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ワールド・ティーチャー -異世界式教育エージェント- 作者:ネコ光一

二十一章 サンドール

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籠の中の情報屋



 サンドールに詳しい情報屋と会う為に、俺はセニアを連れて城を抜け出していた。
 もちろんエミリアも付いてこようとしたが、リーフェル姫の周囲が手薄になるので残っているように頼んだ。

『わかりました。従者の先輩であるセニアさんの代わり……見事に果たしてみせましょう』
『いや、今夜中には戻ってくるつもりだから、そんなに張り切る必要はー……』
『大きく出たわね。ならセニアの代わりに私を満足させてみなさい。エミリアならこんな時どうするかしら?』
『リーフェル様、紅茶とケーキのおかわりでございます』
『完璧よ』
『いや、姫様はただケーキが食べたかっただけですよね?』
『私もおかわり欲しいな』

 緊張感が抜けるやり取りが繰り広げられているが、楽しそうになので良しとしよう。
 勝手に城を出ると騒がしい連中がいそうなので、隠密に城を抜け出さないといけないわけだが、すでにセニアが何度も抜け出しているので難しい話ではあるまい。
 城内で見回りをしている兵士の目を避けながら、誰にも見つからず城の外へと出た俺とセニアは、夜でも賑わいを見せる町中で人混みに紛れて歩いていた

「……やはり、何事もなく城を出られましたね」
「これくらいなら問題はないと思われているのか? とにかく尾行に気を付けながら進みましょう」
「基本でございますね。では、案内しますので付いてきてください」

 壁の中に張り巡らせた植物で城内を監視している相手には気取られている筈だが、すでにセニアが何度も抜け出しているのに対策どころか反応すらないのだ。俺たちの事は見逃されていると思っていいだろう。
 町にも例の植物の反応を感じるが、城に比べたら微々たるものであり、サンドールを囲っている防壁より外にはなさそうだ。
 それでも一応マントとフードで正体を隠し、冒険者や夜の仕事に勤しむ者たちで賑わう通りを避けるように歩いていると、先を歩いていたセニアが突然振り返って笑みを向けてきた。

「……見事な腕前ですね。他の人と行動を共にしながら、ここまで不自由なく動けたのは初めてです」
「セニアさんが上手く誘導してくれるからですよ」

 近くで見たのは初めてだが、セニアの能力は非常に高かった。
 静かな足運びから気配の断ち方も一流な上に、兎の獣人だけあって彼女の聴覚は非常に鋭い。
 音によって相手の位置を正確に把握しているので、先導してくれたセニアの御蔭もあって城内では誰にも出会う事なく城を抜け出せたのである。
 俺は彼女の邪魔をしないように付いて来ただけなのだが、セニアは俺の言葉を否定するように首を横に振っていた。

「ご謙遜を。私の後を、そんなにも涼しい顔で付いてこられる人なんて初めてですよ」
「我流ですが、とことん鍛えてきましたから。セニアさんこそ見事な技術ですが、それは誰かに教わったものですか?」

 考えてみれば、リーフェル姫の事はリースから多少教えてもらってはいるが、セニアの事はほとんど知らない。
 過去を詮索するのは失礼かもしれないが、目的地までまだ時間が掛かりそうだし、今後の関係も考えて少し踏み込んでみるか。
 触れられたくないのなら話題を変えるつもりだったが、こちらの心配を余所にセニアはあっさりと答えてくれた。

「父親からです。生きる為に必要な事だと、体に叩き込まれました」
「もしかしてセニアさんの親は……」
「シリウス様のご想像通りです。父は裏稼業を生業としている人だったので、私が教わった事は人を上手に……そして秘密裏に仕留めるやり方でした」

 身のこなしや気配の断ち方からして、元は暗殺者かもしれないと思っていたが……まさか本物だったとはな。
 過去を思い出して目を細めているセニアに謝るが、彼女は問題はないとばかりに微笑み返してくれた。

「語るにはつまらない過去ですが、今はリーフェル様の従者として充実した毎日を送っていますから、辛いとは思っていませんね。それにこの話は近々お伝えしようと考えていたので、シリウス様が気にする必要はありませんよ」
「気にはなりますが、無理して語る必要はないと思いますよ。セニアさんはリースにとって頼りになる姉の一人なんですから、過去なんて関係ないですし」
「それは非常に嬉しいのですが、仕える従者の事はよく知っておくべきだと思いますよ?」

 確かに主が従者の事を把握していないのはあれだが、俺は別にセニアの主になった覚えはー……ああ、そういう事か。

「リーフェル様の妹であるリース様の旦那様ならば、私にとっては仕えるべき御方の一人ですからね。というわけで、私の事は今後呼び捨てで構いませんので」
「俺は一応リーフェル様の近衛みたいなものですし、どちらかと言えば同僚ー……いや、先輩と後輩では?」
「いいえ。先程の動きから、シリウス様の実力は私より上だと確信しました。つまり実力面も含めて、敬うべき御方だと確信しております」

