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悪役の心得

作者: 仙秋斎

リハビリ作です。戰隊ものを見てたら書きたくなりました。

みなさん、はじめまして!突然ですが私は悪の組織“ブルー・ローズ”幹部のミルドレッドと申します。


―えっ 悪の組織ってことをそんな大々的に言っていいのかって?


 いいんじゃないですか?秘密結社っていって無いんですし。……というよりも、悪なら悪って堂々としてたほうがカッコイイじゃないですか!―







************ 人間と聖霊と魔族が共存する世界ーイル・クオーツーは異種間で多少いさかいがあったものの、3種の均衡は保たれていた。


 今から200年ほど前、魔族の王が同族の者に討たれたことによって3種の均衡が崩れ、魔物が蔓延るようになった。そんななか、人と聖霊と良心的な魔族が手を組み創設したのがギルド“ソル”である。


 彼らの活躍により絶滅は免れたが、今だに魔の進行は絶えず、人々の心は荒み、自ら悪の道に進む者も出てきた。魔はソルに対抗するために、様々な悪の組織を創りだしたのであった―




 ……というのが世界の一般常識ですが、我らが組織の掲げる指標はズバリ『ソルー正義ーを強くする』です!正義はやはり悪を倒すことで強くなると思うのです。


 悪と言うものは、時には敵として正義の前に立ち塞がり、時には正義と共闘するものだと我らは考えています!


 ブルー・ローズが入団希望者に求めることはただ一つ、『正義を助け、いかに悪を貫くことができるか』であります!


 正義を輝かせ、正義が人々に希望を持たせるのは悪だからこそなせるのです。


 この荒みきった世界を変えるには、どうしても悪が必要なのです。正義に変わって泥をかぶる者がいなくてはなりません。そして何よりも、正義に気付かれてはいけません。敵として現れることで、彼らは絆を深め強くなるのです。


 我らがボスによると、この世界の状態にしびれを切らした人と聖霊の王は今度の満月の夜、異界より“勇者”を召喚するのを視た(・・)そうです。


 これから、悪と正義の戦いは一気に加速していくでしょう。


 ハッピー・エンドを迎えるために、正義の敵として悪を貫いてみませんか?終身雇用ですよ。入団お待ちしています。

お疲れさまでした。


ここまで読んでくださってありがとうございます

(・∀・)

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