をかけるはずがない!!

もし、声をかけてきたとしてもからかいたくてであって...私に興味がない!!

勘違いするな!!

「おーい。聞こえてる?」

「ドッキーーーーーーーーーン!!」

い、イケメンが...私に近い...!!

「き、聞こえてま...す////」

ど、どうしよ...。

もし、私の勘違いならばっ!!

「ハハッ...じゃ、答えてくんない?」

「ドッキーーーーーーーーーン!!」

イケメンの笑顔っ!!

こ、国宝級...!!///

「わ、私のな、名前は...瑠郁です///」

「瑠郁?」

やっぱり...そうなるよね。

「ブスなのに...可愛い名前ですみませ…///」

「プルプルプル」

私は震えた。

「え?瑠郁可愛いじゃん。」

え...?

「一々赤くなったりする所が俺は可愛いと思うけど。」

「ニィー」

白い歯が見えるようにイケメン転校生笑った。

「ドキドキドキドキドキドキ」

鼓動が止まらない。

ずっと、跳ねてる...。

「瑠郁。よろしくな。今日から...俺達友達な!!」

「ドキドキドキドキドキドキ」

ま、待って…///

私なんか友達になってくれるわけがない!!

私...自惚れるな!!

そう...思うのに...。

そう...思ってるのに...。

鼓動が止まらない...。

これが私のキラキラの毎日の始まりだった。


休み時間になった。

「桧山くんは何処から来たの!?」

「てか、聖琉って呼んでもいい?」

「今日、一緒に皆で食べに行かない?」

女子はイケメン転校生の周りに集まった。

「ケッ...あいつイケメンだからって調子に乗ってる。」

イケメンは辛いな...。

やっぱ、私と世界が違う。

「なぁ、お前も行きてぇなら行く?」

イケメン転校生はさっき悪口言ってたやつに言った。

「なっ...俺らは同情なんか...!!」

「同情なんかじゃねぇけど?俺...皆と仲良くしてぇし、丁度いいなって思ったんだけど...嫌なら別にいいよ。」

「お前...いいやつだなぁ!!!!」

「実は...俺も行きてぇんだよ!!連れてってくれえええ!!」

「俺も!!!!」

一気に男子達はイケメン転校生に集まった。

凄いなぁ...。

さっすが、イケメンてゆー感じかな。

私には全然出来ないや。

「瑠郁も行く?」

え...?

瑠郁って...わ、私!?…///

皆、私を見た。

私なんか...来ても嫌だよね。

「や、やめと...こ...かな…///」

「じゃ、俺もやめとくわ。」

ええええええええ!?!

イケメンが私なんかに合わせてくれてる!?

ドラマや小説じゃないのに...!!

「桧山くん何でぇ?河田さんなんかいなくても面白いのに!!」

「ズキッ」

相手には悪気ないけど...傷つくな。

「瑠郁って何か可愛いじゃん♪だから仲良くなりたいんだよね。」

「ドキドキドキドキドキドキ」

また...鼓動が止まらない。

飛び跳ねる...。

こんなの...本心じゃないって分かってるのに...分かってるのに。

「瑠郁。今日、一緒に帰ろ?」

「ドッキーーーーーーーーーン!!」

イケメンからのお誘い...!!

私...今日、贅沢すぎない!?

一年分の運を使い果たしちゃいそう...。

「否定しねぇから決定な。」

え...!?

「わ、私なんか...と...帰るより...」

「ギュムー」

私はほっぺたをイケメン転校生に引っ張られた。

「ドキドキドキドキドキドキ」

イケメンの手がわ、私に...!!

「俺は瑠郁がいいの♪」

「あ、ありが...と...ございま..す///」

ヤバいいいいいいい!!!

私...これ夢じゃないよね!?

「あと、敬語じゃなくていいよ。」

「ドキン!!」

「と、とんでもない...わ、私なんか…///」

私なんかが敬語使わなくなったらダメ。

「俺は瑠郁だから言ってんだけど。」

「ドキドキドキドキドキドキ」

ダメ...。

鼓動が...止まらない!!