 裏の世界で生きてきた経験もあるのか、互いの力量を理解し、上下関係を明確にしたいのだろう。
 年上なので気にはなるが、俺も似たような人生を送ってきたせいかセニアの考えも理解出来るので、受け入れる事に決めた。

「わかりました。これからもよろしくな、セニア」
「こちらこそ、改めてよろしくお願いします。ふふ……シリウス様を支える事がリース様の為になりますから、やる気も段違いでございますね」
「けど、こういうやり取りは二人だけの時にしよう。セニアがどうあれ、周囲に知られると色々不味い」
「初めての命令がそれですか? シリウス様なら足りていると思いますが、私を夜伽の相手として呼ぶのも構いませんよ?」
「十分間に合っているから。冗談も程々に頼む」
「ふふ、年上として少しは余裕を見せておかないと駄目ですからね。でも確かに関係を聞かれると不味いですし、メルトにも悪いので今後はそのように……」

 あの主の従者だけあって、俺をからかって楽しんでいるようだ。
 とても仕えているとは思えない態度だが、俺にはこれくらいがちょうどいいのかもしれない。弟子たちとは出来そうにない、仕事仲間みたいな感じが心地良かったりするので。
 こうして少し遠慮がなくなった俺たちは、闇夜に紛れて歩き続けるのだった。




「例の情報屋は、昨日俺たちが滞在したあの集落にいるのか?」
「はい。町の中だと都合が悪いので、あの場所に居を構えているのです」
「なら何でこっちに来るんだ? 正門は向こうなんだが」

 あの集落はサンドールを囲う防壁の外にあるのだから、外へ出る為に正門へ向かわなければいけないのに、何故かセニアは遠ざかっているのである。

「正門から出ると目に付きますので、別の方法で外に出ます」
「別の方法……ね」

 首を傾げながらも防壁に沿うように歩き続ければ、平民たちの住居が建ち並ぶ区画までやってきたわけだが、その中で一際大きい建物の前でセニアは止まった。

「ここは、教会か?」
「はい。このような場所にありますが、平民だけでなく貴族も訪れる古い教会です」
「そうか、ここに隠しているのか」

 教会は防壁を背にするように建てられており、中には人の気配を幾つも感じた。すでに夜だというのに熱心な信者がいるようだ。
 ちなみに教会と聞けばミラ教を思い出すが、この辺りは妙に長ったらしい名前を持つ豊穣の神を崇めているらしい。
 教会へと入ってみれば、幾つも並べられた長椅子に祈りを捧げている者が数人見られ、セニアの言葉通り平民だけではなく貴族らしき姿もある。
 そんな人たちを横目にしながら奥へ進んでいると、端に置かれた机の前にいた神父らしき男が、温和な笑みを浮かべながら近づいて来た。

「おや、またいらしたのですね。何かお困り事ですか?」
「はい。もう一度だけ、神に懺悔を聞いてもらいたくて参りました」
「……わかりました。迷える子羊の悩みは、一度だけでは語り尽くせぬ事もあるでしょう。こちらへどうぞ」

 セニアは本日二度目の訪問らしいが、神父は気にする事もなく俺たちを懺悔室へと案内してくれた。
 懺悔室は教会の一番奥にある上に壁が厚いので、叫んだりしない限りは外に声が漏れる心配はなさそうである。
 こういう部屋は本来一人で入るものだろうが、特に何も言われなかったので、俺はセニアと一緒に懺悔室へ入って扉を閉めた。
 同時に周囲の雑音が途切れ、壁にある小さな窓の向こうに人が座る気配を感じたところで、セニアは懐から取り出した金貨を窓の前に置いた。

「申し訳ありませんが、よろしくお願いします」
「あんたなら何時でも構わないって聞いている。気にするな」

 窓の向こうにいるのは先程の神父のようだが、返ってきたのはあの優しい笑みとは程遠い冷淡な声だった。
 男はただの神父ではなく、二つの顔を使い分ける裏に精通した者らしい。セニアの説明によると、彼は俺たちがこれから会う情報屋の部下でもあるそうだ。
 そして神父が金貨を受け取ると、近くの壁がゆっくりと動き出し、明かりが灯った小さな道が現れたのである。

「やはり抜け道か。町を守る為の防壁に穴を空けるなんて正気の沙汰とは思えないが、こういうのも必要ってわけか」
「過去にサンドールの王家が秘密裏に作らせた抜け道だそうです。ですが今は裏の者たちが管理、使用している道のようですね」

