男一人って実際辛い
パソコンからの投稿のテストついでです、思い付きです
「どこだよここ・・・」
ある日、俺は巻き込まれて異世界に召喚された。
メインで召喚されたのはクラスメイトの金城 耀さん、名前はさっき初めて知った。
で、こういう時に巻き込まれて召喚されるとメインで召喚された人よりも強い力が手に入って無双だヤッホー!みたいな感じになりそうだけど、そんなことを喜ぶよりも先に召喚した人たちに問題があることに気付いてしまった。
召喚された場所はどこかの石造りの祭壇っぽい場所、で周りには召喚したと思われる神官が数名とこの国の姫と思われる人と護衛の人。
そこまでは良かった、問題はそれがみんな女性だということだよ。
普通の主人公ならハーレムやっほい見たな感じになるだろうけど、ここまで女しかいないと疎外感の方が強く感じるからそれどころではない。
突然のことに驚いて何が何だか分からないと言った感じの金城さんが俺のところにかけよってきた。
俺が異世界に召喚されたのでは?と説明すると納得できないといった表情をしていたけどこの状況が何よりの証拠だから一応納得はしてくれた。
俺からの話しが終わると今度は姫様が語りかけてきた。
この世界が魔物に支配されてしまう前に助けてほしいと。
長い事情を無視して簡単に言うとこういうことだった、要するに魔王のとこまで行って魔王を倒せよと。
魔王を倒せたら元の世界に帰れるし、それまでの世話は国の方でしてくれるということなのでどうか協力してほしいとも言われていた。
魔王を倒さないと帰れないという話しを聞いたからなのかわからないけど金城さんはあっさり承諾していた。
そして俺は姫様の護衛に剣を突き付けられた、どうやらこの国の男性の優先度っていうのかな?昔で言う男尊女卑の逆みたいなものらしくとにかく男の扱いが低いらしく異世界から召喚された俺も例外ではないようだ。
俺が城から追い出されそうになったとき金城さんが助け舟を出してくれた
「魔王を倒すのに如月君も連れて行く!」
あまり嬉しくない助け舟だった。
あ、如月は俺の名前、如月 由翔です、よろしく。
その言葉に周りの人が反対したりと一悶着あったけど最終的に姫様の方が折れたらしく、俺も金城さんと同じ扱いはさせてもらった、させてもらっただけで周りからは冷たい目で見られてるし扱いが雑だけど。
んで、何でこの世界では男の優先度が低いのか聞くと、どうやらこの世界は魔力至上主義で魔法を使えるのは主に女性だけだかららしい、正確に言うと魔力を多く持っているのが女性だけで、男性は殆ど持っていないらしい。
しかし、ここで漸く俺に補正が来た、魔力を普通に多く持っていたのだ!、金城さんには負けたけどねー・・・はぁ。
魔力を多く持っているからと言って対して扱いは変わらなかったけど、一応戦闘訓練に参加させてくれた、金城さんが連れて行くと言った以上俺にも強くさせなければみたいな空気になっていたらしい。
戦い方を教えていたのはこの国の騎士長と筆頭魔術師だった。
「ふん、多少力がある程度で調子に乗らないことだな」
「魔力があるだけで勇者と違うことを覚えておいて、所詮は男」
「まぁ多少戦えるだけマシでしょう」
などなど大変に温かいお言葉を受けながら戦い方を学んでいった・・・辛いなぁー・・・
剣の使い方、魔法の使い方その他にも野営の仕方等々様々なことを教えてもらい早半年、とうとう魔王討伐の旅に出た。
メンバーは俺と金城さん、騎士長のメイラさん、筆頭魔術師のリラさん、それに姫様のアーシさん。
姫様はどうやら回復魔法だけしか使えないがその分回復魔法は筆頭魔術師以上の実力らしい、ちなみに金城さんはどれも使えるというね。
旅そのものは順調だった、俺は普通の強さだったけどそれ以外の人が一人一人無双レベルの強さを持ってるし怪我しても金城さんと姫さんがいるからなんら問題なかった、むしろ問題あったのは戦闘以外だった。
道中の移動方法は基本的に馬車で、狭い室内に女四人で男一人というのはかなり堪えるものがあったし、金城さん以外の三人は俺のことをあまり信用していないのは明らかだった。