私なんかにこんな事が起こっていのでしょうか?


お昼になった。

お昼の時間って少し地獄なんだよね...。

だって私...クラスに友達いないもん!!

しかも、他クラスに友達いるって言っても、毎日一緒に食べるわけじゃないもん!!

「ピロリン!」

メールだ!!

きっと、璃莉華ちゃんからだろう。

璃莉華ちゃんは私の幼馴染みで、可愛いくて、優しくて、運動も出来て、勉強も出来る。雰囲気はお姫様みたいで...素敵な女の子。

私の唯一の友達。

私はメールを見た。

『瑠郁ごめんm(。>__<。)m

お昼、一緒に食べられなくなった(泣)

また、一緒に食べよーね(´;ω;`)』

あっ...。

クラスの友達と食べるのかな?

『いいよ!(*≧∀≦*)

また、一緒に食べよ!!』

私はそう送った。

さーて。地獄の時間が来た。

屋上に行って、1人で食べよっか。

屋上は生徒立ち入り禁止だから人が来ないから、お昼には丁度いい。

私は屋上に行った。


はぁ...。

1人はやっぱいつも思うけど、辛いなぁ。

「おっ!瑠郁の弁当美味しそうじゃん♪」

え...!?

何故、イケメン転校生が!?

「一緒に食べようぜ!」

イケメン転校生はモテるし、男子からも人気がある。

だから、私なんかと一緒にいていいはずがない。

「私...なんかに...気をつかわなくて...いいです!」

「は?別に気つかってねぇけど?」

「ドキン!!」

これは嘘。

だって、私なんかに気をつかわないで一緒にいたいって思う人なんかいないもん。

「てか、お前こそ俺に気つかいすぎ!!俺達...友達だろ?」

「ドキドキドキドキドキドキ」

嘘...言わなくていいのに。

そう思ってるはずなのに...鼓動が止まらない。

「てか、ここの学校って屋上に入っていいんだな。俺の前の学校ダメだったんだよね...。」

「あっ!あの...」

「ん?」

「こ、ここの学校も...本当はダメで...私が勝手に入ってるだけ...で」

「ハハッ...ヤンキー!笑」

「ドキドキドキドキドキドキ」

イケメンの笑顔っ!!

ヤバい...!!

私...この人ともっと仲良くなりたい!!

「私なんかでよければ...もっと!!これからも...仲良くしてくだ...さいっ!!」

「ペコッ」

私は土下座した。

「ハハッ...土下座なんかしなくていいよ。俺も、もっと瑠郁と仲良くなりてぇし。」

「ドキドキドキドキドキドキ」

神様...ありがとうございます!!

こんな嬉しいこと...私なんかにあっていいんでしょうか!?

後で、璃莉華ちゃんにお知らせしよう。

「ほら、瑠郁。顔...あげて?」

「バッ!!」

私は顔をあげた。

「プニッ」

イケメン転校生は私のほっぺたをつついた。

「ドッキーーーーーーーーーン!!」

い、イケメンが...私なんかに...!!

「可愛い♪」

「ドキン!!」

『恋』ってどんな感じだろう?

ふと...そう思った。


放課後になった。

本当に...今日、私は...イケメン転校生と帰るんだよね?

いいんだよね?

信じてもいいんだよね?

今...声、かけていいんだよね?

「瑠郁。帰ろうぜ!!」

「ドキン!!」

「は、はい…///」

本当...だったんだぁ!!

神様ぁぁぁ本当にありがとうございます!!

「瑠郁って帰りに何処か寄ったりする?」

「ズーン」

私の頭に重いものがあるように重い。

帰りとか璃莉華ちゃんと帰るか1人で帰るかだもん。

璃莉華ちゃんの時は寄るけども...璃莉華ちゃんもクラスの子達と仲いいみたいだから、最近は1人が多かったりする。

「何か、腹減ったな~。この辺にマクドない?」

もしかして...私に気をつかってくれた?

