表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

~無駄な願い~

「・・・夢じゃない」



そう思った。


たしかに、今、わたしのくび元には

あの、ピンクのネックレスがかかっている。


だが、時計でもない

ただの変わりもないネックレス。

本当に、時間を操れるだろうか?


「・・・」


願いは、3回かなえることができる。

私が知りたいのは、ゆいがなぜ自殺をしたのか。

これだけ。


だから、

本当は1回だけでいい。


2回は、私の自由に使わせていただくとして・・・

ま、本当かどうか分からないんだし

期待するだけ損するかも・・・なんて考えていたら

もう夜の12時。

「とりあえず・・・寝よう。」



            ☆


朝6時半。

目覚ましはいつもと同じ時間に、朝の時間を告げた。

「エリ、起きなさい。」

お母さんがいつものように呼びかける。

まだ重いまぶたをこすりながら、

ベットから降りて朝食をとった。

「えっ、パン?」

「ご飯炊き忘れてたの、ごめんね」

「私、朝パン食べたら胃もたれがヒドイの知ってるよね?」

「でも食べないよりはマシでしょ?早くしなさい。」


これだから、馬鹿母は。


ご飯を食べずに、

国数理社英(=5教科)の教科書をかばんにつめ、

重い荷物を持って

でていった。


          ☆


「おはよう」

「げっ、エリ、何もってきてるの?」

「え?」

「今日、終業式だよ」


・・・・・・・・・・・・


ぅそやん。



恥ずぃ。


「馬鹿だね、エリ」

友人が笑う。その笑い声で、男子が

「何?何?」

とよってくる。

くるな。

そう心で思っても、通じることはまずない。

せめて、一時間前に時間が戻れ・・・・・・ば・・・・・

・・・ネックレス、使える?


実験に、使おう。それで、本物なら

後2回は大切に使おう。

偽者なら、アクセサリーとして使おう。

そう決心をし、

皆に気づかれないようにネックレスを握り締め、心で唱えた。

(一時間前にもどれ)




              ☆


「エリ、起きなさい。」

お母さんがいつものように呼びかける。

まだ重いまぶたをこすりながら、

ベットから降りて朝食をとった。

「えっ、パン?」

「ご飯炊き忘れてたの、ごめんね」

「私、朝パン食べたら胃もたれがヒドイの知ってるよね?」

「でも食べないよりはマシでしょ?早くしなさい。」


これだから、馬鹿母は。



・・・・・・?


あれ?デジャヴ?

これ、さっきも・・・って

さっきまで学校に・・・?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・本物?


このネックレスって、本物だったのかな・・・?




                         ~第3話へ続く~

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