 抜け穴は人がギリギリ立って通れる程の大きさだが、少し進めば鍵付きの鉄格子があって進めなくなっていた。
 そんな鉄格子の向こう側には、椅子に座って本を読んでいる男がおり、俺たちの存在に気付いて顔を上げた。

「……一応、聞いておこうか」
「百狼……です」
「……通れ」

 今のが合言葉らしく、確認を済ませた男は鉄格子の鍵を開けて俺たちを通してくれた。
 抜け穴を抜けた先は見慣れない小屋の中だったが、周囲の空気と気配からして、ここは昨日俺たちが滞在した集落だと判明した。

「なるほど、ここに繋がっているわけか」
「皆さんと再会した夜に教えていただきました。サンドールでも限られた者しか知らない道ですから、他言無用でお願いします」
「わかっているさ。けど、そんな重要な道をよく教えてもらえたな」
「今から会う情報屋は、この場所を取り仕切っている御方でもあるんです。そして運が良い事に、その御方から気に入られまして」
「なら俺に教えて大丈夫なのか? これでセニアの立場が悪くなるのは気が引けるぞ」
「心配はいりません。シリウス様ならば大丈夫でしょう」

 よくわからない信頼だが、セニアが全く気にしていないので問題はないのだろう。
 引き続き、情報屋が住んでいる建物へと案内してくれるセニアに付いていくが、途中で先程の合言葉を思い出していた。

「ところでさっきの合言葉なんだが、何で百狼なんだろうな?」
「合言葉は頻繁に変えるそうです。ホクトさんが現れたのはそれだけ珍しかったという事ですね」

 サンドールで重要な事が起こる度に、新しい合言葉に変える仕組みらしい。百狼は伝説とも呼ばれる存在なのだから、事件として考えられるのも当然かもしれない。
 面倒な話だが、秘密を守るってのはそれだけ大変なものである。
 中々用心深い情報屋に興味が湧いたところで、俺たちは目的の場所へと到着したわけだが……。

「……どう見ても娼婦館だな」
「何か複雑な表情をなされていますが、シリウス様はこの手の事に慣れているのでは?」
「入る事に異存はないんだが、知らない女性の匂いが付くとエミリアがな……」

 客として訪れた者がつい口を滑らしたりと、この手の店では情報が結構集まるものだ。
 女を抱いた事はないが、実際俺もその手の店に入って情報を集める事がある。
 しかし娼婦館で働く女性は、客引きの為に体を必要以上にくっ付けてくる者が多い。
 そのせいで俺の体に匂いが付いてしまい、鼻の優れるエミリアが即座に気付いてしまうわけだ。

「あまり長い付き合いではありませんが、あの子はそんなにも嫉妬深いのでしょうか?」
「俺に悪い虫が付かないか心配しているのさ」

 従者として、そして妻として俺を守ろうと必死だからな。
 しかし若さゆえか、心の奥底では疼くものがあるのだろう。
 エミリアが他の女性の匂いに気付くと同時に、彼女の耳と尻尾が微妙に垂れ下がるのである。
 その姿を見ていると、こう……罪悪感が半端ないのだ。

「まだまだ若いようですね」
「それが可愛くもある。しかしその度に動揺していたらキリがないし、少しは慣れてもらわないとな。覚悟を決めて行くとしよう」
「では私と腕を組んで入りましょう。町からお気に入りの子を連れ込んで来る者もいますので、二人組であれば店の子も近づいてきませんから」
「あまり変わらない気もするが、知らない相手よりはマシか」
「聞き方によっては酷い言い方ですね。自分で言うのもなんですが、女性としての魅力はあの子たちに負けていませんよ?」
「その子供が悪戯するような笑みを隠してから言ってくれ」

 セニアは冷静で、公私共に頼れる従者……というイメージだったが、予想以上にノリがいい性格のようだ。
 だからこそ、あのリーフェル姫を傍で支えていけるのだと納得も出来たけど。

 そして恋人同士のような甘い空気ではなく、友達同士がふざけているような雰囲気で俺たちは娼婦館へと入るのだった。




 雰囲気もへったくれもないが、セニアがくっ付いていた御蔭で、色気を振りまいていた娼婦たちが近づいて来る事はなかった。
 そして店内の受付に話を通し、店の奥へと向かっていると、セニアの知り合いと思われる者が声を掛けてきたのだが……。

「あらぁ!? また来たかと思えば……男連れじゃない! 仕事一筋に見えて、セニアちゃんも隅に置けないわねぇ」
「ふふ、もう一人の主ですわ。今から熱い夜を送る予定なのですが、部屋は空いていますか?」
「空いてるに決まっているじゃない! セニアちゃんの為なら、例え満室でも空き部屋にしてあげるわよ」