「あ、あります…///」

「じゃ、行こうぜ!!」

「コクッコクッ」

私は頷いた。

嬉しい...。

友達って言っても今まで、璃莉華ちゃんだけだった。

勇気出して、声かけなきゃいけないのは分かってても、無理だった。

だから...こんなふうになるなんて...思いも知らなかった。


私とイケメン転校生はマクドに入った。

「ザワザワ」

皆...イケメン転校生を見てるな。

そりゃ、そうか。

こんなイケメン...見たくなるよね。

「ねぇ、隣の子って彼女かな?」

「ドキッ」

嘘...!!

私なんかがイケメン転校生の彼女に見えるの!?

「いやぁ~違うでしょ。地味じゃん。つり合ってないじゃん。」

「グサァァァァ」

分かってても、胸に突き刺さるなぁ。

「ねぇ。今、この子のこと地味って言った?」

イケメン転校生が私の悪口を言った相手に向かって言った。

「え、え!?べ、別に…///」

「バン!!!!!」

イケメン転校生は机を叩いた。

「コイツは地味じゃねぇよ。すっげぇ可愛いよ。お前らが知らねぇだけ。何も知らねぇくせに悪口言うんじゃねぇよ。」

「ドキドキドキドキドキドキ」

イケメン転校生...。

助けて...くれた。

嬉しい...。

「グイッ」

イケメン転校生が私の手を引っ張った。

「マクドやめとこ。違うとこでいい?」

「コクン///」

私は頷くだけで精一杯だった。

イケメンは心もイケメンなのでしょうか?


あれから私達は公園に来た。

「おおお~!!公園とかマジ久しぶり♪」

「あ...あの!!」

「ん?」

イケメン転校生は私の方をじっと見た。

「ドキドキドキドキドキドキ」

「さ...先ほどは...私なんかを助けてくれて...ありがと...ございます!!そして...ま、マクドに行けなくなって...す、すみませ...ん!!」

「ペコリ」

私は頭を下げた。

本当の本当にごめんなさいいいい!!

私なんかと来てなかったら今頃楽しんでいたはずなのにいいいい!!

「ハハッ...別にお礼もしなくていいし、謝らなくてもいいよ!」

「ズキッ」

「で、ですよね...もう、私なんか嫌いで嫌いで...こんな無様な姿とか見たくないですよね...。」

私は涙目でそう言った。

「プハハハハハッ...ハハッ...ハハハ!」

え?何で...大爆笑?

もしかして...今更気づいたのかよ的な展開!?

それなら、気づくの遅くてごめんなさいいいいいい!!

ちょっと、イケメンに優しくしてもらって調子にのってましたあああ!!

私...何て言ったらいいか...。

「別に、友達助けるのは当たり前だから、お礼しなくていいし、謝らなくてもいいって言ったんだよ?」

「ドキン!!」

本当...私の見てきた人達と違うな。

「ポンポン」

イケメン転校生が私の頭を撫でた。

「ドキドキドキドキドキドキ」

ひ、ひ、ひゃああああああ!!!!

さ、最高すぎない!?

この展開!!

「あとさー、瑠郁って俺以外友達いないっしょ?(笑)」

「カァァァ///」

「...い、います!!///」

ぼ、ぼっちだと思われてたんだ!!

あながち、間違ってないけど...でも璃莉華ちゃんがいる!!

ちょっと...ぼっちって思われるの恥ずかしい!!///

「じゃ~誰か教えてくんない?」

「璃莉華ちゃん!!」

イケメン転校生は驚いた顔をした。

「璃莉華ちゃんはね、優しくて、可愛いくて、勉強も運動も出来て...雰囲気はもう...お姫様って感じがして...もう、ほっっんとに...素敵な女の子です!」

あっ...つい話しすぎちゃった。

さすがに...引かれたかなぁ。

もし、引かれたらどうしよ...。

「俺も会ってみてぇな。」

え...?

「瑠郁がめっちゃ褒めてる人は仲良くならなきゃな!!」

「ドキドキドキドキドキドキ」

ふわぁぁぁぁぁぁおおおおお!!

す、凄いなぁ...。

私なんかに引かない人...璃莉華ちゃん以外で初めて見た!!

