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導入


Ⅰ 導入



 僕は女の子と話すのが苦手だ。


 思春期に入ったからとか、ちょっとでも話すとマセた返答しかなく、舌が巻くからとかそういう野暮な理由ではない。

 でも、どういう理由があるのかと聞かれれば言葉が詰まる。確かに自分は思春期のモヤモヤとしたものを抱えているし、女の子の話を聞くだけで甘ったるい気分になる。だけど簡潔に言えば理由はないのだ。

 そう自分でまとめていた考えは、親友の一言でぶち壊された。

「女の子と話すのが苦手じゃなくて、人と話すのが苦手。だろ?」

 思慮が泡の如く弾けた言葉であった。そして紛れもない正論でもあり、あまり聞きいれたくない現実でもあった。

 そんな人づきあい下手な自分が今になって、何故女の子の話を出すのか。この答えは簡潔だ。僕が出会った女の子のことを書きたいからだ。理由はただそれだけ。

 だけど話は少しばかり口頭で話すのには複雑だ。

 だから、僕は今、ボールペンを片手にこの文章を綴っているのだ。

 何故、そこまでして彼女のことを書きたいのか。

 その答えは明確だが、いつかまとめて書くことにしよう。

 読んでいる人はいないであろうから、文章は散漫となるだろう。そして恥ずかしがるのはきっと未来の自分だけだろうとため息をつきながらも早速書き始めよう。


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