 興奮した様子で詰め寄ってきたのが、筋肉隆々の男なので気になって仕方がない。

「無礼を承知で聞くが……」
「男性でございますが、心は真の女性ですので……」
「うふ、私の事はローズって呼んでちょうだい」

 ……間違いなく偽名だろうな。
 戦士と言われてもおかしくない程に鍛えられた筋肉だというのに、やけにスリットの深いチャイナドレスのような服装なので、色んな意味で直視するのが厳しい。
 前世でオネエとも呼ばれている存在は、こちらの世界でも何人も見た事があるが、目の前のローズは稀に見る凄さだ。
 彼……いや、彼女の存在は気になるが、これ以上ここにいると俺も絡まれそうなので先を急ぎたいところである。

「セニア、そろそろ……」
「わかりました。ローズ、急に申し訳ありませんが、私たちはボスへ会いに来たのです。話なら後でお願いします」
「んー……残念だけど仕方がないわね。でも、その子を連れて行って大丈夫なの?」
「問題はありません」
「……そうね、そうじゃなきゃ連れて来ないわよねぇ。でも……よく見れば中々可愛い子じゃない。ねえ、用事が終わったらお姉さんと飲まない?」
「帰りを待つ妻たちがいるので結構です」

 彼女が目当ての情報屋じゃなくて良かったと安堵しつつ奥へと進めば、周囲がカーテンによって飾られている、明らかに雰囲気が違う扉があった。
 どうやらここが店の一番奥らしく、店で最も美しい女性がいる部屋と聞いたのだが、扉の前には剣を腰に下げた番人らしき男が静かに佇んでいた。
 男はセニアがいる事に気付いて剣を握る手を放したが、俺がいるので完全に警戒は解いていないようだ。

「……お前か。ボスに用があるのなら今は止めておけ。客の相手をしているからな」
「困りましたね。ではどれくらい待てばいいでしょうか?」
「知らん。それより……隣の男は何だ? 得体の知れない者をここへ連れ込むんじゃない」

 俺を睨みつけながら問い詰める男が一歩前へ出たところで…………俺は反射的に右腕を動かしていた。

「……中々の歓迎じゃないか」

 何故なら、目の前の男が動くと同時に、背後から俺の首筋を狙って吹き矢による針が飛んできたからである。
 男が喧嘩腰で問い詰めて来たのも、この為の囮だったわけだ。
 上手く隠れていたようだが、俺は最初から気配に気付いていたし、吹き矢程度の速度ならば背中越しでも見切れない事はない。
 毒を見越し、近くのカーテンを巻き込みながら針を掴み取れば、セニアが満足気な表情で頷いていた。

「これも想定の内……って事か?」
「はい、お見事でございます。事情を説明出来ず、申し訳ありませんでした」
「気にするな。事前に知っていたら不味いんだろう?」

 脈絡もなく攻撃してくるのも酷い話だが、相手に信頼してもらうのならば、向こうの流儀に合わせるべきだろう。
 ここへ初めて訪れた時のセニアもやられたらしく、彼女の場合は頭を軽く動かして避けたそうだ。

「つまり、これがボスと会う為の試験みたいなものなんだな?」
「洗礼も兼ねていますね。人に頼るだけでなく、自身の能力も優れていなければ会う資格がないそうです」

 針には動きを封じる麻痺毒が塗られており、避けられなければ不合格という事で、事情を問い質した後に処理されるとか。
 ちなみに俺の結果だが……もし事前に知っていようが、細い針を素手で掴むのはさすがに厳しいという事で合格だったようだ。
 背後の気配が消えると同時に、番人の男は仕方がなさそうに頭を掻きながら扉へと手を掛けた。

「……話くらいは聞いてきてやる。少し待ってろ」
「ところでカーテンの弁償代はどれくらいでしょうか?」
「必要ない。だから静かに待っていろ」

 そして部屋に入って俺たちの事を説明している男は、予想以上に早く戻ってきて俺たちに部屋へ入れと顎で促した。

 そのまま扉の番人へと戻った男の横を通って扉を開ければ、まず気付いたのは鼻を僅かに刺激する緑の匂いだった。
 どうやら部屋内で香草を焚いているらしく、透明度の高い煙が部屋に充満していたのである。
 毒……ではなさそうだし、不快な匂いではないので中へと入ってみれば、部屋の大部分を占める巨大なベッドの上に、妖艶な雰囲気を漂わせた女性の姿があった。

「……いらっしゃい、セニア。貴方も忙しいようね」
「こちらこそ、何度も申し訳ありません。ですが是非貴方に紹介したい御方がいたので」
「ええ、闘武祭の優勝者となれば私も会ってみたいと思っていたから、気にしないでいいわ。けどその前に……」

 俺たちの前で微笑んでいる女性は、長い髪と全身の肌が雪のように白く、人形のような精巧さと美しさを持つ絶世の美女だった。
 年齢は……セニアと同じ二十歳を超えたくらいだろうか?
 店で最も美しいと言われるのも納得出来る女性なのだが、今の俺は番人が話していた客の方が気になっていた。
 何故なら、幸せそうに女性の膝の上で眠っている男が……。