「あと、これからは俺に気をつかわなくていいよ!!俺ら...友達だろ?」

「ニヒッ」

白い歯を見せてイケメン転校生は笑った。

そっか...。友達だもんね。

友達だから...『イケメン転校生』って呼ぶのはやめよう。

「うん!!私達...友達だもんね!」

よろしくね。『桧山くん』

「瑠郁が初めてタメで話したっ...!!」

桧山くんは驚いた。

「と、友達だからいい...かなって思って...。嫌ならごめんなさいいいいいい!!」

「ハハッ...嫌じゃねぇよ。むしろ、嬉しい。」

「ドキドキドキドキドキドキ」

私...桧山くんのこと、少し気になる。

このドキドキを...もう、無視できない。


私は朝、早く起きて鏡の前で練習した。

「お、おは...おはよ...ひ、ひ、桧山く...くん…///」

「ニヒヒ」

な、何この挨拶うううううううう!!

し、自然に挨拶出来ないし、笑顔はキモいし...。

「私...最悪すぎでしょ...。」

よしっ!もう一回練習!!

「お、おおお、おは...おはよ...ひ、ひや...桧山く、く、く...くん…///」

「ニヤァ」

また...無理なのおおおお!!

てか、私...キモすぎ...。

「バタン!!」

私は倒れた。

「うぅ...どうしよ...。」

これだから、璃莉華ちゃん以外、友達いない奴は...。

よく、桧山くんは私なんかと友達になってくれたもんだ。

「てか、今何時!?が、学校っ...!!」

今は7時50分だった。

ダッシュでいけばなんとか学校に遅刻せずにすむ。

は、走れえええええええ!!!!!

璃莉華ちゃんからはメールで先に行くねってきてた。

や、ヤバい...!!

地味な私が遅刻なんて...許されるわけがない!!

「ヨロヨロ」

ぶ、無事...学校に遅刻せず着いた。

「と、とりあえず...よかった。」

私はヨロヨロしながら教室に入った。

「ガラッ」

やっぱり、桧山くんの周りは人がいっぱいいる。

私なんかが挨拶して邪魔したらダメ...だよね。

「あっ!瑠郁おはよう!!」

「ドキン!!」

ひ、桧山くんから挨拶!?

う、嬉しいぃ~…///

「お、おはよう!ひ、桧山く、くん…///」

わあああああああ!!!…///

嬉しすぎてヤバい!!!

「瑠郁。今日寝坊したの?ギリギリに来たけど。」

桧山くんと挨拶する練習してたら、時間が...。

とか、言えるわけないじゃん!!!!

「う、うん!寝坊しちゃったの…///」

「ハハッ...やっぱ朝起きるの辛いよね!!」

「コクッコクッ…///」

昨日の私と全く違うみたい!!

嬉しいな...。

「何あれ...。」

「何で河田さん?」

「ちょっと...痛い目に合わそうよ。」

「そうだね。身の程を知ればいいよ。」

嵐は始まり出す。


「あれ?ない...。」

さっきから探しても探してもない!!

何で...?

「瑠郁。どうしたの?」

「ドキン!!」

「あっ...ひ、桧山く…///あ、あの...教科書がなくて...」

「え!?大丈夫!?俺も探すの手伝うよ!!」

「ドキドキドキドキドキドキ」

優しいな...。

でも、桧山くんに迷惑かけちゃダメだ!

「だ、大丈夫...ひ、桧山くんに迷惑かけちゃ悪いし...1人で探すよ!…///」

「ポンポン」

桧山くんは私の頭を撫でた。

「もっと俺に頼っていいんだよ。1人で無理しないで。」

「ドキドキドキドキドキドキドキドキ」

ど、ドキドキが止まらないよおおおお!!

てか、桧山くんズルイよ…///

そんな事...言うなんて。

「あ、ありがと…///」

「ハハッ...どういたしまして♪」

桧山くん...。

私と桧山くんで校舎、全部探した。

「ハァ...ハァ...ゼェゼェ...ひ、桧山く...あ、あった...ハァ...ハァ...?」

「なかったよ。てか、瑠郁大丈夫?」

「ハハッ...ハァ...ハァ...ゼェゼェ...だ、大丈...夫...ハァ...!」

全く大丈夫じゃないよ...!!