でもこの時は御者役をやっていたのでまだ楽だった、俺が御者台に行くと金城さんも一緒についてきて大体隣に座っててそれを後ろの三人に冷たい目で見られてるから結局変わらなかったけど。
夜になり寝る時間になるとみんなさっさと寝てしまう、あれ?夜番は?そう思ってメイラさんに聞いてみると
「ん?そんな必要ないだろう?」
と冷たくあしらわれてしまった、他の二人も概ねそんな反応だった、金城さんだけが私も起きてる!と言ってくれたが他の三人が必要ない、余計なことを言うな!みたいな視線を向けられ一緒に寝てもらうことにした。
馬車は女性陣、俺は外で寝ることになっていたのでついでに本当に必要ないのか試しに一晩だけ夜番をしてみたら必要あった、盗賊やら魔物やらがほぼ毎晩現れやる。
この時、もしかしてこの面子って世間知らずしかいない?と思ったし、騎士長は部下に任せてそうだし筆頭魔術師と姫様はそもそも外に出ないから可能性は十分にあった。
このことを言おうか悩んだけど止めといた、俺以外は一応・・・一応女の子だしわざわざ不安になるようなことは言わなくてもいいでしょう、俺は昼間に御者台で昼寝すればいいでしょうし、何より言っても聞いてくれなさそう・・・どれだけこの世界の男性って扱い低いんだろ。
おかげで多対一を経験しまくって強くなりましたよ、えぇ。
俺よく生きてたなぁー・・・能力補正に感謝、感謝
でも昼間は基本的に寝てたからみんなの前で戦う機会がなかったし寝てるから俺の評価がダダ下がりで余計に俺への対応が酷くなった、こればっかりは金城さんのフォローも入らなかった。
そして一番問題あったのが当然というか何というか風呂だった、野営するときは水浴びで済ませるのだが一か二人で水浴びに行き残った人たちで俺をそれとなく監視しているのが丸わかりだったっていうか向こうだけがそれとなくと思ってるだけどろうな。
どこかの街で宿を取る場合は風呂があるからそれでいいんだけど。
それでも部屋を出ると風呂場の前に誰かしら見張りが立っていた、そして前を通ると女性陣からの容赦のない疑いの目が向くという、なんとも居心地悪い環境でした、まる。
今思うと男性の扱いが低いだけであそこまで疑われたりするんだろうかと思ったりする、何か他に理由があったのではないかと。
この旅で次ドラクエとかする機会があったらパーティーを決めるとき男は二人は入れようと心の中で謎の決意をした。
そんなこんなで多少軟化したりしたけど冷たい視線に耐え続け早数年、漸く魔王討伐に成功。
俺がやったことは魔王の周りの雑魚を倒していっただけだけどな!
めでたく国に凱旋しようとした辺りで俺は勇者一行から抜け出すことに成功した。
これは旅が始まって早々に計画していた、魔王を討伐したら一人こっそり抜け出して一人旅してやる!と、どうせ帰ったって歓迎されないのは火を見るより明らかだし。
というのも魔王を討伐できたら元の世界に帰れるというのもおかしな話しだったし、仮に本当に魔王倒して元の世界に帰れるならいつでも帰れるだろうきっとと考えた。
まぁ帰れなくてもいいかとも思った。
この世界楽しいし、金城さんが帰れたらいいな程度にしか考えてなかった。
俺はじっくりこの世界を見たいのだ!
そんなわけで早々に金城さんたちから離れて一人旅が始まった
「いやー素晴らしいな、一人旅!!」
正直一人旅がここまで快適とは思わなかった、誰かを気にすることなく自由きままに行動できて疑われることなく風呂に入れるし、何より買い物が楽!
勇者一行についてたときは荷物持ちだったりと買い物が長っかたりと面倒だったけど自分のペースで行動できるって素晴らしい!
金城さん以外の人たちも俺のことを良く思ってなかったからいなくなってもどうでもいいでしょう、金城さんも俺がいなくなってても心配はしてくれるだろうけどそれ以外は特に行動できないだろうし、帰れるならそれでいいだろう。
きっと独身の人の気持ちってこんな感じ何だろうなきっと
これからは一人旅を満喫するんだ!
続きはあまり考えてません、単なる思い付きなんで。
何かご意見があれば感想などに、長編がんばってます