「殿下……殿下、起きてくださいませ。そろそろ戻らなければ、また小言を言われてしまいますよ」
「うぅ……もう少しだけ……」
「ふふ、いけない子ですね。ですがお客様が来ていますから、せめて起きてくださいませ」
「そんなわけないだろ? こんな時間に君を指名出来る奴がそういる筈がー……」

 サンドールの王族の一人である、アシュレイ王子だったからだ。
 以前、心に決めた女性がいると口にしていたが、この女性で間違いなさそうだ。同時にこの集落で初対面だったり、情報屋のような真似をしていた点も納得出来た。
 しかし肝心のアシュレイは寝惚けているようで、不満気な表情でこちらを睨みつけてきたのだが、立っているのが俺たちだと認識するなり固まっていた。

「……何でここにいるんだ?」
「情報屋を探して来たのですが、お邪魔だったようですね」
「…………何が欲しい? 金はあまり用意出来ないが、欲しい物があれば城の倉庫からかっぱらって来ても……」
「何もいりませんし、大丈夫ですから」

 城の人たちに言うつもりはないとはっきり口にすれば、アシュレイも安心したのか大きく息を吐いていた。
 同時に開き直ったのだろう。アシュレイは女性の膝の上から動こうとしないので、構わず話を進めた方が早そうである。
 まずは自己紹介という事で俺が名乗れば、女性は優雅な一礼をしてから名乗り始めた。

「私はこの集落……『ハグレ』を取り仕切る、フリージアと申します」

 誰が呼び始めたかはわからないが、この集落は『ハグレ』と呼ばれているらしい。
 そしてフリージアと名乗った女性の瞳は透き通るような美しさを持っており、髪や肌の白さもあって雪女を連想させた。
 これで娼婦が着るような肌が露出している薄手の服ではなく、着物でも着ていれば完璧だなと考えていると、俺の視線に気付いたアシュレイが威嚇するように睨んできた。

「フリージアは俺の女だからな! それだけは譲れねえぞ!」
「落ち着いてください、殿下。私の下を訪れる理由は一つしかありませんから」
「その通りです。確かに彼女は女性として魅力的でしょうが、今は情報屋であるフリージアさんへ会いに来ただけですから」
「ならいいけどよ……」

 遊び人にしか見えないアシュレイであるが、一つの事になると真っ直ぐな点は兄と姉と同じみたいだな。
 まあ、肝心のフリージアの方は恋人というより、我が子を愛でる母親のような感覚で接しているような気もするが……それはこれからの頑張り次第か。

「セニアから貴方がサンドールについて一番詳しい情報屋と聞いたのですが……」
「ええ、この国では一番であると自負しております。ですが……私は高いですよ? 相応の対価をお持ちですか?」
「もちろんです。まずは金貨をー……」
「少々お待ちくださいませ。話の前に、私から伝えておきたい事がありますので」

 懐から金貨を出そうとしたところで、セニアが前に出てフリージアの耳元で何かを呟けば、先程まで一度も崩れなかったフリージアの笑みに緊張が走っていた。

「……それは本当なの?」
「私も目の前で確認しましたが、見事な手際でした。調べていただいて損はないかと……」
「お、おい……フリージア? 何か不味い事じゃないよな?」

 耳打ちとはいえ、膝の上で寝ているアシュレイに聞こえそうな気もするが、彼の反応を見るに聞こえていないようだ。
 情報が漏れないよう、絶妙な声量で伝える技に感心している内にセニアは戻ってきた。

「一体何を話したんだ?」
「ちょっとした交渉でございます。必要な出費とはいえ、節約するに越した事はありませんから」
「実に興味深い話でしたわ。それに免じて、今回は特別料金にしておきますね」
「よくわからないが、とりあえずこれを渡しておくよ」

 相手の反応を伺いながら金貨を上乗せしていく予定だったが、もうこれだけで十分のような気がするな。
 少し拍子抜けな気分で金貨を数枚渡せば、フリージアは居住まいを正してから俺へと視線を向けてきた。

「では、改めてお伺いしましょう。シリウス様は何を知りたいのでしょうか?」
「色々とありますが、まずは城で起こっている後継者問題について……ですね。そちらの方ではどれくらい把握しているんでしょうか?」
「大体は……ですね。娼婦たちが集めた情報は、全て私の下へ集まりますから」

 城の情報は膝の上にいる王族が何でも教えていそうだが、彼女の場合はそれだけではない。
 サンドールに住まう者たちが娼婦を相手に愚痴を吐いたり、調子に乗ってつい漏らしてしまう情報がフリージアの下へ集まるそうだ。
 彼女は何らかの事情があってこの部屋から出られないそうだが、それでも優れた情報屋として活動している点から、フリージアの能力は相当高いようである。
 そんな彼女が、今のサンドールをどう考えているのか気になったのだ。