もやし並みの体力じゃやっぱキツいな...。

「ヒョイッ」

桧山くんは私をおんぶした。

「ドキドキドキドキドキドキドキ」

えっ...ちょ!!ちょ!!

私なんかにこんな展開いいの!?!

てか、イケメンが汚れるううう!!

「ひ、ひ、ひひひひ桧山く…///」

「瑠郁疲れてるでしょ?こうした方が効率いいと思って!」

桧山くんはいいかもしれないけど...!!

わ、私は...ダメなのおおおおお!!

ドキドキが聞こえてしまいそう…///

「ドキドキドキドキドキドキドキ」

「ねぇ...俺、あと一つ探してない所があるんだよね。」

え...?嘘!?

「ど、何処!?」

「ゴミ箱。」

そう言って、桧山くんはゴミ箱に近寄った。

「ゴソゴソ」

桧山くんは片手でゴミ箱をあさった。

「ひ、桧山くん!手が...汚れるよ!!」

「あった!!」

桧山くんは教科書を出した。

「少し汚れちゃったね...。俺のと交換する?」

「ドッキーーーーーーーーーン!!」

「ひ、桧山くんに汚いの使わすの...だ、ダメ...だよ!…///」

一緒に探させておまけに汚い方使わせて...私が綺麗な...桧山くんの使うなんて...絶対ダメ!!

私、悪女すぎる!!

「ダ~メ。やっぱ、俺がこっち使いたいの♪」

わ、私なんかにきっと遠慮してる...!!

「わ、私...やっぱり...こっち使いたいから...桧山くんは使わなくていいよ!!」

「いやいや!!俺が!!」

「ううん!!私が!!」

そうやって...10分くらい言い合った。

「交換しよ?」

「コクン…///」

私は頷いた。

図々しいかもしれない...。

でも、桧山くんと交換とか...やっぱり最高だし…///

ごめんなさいっ...!!

「ハハッ...やっと、交換してくれた!」

「ドキン!!」

桧山くん…///

ありがとう。

私なんかといてくれて...。

私は涙目になった。

「何で...!?」

「何で余計に仲良くなってるのよ!!」

そう...女子2、3人が教室の外で言った。

まだ...嫌がらせは終わらなかった。


「河田さ~ん!!」

私は帰る時に呼び止められた。

女子3人...確か名前は、右から順にいくと...藤永さん、吉田さん、赤井さん。

この3人組はクラスでも権力は高め。

そんな人が私なんかに何の用なんだろう...。

「河田さん。裏庭って今、超汚いこと知ってる?」

「ドッドッドッ」

「は、はい…///」

や、ヤバい...!!

私のコミュ力の低さがバレるっ!!

いや...今までぼっちだから、もうバレてる!!

悲しすぎたぁぁぁ~!!

「それでねぇ~担任が河田さんに裏庭の掃除頼んでるの!!」

え...。

ええええええええええええええええ!!

ちょっ...待ってよ...!!

あんな汚い所を綺麗にしろって...無茶言い過ぎだよ!!!

「河田さん...酷いよねぇ~。」

「うちら、河田さんの味方だから!!」

「後で、担任に怒ってやるから!!安心して!!」

藤永さん、吉田さん、赤井さん...!!

何ていい人なんだろう...。

「だから、河田さんも頑張って!!」

「はい!頑張りますっ...!!」

私は裏庭に向かって小走りした。

「フッ...バァァカ。誰も裏庭の掃除やれって言ってないよ~ん。」

「あいつ...騙されやすすぎでしょ!!」

「クッソワロタ!!!!」

「ねぇ...それ、どういうこと?」

「ひ、桧山くん!?!」

「あっ...えぇと」

桧山くんは藤永さん達に近づいた。

「詳しく教えてくれない?」


...



「ボスッボスッ」

私は、今、ゴミ袋に空き缶、よれよれの漫画や雑誌、ポイ捨てされたガムなどなどのゴミを入れている。

「ってか...こんなの終わるわけないじゃん!!!こんなのあっていいことなの!?」

てか...これ、ゴミ一生消えない気がするし、ゴミ入れた後も、草むしりしなきゃいけないし!!

