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黄昏の決戦
王城の大広間に、夕陽が差し込む。勇者の剣が光を受け、赤く染まった。前に立つ魔王は、かつて勇者と同じ故郷を守ろうとした男だった。
「ここまでか……」魔王は低い声で言う。
「もう終わりだ、リクルス」勇者――その名はレオン。長い旅路の果てに、すべてを終わらせるために剣を握った。
二人の目が交錯する。戦場の静寂の中、互いの過去が脳裏をかすめる。
「君は、間違った道を歩いた……でも俺は、間違わなかった」
「間違いだと? 俺は……俺は……!」魔王の声が震える。
剣と魔力がぶつかる音。砕ける石片。炎が大広間を赤く染める。レオンの心臓は早鐘のように打つ。
「もう、これ以上の犠牲は出させない!」
戦いは長く続いた。剣が交わるたび、二人の影が壁に揺れる。互いに一歩も譲らない。だが、最後の瞬間、レオンの剣先が魔王の胸を貫いた。
魔王は膝をつき、血を流しながら微笑む。
「……よくやったな、レオン……俺の……夢を……守ったな」
そのまま魔王の姿は光に溶け、消えた。王城には静寂が訪れる。だが、民衆の歓声は遠くから聞こえ、平和が戻ったことを告げる。
レオンは剣を胸の前で握り締め、ゆっくりと息を整える。
「これで……すべて終わったんだな……」