「すでにご存じでしょうが、正当な跡継ぎである殿下たちを押しのけ、王の座を得ようと企む者たちのせいで城内が荒れております。ですが……私はその状況に違和感を覚えているのです」
「やはりそう思うのか」

 そう、フリージアと同じく、俺もまた現状に違和感を覚えていた。
 前日まで元気だったという王が原因不明の病で突然倒れたり、植物による能力を使っている筈のジラードが追い込まれていたりと、不可解な点が多過ぎなのだ。
 つまり……。

「この状況を陰で操る者が存在する……ですね?」
「はい。城や国を混乱させ、騒ぎに乗じて何かを成そうと企む者がいるのではと、私は考えています」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。俺が言うのも何だけどさ、王になりたい連中は前々からいたから、今の状況になるのは別におかしい事じゃないと思うぞ。さすがにそれは考え過ぎじゃないのか?」
「あくまで私の勘ですから、いない可能性もあります。ですが、どうも嫌な予感がしまして……」
「……フリージアの勘はよく当たるからな。どちらにしろ本当にいたら不味いし、帰ったら兄者と姉者に警戒するように伝えておくか」
「それは止めた方がいいでしょう。警戒しているのを知られたら、殿下たちに手を出してくる可能性もあります」

 現時点で直接的な危害がないのは、少なくとも相手から影響はないと判断されているからだろう。
 フリージアは本気でアシュレイを心配しているらしく、派手に動かないようにと諭し続けていた。

「けどよ、このまま放っておくのも不味いだろ? 何かやれる事はー……そうだ! フリージアが前に言っていたあれはどうだ?」
「それは今ではありません。殿下、心配なのはわかりますが、対策の準備も整いつつありますから焦る必要はありませんよ」

 ある意味非常事態だというのに彼女が妙に冷静なのは、何か策があると知っているからか。

「聞いた話によると、ジラード殿が近々大きく動く予定だと聞きました。どうやら、サンジェル様の劣勢を覆す為の準備が整ったみたいですね」
「少し口を挟むが、フリージアさんはジラード殿と面識があるのでしょうか?」
「ええ、彼には何度か情報を提供した事がありますから。実は昨夜に彼から手紙が届きまして、そこには……」

 時折、手紙を使ってジラードから情報を求められるらしい。
 ジラードから送られてくる手紙は、欲しい情報だけが簡単に書かれているそうだが、昨夜届いた手紙の最後にはこう書かれていたらしい。

「機を逃すな……と。私が何を考えているのか知った上での文に違いありません。彼と上手くタイミングを合わせれば、現状が好転する可能性は高いでしょう」
「あの野郎、辛いとか言いながらしっかりと準備していやがったんだな。兄者を支えているだけはあるぜ」
「行動を起こす切っ掛けを掴んだのでしょう。ですから殿下は、御身の心配だけを考えてくださいませ。殿下の身に何かあれば困りますから」
「わかったよ。変な事をして、フリージアと会えなくなったら嫌だからな」

 表と裏……更に身分すら違う正反対な二人であるが、個人的にはお似合いなので上手くいってほしいものである。
 気付けば二人だけの空間を作って会話をしていたが、話が脱線し始めている事に気付いたフリージアは軽く咳払いをして俺へと視線を戻した。

「申し訳ありません。お見苦しいものを見せてしまいましたが、私からは以上ですね。他に聞きたい事はありますか?」
「なら、次はサンドールの歴史と、過去にいた英雄たちについて聞きたいんだがー……」

 その後も俺の質問は続き、必要な情報を幾つか得る事が出来た。
 サンドールにおける闇の部分……あまりにも残酷な話ゆえに消された話を聞いて気分が悪くもなったが、それでようやく俺の疑問が解消された。

「……そういう事か」
「どうやら、期待に添える事が出来たようですね。他にもありますか?」
「いえ、ここまでで充分です。遅くなると心配する者もいますから、今日はこれで失礼しますよ」
「わかりました。では、またお会いする時まで……」

 アシュレイはもう少しだけ残っているとの事で、俺はフリージアの意味深な台詞に首を傾げながら部屋を後にした。



 来た道を辿ってサンドールの町中へと戻り、人通りが少ない道を進んでいる途中、俺は隣を歩くセニアへと声を掛けた。

「妙に彼女と仲が良さ気だったな。短期間で秘密の道を教えてもらえたのも納得したよ」
「はい。自分でも不思議なくらい、彼女とは妙に気が合いまして」
「理屈じゃなくて本能的なものなら、これからもいい関係でいられそうだな。それで……セニアは俺に何をさせたいんだ?」
「何の事でしょうか?」
「恍けなくてもいい。俺に情報屋を紹介するだけじゃなく、何かをさせたくて彼女を紹介したんだろう?」
「やはり気付いていましたか。今回はアシュレイ様の目もあって避けましたが、一度でもいいのでフリージア様の容体を診てほしいのです」