ふざけんなっ!!!!

「ポツポツポツ」

え...!?雨!?

「ザァァァァァァァ」

雨は思いっきり降っている。

「も...何で...私はこうなのかなぁ...」

「ウゥ...ヒック...ウグゥ......」

涙が溢れ出した。

もう...最悪。

「瑠郁っ!!!」

「ドキン!!」

え...?嘘...。

嘘みたい...。

「タッ」

桧山くんは私に近づいてきた。

「瑠郁、濡れちゃったな。俺...タオル持ってるから一旦校内に入ろっ!!」

「コクン…///」

桧山くん...桧山くん...!!

桧山くんが来てなかったら私...ずっと濡れたまんまだったよ。

「はい!これで拭いて!!」

「ドキドキドキドキドキドキ」

「あ、ありがと…///」

私はタオルを受け取って拭いた。

「あのさ...藤永さん達から担任が裏庭掃除しろって聞いたでしょ?」

「コクッコクッ」

何で知ってるの...!?

「それ...嘘なんだよ。」

「ええええええええええええ!!!」

私は人生で1番大きい声を出してしまったかもしれない。

でも...嘘でしょ~。

あんなにも頑張ったのに...。

私って...本当バカだなぁ...。

私は泣きそうになった。

「ごめんね。俺のせいで...。」

え...?何で...?

「桧山くんは...関係ないよっ!!」

「実は...俺が瑠郁ばっかに構うからって藤永さん達は怒ってこんなことになったんだ...。」

やっぱり...私なんかが桧山くんと仲良かったらダメなんだ。

桧山くんみたいな人は璃莉華ちゃんみたいな人がきっとお似合い...。

「ズキッ」

「これからはこんなことにならないように...俺が瑠郁を守るからっ!!どんな小さな事でもいい。嫌なことがあったら俺に言って...。」

「ドキドキドキドキドキドキ」

「はいぃ...ヒック...ウグゥ...」

私は嬉し涙が出た。

こんなの...ズルイ。

「ポンポン」

桧山くんは私の頭を撫でてくれた。

「ドキドキドキドキドキドキ」

こんなことされたら...。

好きにならないでいられないよ...。

私...桧山くんのことが好き。


あの後、桧山くんに家まで送ってもらった。

そして...。

『てか、これから聖琉って呼んで!俺ら友達なのに...名字で呼ぶっておかしくね?笑』

「ひ、ひ...聖琉く...くん///」

「ドキドキドキドキドキドキ」

うわああああああああああああ!!

恥ずかしいよぉ~…///

男子で名前を呼んだことないもん。

いきなり、好きな人を名前で呼ぶなんて難しいよ...。

それに、名字で呼ぶのさえ...少してんぱったのにぃ...。

「早く...明日にならないかな。」

早く、桧山くんに会いたい...。


「ガチャ」

朝、家から出たら...。

「おはよう!!瑠郁!!」

桧山くんがいた。

「ひ、ひ、ひひひ...ひか...お、おはよ…///

「ドキドキドキドキドキドキ」

け、結局、名前で呼べなかった…///

「じゃ、学校に行こっか!」

「あっ...あのっ!璃莉華ちゃんも一緒でもいい?」

「あぁ...!瑠郁の自慢の友達だよね!」

「う、うん…///」

璃莉華ちゃん。いつもは一緒に学校に行く。

別々なのは、私が寝坊したりした時ぐらいだ。

「いいよ!!楽しみだな♪」

私は璃莉華ちゃんと桧山くんを会わす事を後悔することになる。

「ガチャ」

「あっ...璃莉華ちゃん出てきたっ!!」

私は璃莉華ちゃんの方に歩み寄った。

「瑠郁っ!おはよう。」

「あのね...!!私の言ってた友達...今いるの!!」

「え!?本当!?」

「ひ、ひひ...ひか…///」

どうしよ...。名前で呼べないのにどうしろって言うのおおおお!!!