 それに気付いたのはセニアの行動だけじゃなく、フリージアの姿を観察した時だ。
 彼女の瞳は美しかったが、瞳孔の動きがほぼ見られなかったのである。
 おまけにアシュレイの頭を膝に乗せているとはいえ、体の動きが妙にぎこちなかった点から、何らかの障害を持っていると思って間違いないようだ。

「詳しい症状を教えてほしい」
「彼女は、昔受けた毒によって視力と足の動きをほとんど奪われ、呼吸も部屋で焚いていた香の中でないと満足に出来ないのです」
「毒……か。体全体に影響を及ぼしているなら、相当強い毒を盛られたみたいだな」
「尊敬すべき御方を庇った名誉の負傷だそうです。薬や魔法による治療は効果がなかったのですが、リーフェル様を診断したシリウス様の能力ならば、症状を緩和出来る方法が見つかるのではと思ったのです」
「さっき耳打ちしていた交渉ってのはそれか。俺が断ったらどうするつもりだったんだ?」
「断るつもりなのですか?」
「……わかった、セニアの友人だし受けるよ。けど診察するのは構わないが、保障はしないぞ? それに治療となればリースの力を借りる事になるか」

 俺が出来るのは『スキャン』による診断と、回復力を高めるくらいだからな。
 リースは二つ返事で頷きそうだが、どんどん深みへと入っているような気もするな。なにせ、サンドールの王だけじゃなく、裏で活動する情報屋まで治療する予定が入ったのだから。
 おまけに黒幕もいるようだから、引き続き警戒は厳重に……だな。

「とにかく彼女の話から、ジラードが何かやろうとしているのが判明したんだ。いつになるかわからないが、皆が巻き込まれないように気を付けないと」
「何があろうと、私はリーフェル様とリース様をお守りするだけでございます」
「あまり気負い過ぎないようにな。さて……早く戻って報告するとしますか」

 相手の動きを待つ、受け身となるのが歯痒いところだが、あいにくそういう事には慣れている。
 弟子たちに程よい経験をさせる為に、上手く立ち回らないとな。
 今後の事態に備えた思考をしながら、俺はセニアと共に城へと戻るのだった。

 それからリーフェル姫の部屋へ戻るなり、エミリアが匂いに気付いてセニアを問い詰める等の騒動はあったが、その後は何事もなく俺たちは部屋へと戻って眠りにつくのだった。





 俺たちがサンドール城に滞在して二日目。
 その日、俺たちは早朝から奇襲を受けていた。

「皆、おはよう! これから私と一緒に汗を流さないか?」

 奇襲を仕掛けてきたのは、木剣を数本手にし、金髪を靡かせながら部屋に突撃してきたジュリア王女であった。





 おまけ 予想通りの展開



 情報を得てリーフェル姫の部屋へと戻ってきた俺とセニアを、エミリアが満面の笑みで迎えてくれた。

「おかえりなさいませ、シリウス様。セニアさん」
「ただいま、エミリア。そっちは何事もなかったー……のか?」

 危険な事は起こっていないようだが、どうも気になる点があった。
 リーフェル姫はリースとテーブルで談笑しているのはいいのだが、部屋の隅でメルトが難しい表情で何かをメモっているのが気になったのである。

「メルトさんですか? 女性が惹かれるいい男について聞かれたので、私なりに色々と教えていました」
「……何だそれは?」
「私も過去に聞かれましたね。リーフェル様に相応しい男になろうと勉強しているようです」

 嫌いではないが、リーフェル姫の手玉に取られるだけの男でいるのは悔しいらしい。
 というか、エミリアにとって恰好いい男は俺……という方式があるので、参考にならないと思うんだがな。

 そんな努力を続けるメルトを眺めていると、近づいて来たエミリアが俺の匂いに気付いて真剣な表情に変わった。

「あら、おかえりなさい。首尾はー……って、エミリアはどうしたの?」
「いつもの事だから、心配しなくても大丈夫だよ」
「……セニアさんの匂いがします」
「そりゃあ、セニアと一緒に行動していたんだから、匂いが付いて当然じゃない」
「ですがこれは……かなり強い匂いです。しばらく接触していたような……もしかしてシリウス様の腕に抱き付いていましたか?」

 相変わらず鋭い子である。
 だが事情を知れば理解してくれるだろうと簡単に説明したのだが……エミリアの表情は晴れるどころかむしろ厳しくなっていた。

「……セニアさんは、シリウス様の事をどのように思っているのでしょうか?」
「それはもう、リース様の旦那様ですから、仕えるべき御方だと思っていますわ。必要とあらば、奉仕する事もやぶさかではありませんね」
「セ、セニア!?」
「あら、セニアに認められるなんて凄いじゃない。私は別に止めないから、仕事に支障がない範囲で好きにやっていいわよ」
「ふふ、リーフェル様のお許しを得られましたし、今晩辺り如何ですか?」
「それは許しません!」

 俺を利用しようと企む女性は厳しく対応するが、味方の女性には寛容なのがエミリアだ。
 しかし何故かセニアには拒絶する態度を見せていた。

「セニアさんの事は従者の先輩として尊敬しています。ですが、セニアさんの主はリーフェル様ですから、シリウス様が求めない限りは認められません! 何より、それは私のお仕事でございます!」

 真の従者は私なのだと言わんばかりに、エミリアは耳と尻尾を立てながら俺の腕に抱き付いてきた。
 嫉妬なのか、エミリアなりの理屈なのかよくわからないが、俺を想っての事なので何も言うまい。

「というわけで、リースは反対側をお願いします」
「えーと……姉様の前でやるのはちょっと……」
「それに、セニアさんだけではありません。他の女性に加え、男性か女性なのかわからない匂いもありますから、私たちの匂いで上書きしなければ気が済みません」

 いつもなら一緒にやってくれるであろうフィアはすでに眠っているので、必然的にリースとなるわけだ。
 というか……部屋に充満していた薬香の匂いが染みついている筈なのに、フリージアどころかローズの匂いまで当てるとは……色んな意味で恐ろしい従者である。

「別にいいじゃない。貴方たちの仲の良さをお姉ちゃんに見せてちょうだい」

 そしてリースもまた逃げ道を塞がれ、俺の腕へしがみ付いてくるのだった。



「あ、ところでメルト。落ち込んでいる相手を優しく抱きしめるのはポイントが高いと思うけど、私は弱っている姿を見せるつもりはないからね」
「はっ!?」
「ふふ、でも万が一もあるわ。見逃さないよう、しっかりと私を見ていなさい」
「……はい!」

 どれだけメルトが知識を得ようと、こっちはこっちで平常運転のようだ。







 今日のホクト ストレス編


「…………オン」

 その日、ホクトは苛々していた。
 サンドールの城で馬車の番をしているホクトだが、今は馬車の前で落ち着きなく尻尾を動かしていた。

「……オン!」

 そう……今日はまだ、ご主人様からブラッシングをしてもらっていないのである。決して、前話で出番がなかったからではない。
 別に毎日やってほしいと言った事はないし、あくまでシリウスが自発的に毎日やってくれる行為だ。
 当然シリウスにも用事があったり、どうしてもブラッシングが出来ない日はあるので数日なら我慢は出来る。

 しかし……それは出来ない理由があった場合の話だ。

 今回に至っては、他国の城とはいえ近くにいるというのが問題なのである。
 ご主人様も忙しいのだと理解してはいるが、ブラッシングをする時間さえ取れないはおかしい……という考えがホクトを苛立たせているのである。
 簡単に言うならば、生殺しのような状況なのだ。


『オン! オン!』
『オン? オン!』


 現在……ホクトの脳内では、ホクト(ホワイト)とホクト(ブラック)が争っていた。
 この場を放棄し、シリウスにブラッシングをしてもらいに行くべきだと主張するホクト(ブラック)と、忠実に馬車を守り続けると主張するホクト(ホワイト)が言い争っているのだ。
 普段ならホクト(ホワイト)に決まっているのだが、アシュレイやジュリアのしつこさによって精神的な疲労が溜まったせいか、今のホクトの思考は少し荒れていた。
 徐々にストレスが溜まり始め、少しでも発散しようと地面を尻尾で何度も叩いていると……。

「ホクト、遅くなって悪かったな。あまり時間は取れないが、ブラッシングの時間だぞ」
「オン!」

『オン!』
『キャイン!?』

 情報屋の下から戻ってきたシリウスが立ち寄った事により、ホクト(ブラック)はホクト(ホワイト)のホクトサイクロンによって、ストレスと共に吹っ飛ばされたとさ。








 皆さん、あけましておめでとうございます。
 色々と手間取っておりますが、今年も『ワールド・ティーチャー』をよろしくお願いします。

 ※すでに今年に入って一か月も過ぎているので、ここでこっそりと挨拶したり。




 お待たせしました。
 ようやく更新となります。
 更新が遅いのはネタがない……というわけではなく、終盤に合わせた辻褄合わせが上手くいかないせいです。
 どこかに巨大な穴や矛盾がありそうで、ビクビクしながら更新しております。

 せめて山場はスムーズに行きたいものですが、先が全く読めない状況です。
 次回の更新も未定ですが、今回はこの辺で。

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