「タッ」

桧山くんは私達の方に来た。

「いつも...瑠郁から璃莉華さんの話を聞いてます…///イメージ通りでしたっ...あ、あの...俺の名前は...」

「桧山聖琉くん...でしょ?いつも瑠郁から聞いてるよ!」

「っ…///」

「ズキン!!!」

桧山くん...?

顔...赤い。

「り、璃莉華さんって...彼氏いるんですか!?…///」

「いないよ♪今は...募集中だよ!」

「ほ、本当ですか!!…///」

「ズキズキ」

胸が...痛い。

「てか、敬語じゃなくていいよ~!!瑠郁の友達は私の友達だもん♪」

「う、うん!…///」

「ズキズキ」

桧山くん...私にはいつも王子様みたいで...こんなにも緊張してないし、顔も赤くないし...。

「「アハハ!!」」

「ズキン!!!」

2人で一緒に笑いあってる...。

嫌だよ...。

璃莉華ちゃんの幸せはいつも私の幸せだった。

でも...今は無理だよ...。


お昼になった。

「瑠郁っ!!璃莉華さんのクラスに行こっ…///」

「ズキン!!!」

桧山くん...。

「ん。」

私と桧山くんは璃莉華ちゃんのクラスに行った。

「あっ!聖琉くんと瑠郁!!」

「ズキン!!!」

『聖琉』くん...。

名前で呼ぶ仲になったんだ...。

私は呼べない...。

私と桧山くんは教室に入り、璃莉華ちゃんと一緒に食べた。

「聖琉くんのお弁当美味しそうだね!」

「えっ...!?本当ですか!?これ...俺の手作りなんです!!…///」

「えぇ!そうなんだ!!私、料理は苦手だから聖琉くんみたいな人と付き合いたいな...。」

「お、俺も...」

「ガタッ!!」

私は席から立った。

「わ、私...そういえば、一緒に食べる約束してた子がいたから...その子の所に行くねっ!」

嘘...約束なんかしてない。

「瑠郁っ...!!また、新しい友達出来たの!?」

「うん!」

嘘...本当はいないよ。

「また紹介してね!!」

「うん!もちろん!」

私は璃莉華ちゃんの教室から出た。

「ウゥ...ヒック...ウグゥ...ウゥッウ...」

辛いよぉ...。

私の方が好きなのに...。

何で、璃莉華ちゃんなの?

「ウグゥ...ウゥ...ヒック...」

涙が...止まらない。

止まれって思って止まるもんじゃないし仕方ないことは分かってる。

「好き...ヒック...に...ならなきゃ...ヒック...よかった...ウゥ...」

好きにならなきゃ、こんな感情知らずにいれたのに...。

私は桧山くんのこと好きだけど、桧山くんは私のこと好きじゃない。

あぁ...桧山くんと璃莉華ちゃんを会わさなきゃよかったな...。


あっ...。

タオル...桧山くんに返してなかった。

今、返そっかな...。

「桧山く...」

『聖琉くん』

つい、璃莉華ちゃんが桧山くんのこと名前で呼んでたことを思い出した...。

「ズキ...」

私も、呼ぼうと思ったら呼べるよ...。

「ドキドキドキドキドキドキ」

「ひ、ひ、ひか...ひかっ...聖琉くん!!」

桧山くんは私の方に振り向いた。

「おっ、名前で呼んでくれた♪嬉しい!!」

「ドキン!!」

桧山くん…///

そんなこと言ったら...さっきまでの悲しさもイライラも吹っ飛ぶよ...。

好き…///

「あ、あの...た、タオル...返したくて...」

「あぁ。別にそのタオル貰ってもよかったのに笑」

も、貰うなんて...ハッピーすぎだよおおお!!…///

嬉死するよ!!(嬉死とは嬉しすぎて死ぬこと。瑠郁が勝手に作った言葉です!)

「そういえば、瑠郁...新しい友達出来たんだよね!」

「ギクッ」

そ、それ...嘘です。

なんて言えるわけないじゃん!!!!

私...どうするのおおおおお!!!

「ポンポン」

桧山くんは私の頭を撫でた。

「よかったじゃん!!俺も...嬉しい!!」

「ニヒヒ」

桧山くんは笑った。

「ドキドキドキドキドキドキ」

やっぱり、譲りたくないよ…///

桧山くんが璃莉華ちゃんが好きでも、璃莉華ちゃんが桧山くんを好きにならなかったら大丈夫だから...。

私が、璃莉華ちゃんが桧山くんのことを好きにならないようにすればいいんだ!

私...本当、最低だ。

「ポロポロ」

私は涙が溢れた。

「る、瑠郁!?」

桧山くん...。ごめん。

本当にごめんね...。

こんな私、嫌なのに...邪魔をする以外私に勝ち目がない...。

本当、私、クズだなぁ。


私は帰りの挨拶したら、すぐ璃莉華ちゃんの教室に行った。

「り、璃莉華ちゃんっ...!!」

「あっ!瑠郁...!!」

璃莉華ちゃんは私の方に来た。

「き、今日...一緒に帰ろっ...!!」

今日、一緒に帰って、とりあえず璃莉華ちゃんの気持ちを聞くんだ!!

「いいよっ!!」

や、やったぁぁぁぁ!!!

「でも、聖琉もいるけどいい?」

「ズキン!!!」

聖琉...。くんってつけないほど仲良くなったのかな?

璃莉華ちゃんが呼び捨ての時は、大抵仲がいい子だ。

てか、桧山くんと一緒に帰る約束してたんだ...。

「あっ...今日、好きなゲームの発売日だった。ご、ごめん!」

私...桧山くんと璃莉華ちゃんがいるところなんか見たくないっ...!!

「ポロポロ」

私は涙が溢れ出た。

「も......やだ...ヒック...」

私がもっと可愛いかったら、桧山くんに好かれたかなぁ?


私は家に帰ったら、すぐ自分の部屋に入った。

「ウゥ...ヒック...ウグゥ......」

私の方が先に桧山くんを好きになったのに...。

何で、こうなのかなぁ?

「ピロリン!」

メールだ...。璃莉華ちゃんだろう。

そう思って見たら、やっぱり璃莉華ちゃんだった。

「ヒック...ウグゥ...ウゥ...ウゥッ...」

心の底から喜べないよ...。

メールの内容は...私にとって最悪のお知らせだった。

『瑠郁!!聞いて~!!

聖琉から告白されたよぉ~(//´ㅂ`//)

聖琉は優しいし、面白いし、全然嫌いじゃないし、むしろ好き...だし...付き合ったよ~(///×///)

聖琉を傷つけないで、楽しく過ごしていきたいと思うな♪

やっぱり、最初に聞いてほしいのは瑠郁なので報告したよ!!』

「ウゥ...ヒック...おめでと...って...ヒック...打たなきゃ...ウゥ...」

私は震えた手で『おめでとう』って打った。

「ヒック...送...ウゥ...信...しな...ウゥッ...いと...ヒック...」

なかなか、送信ボタンが押せない。

「ヒック...ウゥッ...押し......て...ウゥ...」

何で...押せないの?

本当は、その理由知ってる。

「...嫌だよぉぉぉ...ウゥ...ウゥッ...ヒック...」

私はその日、ずっと泣いた。


私は、朝、璃莉華ちゃんに思ってもないことを送った。

『璃莉華ちゃんは桧山くんと一緒に学校に行きなよ!!

2人のラブラブな所、私...邪魔したくないよ( *´ω`* )/』

「ジワァ」

目に涙が溜まった。

「ゴシゴシ」

私は目をこすった。

ダメだ...泣いちゃ。

これからも、きっと、こんなことあるから我慢しなきゃ...。

「シャッ」

カーテンを開けた。

「璃莉華ちゃんと桧山くん...。」

璃莉華ちゃんと桧山くんが見えた。

幸せそうだな...。

私が好きなのは、璃莉華ちゃんと桧山くんの笑顔。

その笑顔を私が守ろう。

そりゃ、辛いけど...。

でも、2人が悲しんでる顔を見るのは嫌だ...。

「幸せになってね...。」


...


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